第９４回箱根駅伝 東海大学 区間配置予想 ～初優勝への好機を掴めるか？？？～
続いては、東海大学について、区間配置予想及び戦力分析をしていきます。前回の箱根では、１年生が５人出場したものの、關、松尾、館澤といった主力が揃って二けた順位に沈むなど苦戦、ギリギリ１０位でシード獲得となりました。今年度は、出雲は盤石の走りで見事に優勝、２冠を狙った全日本では鬼塚、關らエース格がもう一歩で２位と優勝にあと一歩届きませんでした。エントリーメンバー、箱根成績(直近５年)はHPをご覧ください。
４年：川端 千都、國行 麗生、春日 千速
３年：三上 嵩斗、湊谷 春紀、湯澤 舜
２年：鬼塚 翔太、關 颯人、松尾 淳之介、
高田 凜太郎、郡司 陽大、中島 怜利
西川 雄一朗、館澤 亨次、阪口 竜平
１年：西田 壮志
２年生が大量９人エントリーされました。いずれ劣らぬ実力者揃いで、９人が多いとは全く思わないですよね。むしろ、１万ｍで２８分３５秒を持つ小松や２９分３秒を出した羽生が外れており、１０人以上入ってきてもおかしくないほどです…３，４年生は実力者が順当にエントリー、ルーキーは全日本後に故障してしまった塩澤や高校時代の実績No.１の名取も外れています。そんな東海大学の区間配置予想は以下の通りです。
阪口（２）ー川端（４）ー鬼塚（２）ー關（２）ー春日（４）
中島（２）ー三上（３）ー館澤（２）ー湊谷（３）ー松尾（２）
青学や神大を意識したエントリーにしてみました。１区は出雲同様に阪口としました。１０マイルでは素晴らしい走りを見せており、この距離も問題なさそうですし、出雲の再現を見せてくれれば。２区は川端、本人も希望している区間ですし、全日本、八王子LDといい走りが続いていますからね。出場すれば１年時以来となりますが、しっかりとまとめてくれるのでは？
３，４区は鬼塚、關とダブルエースとしました。鬼塚は１区よりも３区あたりで前を追う or 後続を引き離す役割を担って欲しいなあ。優勝候補と言われる大学も３区に力を注いできそうというのもあります。關も前回苦しい走りだった２区よりは、重要度が増した４区で鬼塚同様にここで突き放す走りを期待したいところ。ダブルエースを続けて起用するのであれば、ここで差をつけたいですよね。
５区は春日としました。本人も希望している＆上りの強さにも定評がありますしね。ただ、コンディションがどこまで戻っているかが気になるところです。唯一エントリーされたルーキーの西田も上り適性があるということで、春日の状態次第では走ることもありそうかなあ？
６区は前回同様に中島、往路１５位という苦しい位置ながら区間８位で走ってくれましたからね。さらに力を付けているようで前回以上の走りが期待出来そうです。７区は三上、本人が希望している区間でもありますし、３台駅伝で安定感抜群＆１万ｍ２８分３２秒のスピードをここで見せてほしいなあと。
８区は館澤としました。前回５区を走っていて上りには自信があるでしょうし、仮にここに青学の下田がきて区間記録に近いペースで走る可能性があるとなると、東海もエース格の館澤を起用するのが面白いのではないかと思いました。
９区は湊谷、故障続きだったときはもう復活は厳しいかと思いましたが、全日本で５区２位と好走して以降は記録会でもずっと安定していますし、復路のエース区間である９区を任せてもおかしくないかなあと。１０区は松尾としました。ハーフ６２分１７秒の選手を１０区は贅沢すぎますが、消去法というのもあり、１０人に入らない可能性も低いかなあと…
１０人選ぶのがいい意味で大変ですよね…４年の國行は過去２度の箱根がいずれも二桁順位ということもあって外していますが、主要区間を走ってもおかしくない選手ですし、全日本予選に出場した湯澤、上尾ハーフで６３分１６秒を出している西川ら実力者揃いで誰が走ってもおかしくない状況ですかね。
悲願の箱根初優勝も十分に狙える戦力は揃っていると思います。他大学との比較では、来年度や再来年度の方がさらに有利になるかとは思いますが、箱根は勝てるときに勝っておかないと、栄枯盛衰が激しいですからね。２年生が中心のチームではありますが、３，４年生も経験豊富な選手がずらっと揃っていますしね。
スピードは全大学No.１、ハーフの持ちタイムもダントツトップですが、箱根で結果を残したことのある選手が青学に比べると圧倒的に少ないというのが、数少ない不安要素ですかね。ハーフ６２分台、６３分台前半がずらりと揃いますが、走りやすい上尾ハーフでマークしたものですし…圧倒的な選手層とスピードを活かし、箱根初優勝を果たすのか？それとも今回も悲願には届かないのか…最速集団の走りに要注目です！！！