ホクレン網走2017 レース結果感想 ~潰滝が3000m障害で世界陸上決める~

2017年7月16日

昨日、ホクレンディスタンスチャレンジの最終戦、網走大会が行われました。公式結果(PDF)はこのようになっております。日本トップクラスの選手が揃い、ロンドン世界陸上への実質ラストチャンス、ただ気温が30度オーバーとは・・・せっかくの北海道でしたが、コンディションに恵まれないレースとなってしまいました。では、大学生を中心に振り返ります。

 

1500m

関東インカレや日本選手権で活躍した選手がずらっと揃いましたが、そんな中でも筑波勢の二人の走りが素晴らしかったですね。小林が3分41秒で組トップ、森田も3分43秒の3位で続きました。関東インカレの走りも素晴らしかったですが、さらにタイムを縮めてきました。全日本予選にも出場して勢いにのる筑波勢、箱根復活に向けて着々と強化が進んでいるようで…

 

そんな二人に割って入ったのも大学生、東海の木村が3分42秒で走っています。今年度に入ってからの躍進ぶりは目を見張るものがありますね。駅伝出場は正直難しそうですが、その分1500mで大暴れしてほしいものです。

 

3000m 障害

今回、唯一ロンドン世陸の参加標準を突破したのが富士通の潰滝、8分29秒05の自己ベストで見事に8分32秒を切ってきましたねー。日本選手権も制していますから、これでロンドン世界陸上への出場を勝ち取ったはず…リオ五輪は日本選手権で優勝したものの、後一歩参加標準タイムを更新出来ずに悔しい思いをしましたからね。今回はきっちりと勝ち取ってくれました。男子トラック長距離では唯一の出場となりそうですし、世界陸上では是非とも力を出し切ってほしいです。

 

びっくりしたのが東海の阪口、これが初の3000m障害なのかな…?既に1500mや5000mでは抜群の強さを見せている阪口ですが、3000m障害でいきなり8分37秒を叩き出すとは…本格的に挑戦していくとなれば、今後どんな走りを見せるのか楽しみです。

 

5000m D組

駒澤の中西が14分14秒で組トップ、セカンドベストですね。このコンディションを考えても上々の走りですし、順位もいいですね。駅伝シーズンに向けていい形でトラックシーズンを終えられたのでは?早稲田の藤原が14分18秒で3位、日体大の冨安が14分21秒で4位とこちらもまずまずの走り。東海期待のルーキーである西田も14分23秒で5位と大学生が上位に入りました。

 

5000m C組

ともに実業団ルーキーとなったヤクルトの浅石、武田が14分6秒、14分8秒で1,2位を占めることに。ともに大学時代は故障に苦しめられることも多かっただけに、実業団では怪我なく過ごしてほしいものです。大学生では、國學院の向が14分15秒、早稲田のルーキー宍倉が14分17秒でそれぞれ6,7位で走っていますね。

 

ただ、向は全日本予選最終組で28分40秒台で走っている選手ですからねえ。タイム的にはちょっと物足りないですかねえ。宍倉は高校ベストはなかなか更新できませんが、14分10秒台は安定して出せていますね。3大駅伝デビューも早いかもしれません。早稲田のエース永山は14分21秒と奮わず…東海勢も13分台ベストの西川、國行が14分20秒台ともう一歩という結果でした。

 

5000m B組

この組で出場した大学生は早稲田の光延、城西の中島、順大の栃木の3人。いずれも実力者でしたが…トップが13分47秒、日本人トップも13分59秒の山中と13分台の中、最も良かったのが14分10秒で13位の光延ですから、順位・タイムともにもう一歩でしたかねえ。今回は実業団に比べると、全体的に大学生が奮わなかった印象…中島も14分18秒で21位、栃木は14分22秒で26位とベストからは大きく遅れてしまいました。

 

5000m A組

ロンドン世陸の参加標準である13分20秒60を狙った最終組、日本選手権で優勝した松枝が積極的なレースを見せ、再び日本人トップの走りをしましたが、13分37秒ということで標準記録には届かず…万全のコンディションであっても厳しい設定タイム、今日の気象状況ではやはり難しかったかあ。。。日本人選手では大六野が13分43秒で続きました。やはり、日本人トップクラスの力がありますよねー。

 

外国人選手では、大分東明高校のモゲニが13分39秒の好タイムをマーク、日本高校記録と同じタイムをあっさりと出してくるのですから…やはり日本人高校生と留学生との差は大きいですね。。。前回入賞している大分東明が今年度の都大路でどこまで戦えるのかも楽しみです。

 

10000m B組

順大の塩尻が日本人トップの4位、28分48秒をマークしました。大学生だけではなく、実業団を含めても負けない走りを見せてくるのがさすがですねー。失敗レースが無かったトラックシーズン、まずはユニバでの活躍、そして3大駅伝でも大学長距離界を代表するエースとして、どんな走りを見せてくれるのか今から楽しみです。他には神奈川の山藤が29分10秒で12位、こちらもトラックシーズンずっと高いレベルで安定していますね。

 

青山学院の下田は29分20秒の16位とこちらもまずまずかな。関東インカレでは復活した姿を見せてくれましたし、駅伝シーズンではまたその強さを見せてくれることでしょう。東海の春日が29分24秒とセカンドベストの走りを見せたものの、川端は30分9秒と苦しい走りに…いつもベスト連発の東海勢ですが、網走ではちょっと全体的に奮わなかったですね。

 

10000m A組

こちらも世界陸上の参加標準である27分45秒を目指してのレース、日本選手権を連覇した大迫が前半から積極的な走りをみせていたのですが、終盤はやや失速してしまい、27分46秒64,わずかに1.64秒届かず、リオ五輪に続く世界陸上出場は叶いませんでした。間違いなく日本長距離界最強ランナーである大迫でも出場さえ出来ないとは…世界の壁の高さをまざまざと感じてしまいますね。

 

日本人2位には富士通の中村が28分16秒で入りました。日本選手権5000mで3位と復活の走りをみせたのに続いて素晴らしい走り、ここまで順調にきていますね。さらなる飛躍に期待です。さらに悠太が28分24秒で続き、浅岡、勇馬がともに28分26秒、コニカミノルタの山本が28分29秒でここまでが28分30秒切りですね。タイムはまずまず出ていたのですが、やはり27分45秒を目指したレースという点では、残念な結果になってしまいました。


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