89回箱根駅伝 山梨学院の不安要素
前年度は箱根しか出場できなかったものの、今年は全日本トップ通過で三大駅伝出場を決めた山梨学院について・・・
山梨学院の不安要素は中堅どころの選手の状態、エースのオムワンバが箱根の距離・寒さに対応できるのか?といったところが考えられます。
エースは充実しています。全日本1区2位の井上、2区区間新記録のオムワンバ、この二人は他大のエースとも十分に張り合えると思います。さらに、前回箱根5区で区間9位でまとめた松本もいます。しかし、その次に来る選手が誰なのかはっきりしません。全日本予選3組を走ったのは小櫃、牧野ですが、小櫃は怪我なのか出雲・全日本ともさっぱり姿を見せませんし、牧野は出雲3区で区間13位、全日本は出場さえしておりません。
さらに、全日本予選2組を走った兼子、土田はいずれも出雲・全日本と出場できておりません。本来、全日本予選を戦ったメンバーが中心となって出雲・全日本と臨むはずなのに、足並みが揃っていない印象です。こういった中堅選手がどこまで箱根で調子を合わせられるのか?が山梨学院が上位を伺うのに大事になると思います。
全日本予選には出ていないけれど、鳥羽、森井あたりがそれぞれ全日本7区4位、8区8位とまずまずの走りをしています。全日本予選を走った選手と出雲・全日本を走った選手が合わされば、主要区間を走れる選手がいて、つなぎ区間もしっかりと走れそうな選手もいるので、かなりいいところまで行きそうなんですけどね・・・
出雲6区では窪田を振り切り、全日本2区では設楽啓太を振り切り、大迫を上回る記録をたたき出したオムワンバ、箱根では当然2区かと思っていましたが、上田監督がオムワンバは長い距離は心配というようなコメントを出していたのが気になります。そうすると3区、4区あたりになるのでしょうか?
個人的にはチームの絶対的エースは2区を走ってほしいと思います。まあ、いざとなれば井上がいますから、距離対応できていないのであれば、無理して走ってもしょうがないですが…2区は距離も2番目に長く、周りはエース級ばかりで、後半と最後に坂が待っているタフなコースですからね…モグスでさえ、1年目は失速しましたし、元々中距離ランナーだったオムワンバが失速せずに走り切れるのかはやはり心配ではあります。
留学生には賛否両論あると思いますが、私は大学長距離では反対していません。モグスがいたおかげで、より成長出来たというようなことを同学年の竹澤も言っていました。留学生と競い合って大学を代表する選手がさらに成長出来るのあればいいことだと思いますし、留学生の速さを純粋にすごいと思います。
しかし、高校での留学生はあまりにも実力差がありすぎる上に、留学生の走る割合も大きすぎて正直反対です。日本の実業団のトップクラスでも勝てるか分からないような留学生が42km中8km・・・約20%を走るわけですからね。他の区間がそこそこでも留学生が1分半離して優勝とかを見るのは正直興ざめです。せめて3キロ区間とかにならないかなあ・・・