早稲田大学 【2018年度 戦力分析】 ~スーパールーキーの加入でさらなる高みへ~
続いては、早稲田大学について、新年度の戦力を見ていきます。前年度は出雲9位、全日本では7位でシード落ちとなってしまったものの、箱根では3区以降は常に総合5位以内、最終区で3位に入り、全日本の推薦出場も確保しました。現在、登録している選手一覧はこのようになっております。
名前 | 学年 | 5千ベスト | 1万ベスト | ハーフ換算 |
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永山 博基 | 4年 | 13:58.81 | 28:25.85 | 01:02:55 |
清水 歓太 | 4年 | 14:08.97 | 29:24.33 | 01:03:08 |
車田 颯 | 4年 | 14:11.45 | 29:26.69 | 01:04:02 |
小澤 直人 | 4年 | 14:13.22 | 29:40.88 | 01:06:56 |
西田 稜 | 4年 | 14:26.42 | 30:02.56 | 01:05:58 |
太田 智樹 | 3年 | 14:00.23 | 28:56.32 | 01:02:48 |
新迫 志希 | 3年 | 13:47.97 | 29:07.06 | |
大木 皓太 | 3年 | 14:26.18 | 29:39.90 | 01:05:09 |
真柄 光佑 | 3年 | 14:19.29 | 29:54.25 | 01:05:25 |
遠藤 宏夢 | 3年 | 14:27.43 | 30:09.63 | 01:05:10 |
齋藤 雅英 | 3年 | 14:08.11 | ||
宍倉 健浩 | 2年 | 14:04.54 | 29:17.12 | |
吉田 匠 | 2年 | 14:17.53 | 30:00.68 | 01:06:05 |
渕田 拓臣 | 2年 | 14:19.37 | 31:51.60 | 01:04:54 |
中谷 雄飛 | 1年 | 13:47.22 | 29:19.98 | |
半澤 黎斗 | 1年 | 13:58.08 | 30:01.84 | |
千明 龍之佑 | 1年 | 14:03.27 | 30:06.42 |
4年生・・・エースとして活躍が期待される永山…2年時はまさにエース級の活躍を見せていましたが、故障もあった3年時は全日本で6区3位だったものの出雲、箱根は奮わず…その後は記録会でもなかなか結果を出せず、最終学年で元気な姿を見せてくれれば良いのですが、ちょっと心配です。
箱根で好走を見せたのが清水、9区区間賞と会心の走りを見せてくれました。出雲、全日本もエントリーはされていますし、3大駅伝全てで活躍が期待されます。他に3大駅伝経験者はいませんが…前回の全日本には西田が、箱根には小澤がエントリーされていますね。ちょっと例年に比べると4年生の選手層が薄いだけに、永山、清水以外に3大駅伝出場を果たす選手が出てきてくれれば。
3年生・・・チームのエースへと成長を遂げたのが太田智、全日本で1区3位、箱根で2区6位と好走を続ける一方、3年になって5千、1万mでベスト連発とチームで最も好調な選手と言えるのでは。今後も他大のエースに負けない走りを期待したいですね。
続くのは本来であれば5千で13分47秒を持つ新迫なのですが…昨年度は出雲で4区10位、全日本で3区9位と力を発揮できず。。。永山同様、新迫も完全復活が待たれるところです。他には、前回の箱根で8区14位、3000m障害でも強さを見せる大木、箱根にエントリーされた遠藤、5千で14分19秒、1万で29分54秒とベストを立て続けに更新している真柄らがおり、徐々に選手層も厚くなってきましたね。
2年生・・・5千で14分4秒、1万mで29分17秒のベストを持つ宍倉、高校時代にロードでの実績が抜群である吉田の二人がこの学年の中心かなあと。。。しかし、宍倉は全日本で5区20位、吉田は7区15位とともに苦すぎる3大駅伝デビューとなってしまいました。
そんな中、この学年で唯一箱根出場を果たしたのが渕田、6区11位とまずまずの走り、その後ハーフも64分54秒まで縮めており、長い距離で結果を残しつつありますね。他の選手はまだ、5千で14分40秒台以降であったりと、ちょっと力不足は否めないだけに、新戦力の台頭が待たれるところです。
1年生・・・今年度、最もスカウトが良かった大学の1校としてもあげられる早稲田、その最たる理由がNo.1ルーキーである中谷の存在でしょう。この学年では無敵を誇り、都大路で1区区間賞、都道府県対抗で5区区間賞を含め、3年時は日本人高校生に負けなかったような…大学に進んでからも、早速1万mで29分19秒とベストを縮めるなど活躍をしている中谷、1年目からどれだけの走りを見せるのか今から楽しみです。
もちろん、中谷だけではありません。都道府県対抗で1区3位、5千で13分58秒のベストを持つ半澤、都道府県対抗で5区6位、14分3秒のベストを持つ千明と3人がすでに持ちタイムでトップ10入りを果たしています。好タイム・駅伝での実績をともに有する選手たちが、早い段階からチームに貢献してくれることでしょう。
さらに、太田智の弟である太田直は早速5千で自己ベストを更新しており、兄に続いて活躍が期待されますね。駅伝での実績も豊富ですし、こちらも即戦力となる可能性も十分です。1年生が、いきなりチームの中心となってもおかしくないほど、楽しみな選手がずらりと揃っています。