89回箱根駅伝 東洋の不安要素
今日からは各大学の不安要素について分析していきたいと思います。まずは前回圧倒的な強さで箱根を制した東洋大学から・・・
次にこの記録が破られるのはいったいいつになるのか?と思わせるほど各選手が最高の走りをし、さらに山には柏原がいた歴代最強のチームだった東洋、今年は柏原を始め主力が強かった4年生が抜け、戦力ダウンが心配されたが、服部、高久、延藤、佐久間と次から次へと新しい選手が現れ、いずれも区間上位で走るという強さ。間違いなく全大学中ナンバー1の層の厚さを誇ります。
全日本でも駒澤に敗れたとはいえ、8区間中6区間で上回っており、負けたのは最短区間と最長区間だけ。よって、箱根では本命視する人も多いと思います。私もやはり今年度は東洋と駒澤の2強の争いだと思っております。
そんな東洋の不安要素はやはり山です。柏原という絶対的な存在が抜けたのはもちろんあるのですが、東洋はここ10年、柏原以前で好走した選手がほぼ皆無なのです。5区を走った過去10年間の成績を見てみると・・・
79回 16位
80回 7位
81回 13位
82回 15位 (距離延長)
83回 13位
84回 17位
85回 1位
86回 1位
87回 1位
88回 1位
もちろん、東洋が強くなったのは柏原選手が来てからですし、今の戦力を考えると、過去と単純比較できないことは重々承知です。しかし、柏原が来る以前は山を苦手にしていたことも事実・・・特に距離延長後の3年間は平均順位が15位と苦しんでいます。柏原卒業後、山を再び苦手にしてしまうのか?それとも、しっかりと上位でつないでこれるのかが今後の東洋を占ううえで大きなカギを握りそうです。
そんな東洋の5区を誰が走るのかということですが…一般的に山を走らせる場合、適性と走力の組合せで決めているのかな?と感じております。
①適性も走力もある(例:柏原)
②適性がある(例:大江)
③適性は微妙だが、走力がある(例:早川)
理想は適性も走力もある選手ですが、そんな選手はなかなかいないので、適性にかけるか、走力にかけるかということになります。今年度の東洋の場合、走力にかけるのではないか?と思っております。もちろん、適性のある選手が上手く走ってくれれば、主力を平地に温存でき、有利であることは間違いないです。しかし、優勝を狙っている以上、山での失敗は致命的になります。ただでさえ、柏原の後という最もプレッシャーのかかる立場になる上、最大のライバルである駒澤は、距離延長後に山での心配は1度もありません。
そうすると、出雲で1,3,6区、全日本で1,2,4,8区という主要区間を走った選手から選ぶのが一番リスクが少ないか?と考えます。具体的には、設楽啓太、悠太、大津、田口、服部ということになります。主要区間を走るということは、それだけ監督が信頼しているということですからね。とはいえ、全日本1区で好走した田口選手はそのまま1区で使いたいでしょうし、過去2年箱根2区で好走している啓太選手も動かしたくないところ…となると、他3人から5区を選ぶのが、安心かなと・・・
もっとも、山に主力を持ってくることで平地の戦力ダウンは免れず、その影響で対駒澤で苦しくなってしまうと考えれば、適性のある選手の起用もありうると思います。その場合、その選手の適性に絶対の自信を持っているか、リスクを負ってでも勝負に出ているか…どちらにしろ、東洋の5区が誰になるのかは200人の選手中、最も注目されることになりますねえ。。。
ディスカッション
コメント一覧
二つ言っておきたいとこがあります。一つはオーダー予想されているのは、私ではなく読者の方です。もう一つは、予想をするのはその人の自由であって、他人がどうこう言うことではないです。どんな予想であっても、誰もが納得するものなんてありえませんし、それに対して批判するのもお門違いです。自分の持論を語りたいのでしたら、自分のブログなりなんなりで思う存分語ってください。少なくとも、私のブログでそのような批判をするのはやめてください。
予想されているオーダーは別に良いと思いますが、
4区を軽視しているのが納得いきません。
確かに距離は短いですが、駅伝の基本は前半重視ですし、
5区で挽回してくれる大砲もいません。
5区は大津選手で良いと思いますが、彼が力を発揮できるように
3・4区はかなり重要です。
田口ー設楽啓ー富岡ー服部ー大津
市川ー佐久間ー高久ー設楽悠ー延藤
4区について軽いのが気になっただけで特にメンバーは
気になりません。強いです。
市川を平地に持っていければもっと組みやすくなるし、
7・8・10区は調子のいい選手が行けば良いと思います。
近年10区の距離が長くなり強い選手を残す傾向がありますが、
それは中位・シード狙いのチームがする事で、このチームは
必要ありません。力を発揮したら8区ぐらいで決められます。
偉そうに勝手な持論をぶつけて批判してすみません。駅伝が東洋が
大好きなだけなんです。
本番での東洋の優勝を期待して見守ります。
確かに5区は大津選手が一番無難だと私も考えております。2年連続でハーフを2分台で走る安定感、前回、遊行寺の坂がある8区をあわや区間新かと思わせるペースで走り抜けた経験を考えると、5区では最低でもそれなりにまとめてくれそうです。しいて不安要素をあげるとすれば、出雲6区があまり良くなかったこと、全日本でメンバーから外れたことくらいですかね?
区間予想、いずれも駅伝・ハーフで実績を残している選手ばかりですし、主要区間には出雲・全日本で主要区間を走った選手を当ててますから、十分にあり得るかと思います。圧倒的な選手層を誇るだけに、どの選手が出てきても、しっかりと走れるであろうことが東洋の一番の強みですね。
はじめまして。
毎回、興味深く的確な視点と内容に感嘆しながら拝見させて頂いております。
私自身は東洋大のOBなので、もちろん東洋大を応援しております。
ご指摘の通り、今大会の東洋大の5区は東洋ファンとしてはもちろん、全ての大学駅伝ファンにとって大注目な区間である事は間違いないですね。
私個人の意見としましては、トラブルがない限り、ここは大津で間違いないとみています。
ご指摘の通り、走力は間違いないですし、山古志の合宿への参加と、先日の国立記録会のDNSもその理由です。また前回、あの古田哲弘の記録にあと数秒に迫れたのは、後半の遊行寺の上りを的確に攻めれたからだと思いますし、適性面でもその小気味良いピッチ走法は上りに適していると思います。
尚、今の時点では、私はこの様なオーダーで考えています。
田口ー啓太ー服部ー?ー大津
市川ー佐久間ー高久ー悠太ー富岡
正直、4区(最後の1人)が読めません…。
今井、淀川、延藤、土屋、日下、この辺りが候補なんでしょうが…。
とにかく、一次エントリーまであともう少しですから、今から待ちきれませんね。
長々と失礼致しました。
では今後も楽しく拝見させて頂きますので、宜しくお願い致します。