2017年 全日本予選観戦記 ~最後まで分からない大混戦~

2017年6月19日

昨日雨の中行われた全日本予選、ギリギリまで行くか迷っていたのですが、観戦してきました!最後まで分からないドキドキの展開で、無理してでも行って良かったなあと。各組ごとにレースを振り返ります。そいえば、前回の記事を見たら、もうブログは辞めようと書かれてました(汗)今はモチベも高く、まだまだ続けていきますのでよろしくお願いします。

 

1組

雨も殆ど降っておらず、涼しくて絶好のコンディションとなった1組、前回はもう暑くて見ている方も辛いほどでしたから、その差は歴然ですね。最初の1000mから3分を切るようなペースで進んでいきました。序盤レースを引っ張っていたのは順大の金原、前回はまさかの予選落ちだっただけに、いい出だしだなあと思って見ていたのですが、気がついたら小畠が遅れ、金原も遅れるという苦しいスタートになってしまいました。

 

その後、レースを引っ張ったのは帝京の竹下でしたね。1組の時点で万全では無いのでしょうが、それでも組10位と粘りました。終盤にかけて先頭を走ったのは神奈川の越川、同級生の荻野とともに積極的なレースが目立ちました。こちらは揃って最後まで先頭集団でレースを進める理想的な展開、ラストのスパート勝負では後一歩及びませんでしたが、越川が2位、荻野が4位と絶好のスタートでした。

 

先頭にこそ立たないものの、ずっと好位置でレースを進めていた東海勢、小松がラストの切れ味鋭く組トップ、郡司も8位とトップ通過を争う2校が順当でした。トップが29分40秒、1組目から好タイムがでましたね。前回は3組まで30分切りがいませんでしたから、前回と対照的なコンディションだったことが分かります。東海は2組以降もずっと先頭付近でレースを進めていたのが印象的でした。これでベストメンバーとは程遠いというのが、東海の恐ろしい選手層を物語っています。

 

特に前半の組でいつも粘り強い走りを見せる大東大は山本が3位とさすがの走り、久しぶりの予選会となった明治は角出が5位と粘ったのが良かったですね。全日本復帰を狙う法政も先頭集団から揃って遅れず、狩野が6位、磯田が8位と揃って1ケタ順位、ダブル1桁が神奈川、東海、法政と3校おり、上位通過が予想される大学が順当なスタートを切りました。

 

個人的に最もびっくりしたのが筑波の池田、中学時代は世代トップランナーの1人でありながら、高校では苦戦して大学は駅伝強豪校ではない筑波に進みましたが…先頭集団で粘って29分49秒の9位ですからね。大きな見せ場を作ってくれましたし、さらなる成長した姿を見せてくれれば!

 

集団から最初に遅れてしまったのは東国大、今回は大学として全体的に奮わなかったですね。最終組にまで希望を残すことさえ出来ませんでした…組最下位は上武の熊倉でしたが、一度遅れた後、粘れずに一気に遅れてしまいましたね。気がついたらいつの間にか最下位みたいな…日大や拓殖といった同じく最終組に留学生を残し前回上位で出場した大学も、揃って下位に沈んでしまい、1組から非常に苦しい展開に…やはり、ハイペースだったのが痛かった。両校にとって理想的なのは、前回のようなスローペースで3組目まであまり差がつかない展開でしょうからねえ。

 

2組

前回は日体大の室伏が最初から飛び出しましたが、今回いきなり飛び出したのが順大の花澤、難病の影響で2年の駅伝シーズンから出場出来ていませんでしたが、そんな中で飛び出す度胸とそれを実現出来る走力、さすがですよねー。もう1周目から抜け出していましたね。最初の1000mが2分47秒、誰も付いていきませんでした。花澤からすれば、1組で出遅れたというのもあったでしょうし、他の大学からすれば、通過が有力視される順大を無理に追って失速でもしたらという心理もあるでしょう。

 

結果として2位集団はスローペースとなり、花澤にとって理想的な展開であっという間に200m以上の差をつけました。ただ、その後はあまりペースが上がらず、3分オーバーのラップが続いて徐々に後続との差を詰められてしまうことに。それでも最後まで粘って組トップ、2位に11秒差をつけたのですから上々の結果といっていいでしょう。順大に頼もしい選手が帰ってきてくれました。

