箱根予選2017 レース結果 ~エースを欠いた明治が予選落ち。。。~

本日、箱根予選会が行われ、来年1月2日、3日に行われる箱根駅伝に出場する20校が決定しました。箱根予選の1位~14位の大学の走りを見ていきます。箱根で12位に入った創価や上位通過が予想された明治が予選落ちをするなど、今回も波乱の展開となりました。

 

1位:帝京大学

エースの畔上が7位と日本人トップの快走、岩佐、佐藤も10位台で続きトップ20に3人を送り込んだ一方、10番手でも101位という安定感、11番手も107位ですからね。まさに盤石の走りでのトップ通過となりました。田村丈が46位で走ったのはちょっとビックリしました。他にも吉野が63位で走るなど、3大駅伝・予選会初出場の選手が好走、ますます選手層が厚くなったのを感じますね。予選会校では、箱根シード獲得を期待される筆頭でしょうか。

 

2位:大東文化大学

前回のトップ通過に続いて、今回も2位と盤石の強さを見せる大東大、今回林がチームトップの9位、エースの原も13位で続いただけではなく、3,4番手も川澄が21位、山本が27位で続いたのが素晴らしいですね。9番手でも97位と好位置だった一方、不安なのは10位以下でしょうか。

 

ルーキーの三ツ星が130位で10番手と粘ったものの、佐藤が193位、新井が273位と複数の選手が崩れてしまいました。箱根予選では問題になりませんでしたが、シード獲得を狙うとなると、さらなる選手層の底上げが必要となりそうです。

 

3位:中央大学

前回連続出場が止まった中央、見事に2年ぶりの復活、それも3位通過です。何と言っても中山ですよね。もちろん、ここ最近の走りから上位で走るだけの力はあると思っていました。思っていましたが、まさか日本人2位となる8位となるとは…もう成長が止まりませんね。一気にエース級にまで台頭してきました。頼りになる選手です。

 

主将の舟津が14位、エースの堀尾も17位と3人が20位以内、これも最近の中央には無かったことですね。揃って結果を残してきました。さらに、期待のルーキー畝が33位、大きかったです。池田も74位で走っていますし、前回と違って、今回はチームとして噛み合っていました。8番手で75位、10番手でも133位と崩れることが無かったです。箱根も一気に期待値が高まりました。

 

4位:山梨学院大学

ニャイロが57分33秒で全体2位の快走、計算通りの走りを見せましたが、日本人トップ争いも期待された上田が23位、永戸が26位ではいずれも物足りない走りだったかなあ。その一方で久保が32位で走ったのは収穫、片山も70位とまずまずの走りですね。

 

しかし、主力の河村が140位、6番手でも100位オーバーと主力が複数欠場したとはいえ、4位通過は物足りない結果だったかなあ。即箱根シード返り咲きに向けては、新戦力の台頭があったとはいえ、やはりまだ選手層の薄さが気になるところです。

 

5位:拓殖大学

エース格のデレセがまさかの50位と奮わない状況の中、戸部がチームトップの15位で走るとは思いませんでした。全日本予選ではもう一歩だったのですが、ここにきて一気に伸びてきたのか…?前回も箱根5区11位で走っていますし、エース級になったとなると、心強いところ。エースの西も18位とさすがの走り、さらに赤﨑が19位で続くとはびっくりしました。箱根10区12位で走ってはいましたが、チームの成長が感じられる結果でしたね。

 

馬場の41位を含め、5人が50位以内というのはお見事。白髪、硴野といったエントリー自体初めての選手も91位、135位でまとめていますし、さすがは拓殖の育成力という印象です。箱根も主要区間を任せられる選手が揃い、頼もしいですね。

 

6位:國學院大學

エースの1人として期待された浦野がトップでしたが30位、ずば抜けた走りを見せた選手はいませんでしたが、土方、松永が30位台、向、内田、江島が40位台が40位台と6人が50位以内という國學院らしいずば抜けた安定感を見せてくれました。特に松永、内田、江島といった初の箱根予選を走った選手や前回の出場から大幅に順位を上げた選手もおり、頼もしい限り。

 

10番手でも111位、11番手も137位の田代と上位も下位も崩れることは無かったですね。強いて課題を言えば、浦野、向といったエース格が日本人トップ争いに加われなかったことくらいですかねえ。順当な通過となりました。

 

7位:国士舘大学

すみません、さすがに今回は苦しいと思ったのですが、前回よりも順位を上げてきましたね。エースの住吉が11位とさすがの走り、ここまでは予想出来ましたが…主力の戸澤が131位の9番手、留学生のギトンガは174位の12番手と苦戦する中、八巻が34位、多喜端が40位、高田が45位と50位以内が4人、さらに50位台で福田、辻田、70位台で藤江、鼡田が走るという素晴らしさ…

 

八巻は過去3度の出場で121位が最高、高田、福田は箱根予選初出場でしたが、ここまでの走りを見せるのは正直思いませんでした。ここまでどんどん新しい戦力が台頭してきたのは、箱根に向けて好材料ですね。過去2度はいずれも最下位に沈んでいるだけに、本戦でも結果を残していきたいところ。住吉以外の主力の台頭も待たれます。

 

