全日本予選2017 大学別観戦記 ~8位:順天堂大学~ 

本日は、順天堂大学における全日本予選の各組ごとの結果振り返っていきます。 全日本予選結果はこのようになっております。上位通過も予想された順大でしたが、前回同様に3組終了時では通過圏外、最終組の二人に託す展開となりました。今回はダブルエースに救われての8位でしたが、ちょっと今後に不安を残す展開だったかな・・・

 

1組 18位:金原、32位:小畠

3年連続の全日本出場となった金原に3大駅伝・予選会初出場の小畠、金原は最初から先頭を引っ張る走りをみせました。すると、小畠もそれにつられるように前に出て、二人で集団を引っ張ることに。ここまで順大積極的だなあと思って観ていたのですが、先頭が変わってからがよく無かったですね。。。

 

集団が縦長になってくると、小畠がどんどん後ろに下がってしまい、ついには集団から遅れてしまうことに。まだ、10人ほどしか遅れていない状況でしたから、ここで遅れたのは痛かったです。最終的にトップと約1分離されてしまいましたからね。一方の金原は小畠が遅れた後も先頭付近にいたのですが…先頭が15人ほどの集団になった時点でこちらも遅れてしまうことに。トップと25秒差ですから、そこまで悪くはありませんが、1組終了時で13位と苦しいスタートとなりました。

 

2組 1位:花澤、22位:野田

1組の走りを見たからなのか、最初から決めていたのか、花澤が最初の1周から飛び出しました。前回も日体大の室伏が同じ走りを見せていましたね。ずっとハイペースというよりは、最初の1000mをハイペースで飛ばし、後は3分前後のペースで走って追いつかれないようにするという走り、あっという間に200mは差をつけることに成功しました。

 

ただ、後半はペースアップした集団に徐々に差を詰められることに。それでも、最後までトップは譲らず、2位に11秒差をつける走りを見せてくれました。エースと呼ばれながら、その後は難病に苦しんでなかなか本来の走りが見せられませんでしたが、最終学年、頼もしい選手が復活してくれました。

 

一方の野田は、2位集団でレースを進めていましたが、終盤に集団が縦長んなっていくと、徐々に後方に下がってしまい、ついには遅れ始めてしまうことに。トップの花澤とは26秒差ですから、そこまで悪くはないですが、野田のスピードを考えると、もう少し走って欲しかったかな。花澤の活躍もあり、ここで9位と通過圏内に入ってきました。

 

3組 28位:清水、29位:橋本

4組は絶対の自信を持つだけに、鍵を握ると思っていた3組、結果として4組中最も奮わない走りになってしまいました。序盤は清水も橋本も先頭のすぐ後ろあたりでレースを進めていたのですが…ともに同じタイミングで集団から遅れてしまったんですよね。まだ20人以上も集団にいた中で、二人とも遅れてしまうというのは正直痛すぎますよね。

 

遅れてからは二人を含めた数人の集団でレースを進め、ずっと二人ともその集団で走ってはいたのですが、ペースはなかなか上がらず…何とか29分台では走ったものの、ともにトップと50秒以上も離される走りで総合11位、前回の悪夢が蘇る走りとなってしまいました。清水は高校時代安定感抜群だった期待のルーキー、橋本も主力の1人として計算出来る選手なのですが…そろって下位に沈んでしまうとは。。。順大はどうしても予選を苦手としている傾向が。。。

 

4組 4位:塩尻、9位:栃木

チーム状況は苦しくとも、順大にはユニバ代表を決めたダブルエースが君臨しています。留学生が作り出すハイペースにともにしっかりと喰らいつき、さらにペースアップしたムイルとワンブィの2人にはさすがに付いていけませんでしたが、それでも塩尻は坂口とともに3位集団を形成、ここからの粘りが素晴らしかったですね。

 

周回を重ねても、あまり先頭との差が広がっていかないなあという印象でした。逆に一時よりも詰まったかなあ?と感じることもあったほどで…先頭の二人には追いつけず、ラスト1周で先に仕掛けて坂口を突き放しにかかったものの、ラストの直線で逆転されて惜しくも4位となってしまいましたが、28分35秒という好タイムはまさにエースの役割を果たしてくれました。

 

一方の栃木は塩尻、坂口が抜け出したタイミングで話されてしまいましたが、鈴木健、デレセらと集団を形成してレースを進めましたが、そこから鈴木健に抜け出されると、単独走になってしまい、後続から追ってきた選手にも抜かされてしまうことに。それでも、9位と一桁順位はきっちりと確保。総合でも逆転で8位に入り、前回の雪辱を晴らしました。

 

今回はしっかりと役割を果たした花澤、塩尻、栃木とちょっと力を発揮出来なかった選手の差が激しかったですね。3大駅伝フル出場は見事に決めましたが、一抹の不安が…しかし、元々順大は予選会で悪くとも通過すれば本線で結果を残すことも多いですし、何と言っても塩尻、栃木のダブルエースは超強力でここに花澤の復活という戦力の大きな上積みがありました。エース区間で心配いらないどころか稼げるというのは大きな強みですし、本線では前回の箱根のように強い順大を見せて欲しいです!

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