 

2位争いを制したのは、大東大の川澄、今回の大東大は全体的に安定していましたね。一人は上位争い、もう一人も下位に沈むことなく常に通過圏内の上位につけていました。2組は原が12位、2組に起用される時点で何かしら不安はあったのでしょうし、よくまとめてくれました。ここで好走したのが明治と東海、明治の田中はラストこそ一歩届かなかったものの3位、東島も8位と揃っての好走でした。ずっと集団で粘れたのが大きかったですね。

 

東海は再びの安定した走りで中島が5位、湯澤が7位と全くもって崩れる気配がありませんでした。先頭は引っ張らないので目立たないのですが、集団が絞られてくると、あっ、また東海が先頭集団に二人いるなあという感じでした。2組目が神奈川が最も苦戦しましたが、それでも8位の宗と13位の安田ですからね。神奈川勢は安心して見ていられました。

 

ここでは上位通過も予想された日体大と法政が苦しかったですね。日体大は宮崎が24位、林田が30位ですし、法政も福田が25位、鹿嶋が33位と似たような順位で下位に沈んでしまいました。特にベストメンバーを組めなかった日体大にとって、前半で稼ぎたかっただけにこの出遅れは痛すぎました。

 

今回から可動式の電光掲示板?が関東インカレ同様に用意され、1000mごとのラップや組終了時での順位が確認出来たのはありがたかったですね。2組終了時での順位は東海、神奈川、大東、帝京、明治、法政、國學院、城西、順天と続きました。これを見ていただくと分かると思うのですが、実は今回予選を通過した9校なんですよね。

 

例年は差がつきやすい3,4組で順位がガラッと入れ替わることが多いのですが、今回は留学生を抱える大学が下位に沈んでいたり、通過ボーダーの大学が3組で苦戦しても、最終組のエースが盛り返したこともあり、結果として通過校は変わりませんでした。ここからの順位変動だと、國學院がさらに順位を上げたのが印象的ですね。普段は前半よくても、最終組で苦戦というのが多かったですから。。。

 

3組

 

拓殖の馬場がずっと先頭を引っ張る展開が続きました。1,2組で大きく出遅れた拓殖としては、もう攻めるしか無いですからね。前半はほとんど馬場が引っ張っていたような・・・中盤、一時集団から抜け出すのですが、そこで離しきれなかったのが痛かった。集団に戻るとそこからやや遅れてしまって9位という走りでした。それでも、あの積極的な走りを考えればよく粘ったと思います。

 

ここで素晴らしい走りを見せたのが中央勢、1組では蛭田が早い段階で遅れてしまい、36位、2組もルーキーの畝が粘ったとはいえ、通過圏内には遥か遠い状況、なかなか復活の兆しさえ見えないなあと正直思っていたのですが、舟津、中山ともに前半から先頭のすぐ後ろでレースを進めると、中盤以降は舟津が先頭を引っ張り、一時は揃って抜け出す理想的な展開に。その後、舟津が一人抜け出し、中山も後続に追いつかれはするものの、数人の集団の中で必死に粘る走り。

 

舟津はそのまま後続を寄せ付けずに組トップの快走、タイムも29分6秒と好タイムでした。一方の中山もラストでやや遅れたものの、それでも29分16秒の5位、3大駅伝・予選会通じて初出場の選手がここで自己ベストを叩き出すとは…舟津の走り以上に驚かされた素晴らしい走りでした。一気に総合10位、9位との差もわずかで予選突破に希望を残すことに…

 

ここで強さを見せたのはまたしても神奈川、東海の2強、神奈川は鈴木祐が3位、大塚が4位と実力者が順当に力を発揮しました。まさに強いの一言です。これでいて、最終組に鈴木健と山藤というダブルエースが控えているのですから、死角が無いです。東海も三上が7位、西川が8位と揃って1~3組まで全員1ケタ順位の快走、この6人とも3大駅伝に出れるかという選手だと思うのですが…恐ろしいチームです。

 