8位:城西大学

中央同様、前回の箱根で予選落ちをした城西が1年での復帰を果たしました。金子が24位、前回ギリギリ二桁順位と苦戦した菅が29位、そして前回は396位だった西嶋が37位と10分の1以下にまで順位を縮めてくることに。100位以内に7人、10番手でも143位ですから、前回に比べれば雲泥の差ですね。上位で走るべき選手がきっちりと役割を果たし、下位の選手も粘りました。

 

その一方でエース格の中島は127位…2年連続の100位オーバーとトラックでの強さと比べると、まだそのスピードを活かしきれていないですね。11番手以降が240位、304位に沈んだのも気がかりで、箱根で戦うためにはまだまだ戦力不足かなあ。

 

9位:上武大学

前回よりも戦力が揃っていると思った上武、それでも前回が6位、今回が9位と下がってしまうのですから、やはり難しい。。。そんな中でも、連続出場を伸ばしたのは流石ですね。エースの坂本が10位と好走、太田黒も22位と二人が59分台でチームを引っ張りました。太田黒のさらなる成長はチームにとって頼もしいです。6番手でも81位と3年生が粘り、10番手も163位と最低限の走りは見せてくれました。

 

そんな中、2年の橋立が61位で走ったのはびっくり、前回の132位から大きく順位を縮めてきました。その一方で主力の一人である井上は256位に沈んでしまうことに。井上も短い距離での強さに比べると、長い距離やロードでは奮わないですね。箱根シードに向けてはまだまだ険しい道のようです。

 

10位:東京国際大学

ラスト5kmからの粘りはさすがというところでしょうか。エースのスタンレイが25位ともう一歩という走りでしたが、日本人エースの伊藤が28位とさすがの走り、主力の濱登も57位と復活を遂げたのも大きかったです。箱根5区で再度の快走も期待されます。10番手も159位と粘り、何よりもラスト5kmの粘りが2年ぶり2度目の箱根出場につながりました。

 

30歳ルーキーとして注目を集めた渡邊も139位とまずまずの走りでしたかね。どこまで力を取り戻せるか楽しみ。それにしても、創価と東国大は本当に順番に出場を果たしていますね。前回の創価に負けじと本戦でも結果を残したいところです。

 

11位:日本大学

エースのワンブィが4位も59分2秒…ニャイロとは1分30秒近い差をつけられていますし、奮わなかったのも事実ですが、問題はもちろんワンブィではなく…高野が65位も阿部が92位と100位以内がわずかに3人、阿部、松木といった2年生がチーム3,4番手と粘り、ルーキーの武田もチーム6番手、野田も9番手と粘ったのですが、やはりワンブィ以外に稼ぐ選手がいなければ、通過は厳しいですよね。

 

川口、岡野、石井といった4年生がもう少し走ってくれれば。。。山崎一が走れなかったのも大きかったかなあ。前回の予選落ちはまさかの結果でしたが、今回は正直予選落ちしてもおかしくないと思っていた中での予選落ち、今後は復活に向けてまだまだ課題は多く、日本人エースの台頭が待たれます。

 

12位:創価大学

個人的には通過は問題無いと思っていた創価、ずっと集団走を続けていて15kmでも問題なかったのですが、いかんせんそのペースが遅く…ラストも上げきれませんでした。エースのムイルは5位とその役割は果たしたと思いますが、続く大山が47位、蟹澤が60位と日本人のエース格が奮わず、4番手は113位、5番手が147位では通過は遠いですね。

 

前回88位の築館が202位、ハーフ63分48秒の上田が230位など実績や持ちタイムのある選手が奮わなかったのも痛かったですかね。全てが噛み合っていた前回と比べると、今回はことごとく噛み合わない結果に。。。

 

13位:明治大学

まさかの予選落ちとなったのがこの明治大学でしょう。4年生が誰一人としてエントリーされない苦しい状況の中、当日にエース坂口を急遽欠くという絶望的な状況、さらに追い打ちをかけるようにチームトップで走っていた三輪が転倒で故障し途中棄権、悲劇が重なり13位にまで沈んでしまいました。

 

といっても、チームトップが中島の43位というのは寂しすぎる。南が44位、佐々木が86位と初出場組が頑張りましたが、主力として期待された田中は71位、阿部に至っては103位…まさか明治が100以内で4人しか走れないとは思ってもみませんでした。4人走ったルーキーもうち3人がチームワースト3を占める結果に。。。わずか3年でここまで下がってしまうとは…抜本的なチームの改革が必要なのでは・・・?

 

14位:専修大学

前回と同じ14位に終わりましたが、エースの長谷川が36位、宮尾、風岡、川平がいずれも80位以内と前回1人しか100位以内がいなかったことを考えると、4人が100以内というのは収穫だったかなあ。長谷川はもう完全にエースですね。10番手も185位と粘った方だと思います。それでも、主力どころ、中堅どころのいずれもレベルアップが必要不可欠な状況…

 

前年度に比べると希望がもてる結果だったとは思います。来年度は恐らく増枠があるでしょうから、そこで勝負となりますかね。12人中6人が4年生という状況、ルーキーは誰も走っていませんので、やはり新戦力の台頭は必須ですが。。。

 

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