予選を上位通過することになる大東大と國學院も良かったですね。大東大の新井が2位、スピードはあるものの勝負レースではもう一歩という印象でしたが、この大事な舞台で最高の走りを見せてくれました。奈良も11位で粘りましたしね。國學院も安定した力を持つ熊耳が6位、復活を遂げた江島も11位と揃って好走、ますます通過を盤石なものに。。。

 

日体大はここで吉田が11位、中川も13位と粘り、最終組に希望を繫ぎました。通過圏内で苦しんだのが明治と順天、明治は阿部が早い段階で遅れてしまうと、そこからも粘れなかったですね。。。まさかの組32位に沈み、一転して通過に暗雲が立ち込めることに。集団で粘っていた三輪も遅れ始め、20位にまで下がってしまいました。揃って遅れてしまった順天は清水が28位、橋本が29位に沈み、2年連続でダブルエースに全てを託すことに…

 

4組

留学生が当然のようにハイペースでレースを進める中、順大の塩尻、明治の坂口といったエース格も当然のように留学生の間でレースを進めました。ハイペースの先頭集団はあっという間に日大のワンブィと創価のムイルだけになり、この二人のトップ争いはラスト1周まで続くのですが、ラスト勝負となるともうワンブィが負けることはあり得ないというほど強いです。

 

28分27秒でワンブィがトップ、28秒でムイルが続きました。留学生を抱える大学で唯一逆転での通過が狙えたのが創価なだけに、ムイルの走りは大きかったですね。前回、途中棄権に終わった悔しさを見事に晴らしてくれました。この2人から早い段階で離されながらも、その差をキープしていたのが塩尻と坂口でした。これが大学を代表する選手の走りですかねえ。

 

塩尻は3組終了時で通過圏外でしたし、坂口は同じ最終組の中島が早い段階で遅れてしまったこともあり、飛ばすしか無かった展開ですが、それで最後まで残れてしまうのが真の強者の証。ラスト1周まで両者の争い、一時塩尻が抜け出しますが、ラストの切れ味で勝る坂口が28分35秒のベストで3位、塩尻も35秒で4位とともに素晴らしい走りでした。

 

ダブルエースを擁する大学では、神奈川の鈴木健が5位、山藤も8位とともに一桁順位という見事な走り、特に前回ラスト1周で棄権した山藤はドキドキしながら見ていましたが、先頭集団から離れても落ち着いて走っていましたね。前回の借りをきっちりと返してくれました。順大のもう一人のエース栃木も9位でこちらもダブル1桁、ダブルエースがしっかりと役割を果たしました。

 

法政のエース坂東も6位とその力を見せつけ、関東インカレで好走した有力選手が順当にトップ10に名を連ねました。そこに割って入ったのが國學院の向、最近の走りでは浦野ばかり目立っていましたが、ここで自己ベストを出しての7位、エースは浦野だけではないとでも言うかのような快走でチームを3位通過へと導きました。

 

東海は揃って先頭から離されて苦しいかなあと思いましたが、關が11位、松尾も20位で走っていますから、余裕の2位通過でしたね。ただ、關が1年時のような圧倒的な強さが感じられないのが気になるところ…ここで粘ったのが城西でした。エースの中島が14位、金子も17位とともに組中位で走り、9位で予選通過を果たすことに。正直通過は厳しいと思っていたのですが、組1桁が1人しかいないものの、30位以下が誰もいなかったのが素晴らしかったですね。

 

日体大は山口が組中位で粘ったのですが、室伏が36位に沈んでしまっては厳しすぎる。。。エントリーされた小町、城越を起用出来なかったことが大きく影響する結果となりました。最終組に全てを託した中央も竹内、堀尾が粘りきれなかったですね。注目してみていたのですが、周を重ねるたびに前と話されていく感じでした。3組で希望を見せてくれただけに、ダブルエースには何とかして欲しかった…

 

創価も大山が遅れてしまったのが痛かった。明治と似たような走りになっていただけに、両者の差に注目していましたが、ムイルは坂口をあまり引き離せなかったですし、中島もズルズルとは下がらず、しっかりとペースを刻んでいましたからね。大山には大きく離されることもなく、3組までの貯金を活かしました。帝京は一桁こそ2組4位の島貫だけですが、これまた30位以下は誰もいないというある意味帝京らしい安定した走りでした。


PAGE TOP