2016年度 ハーフ持ちタイム遷移 ~その3~

最後は、来年度のハーフ持ちタイムトップ10が17位~25位の9校について、2016年4月1日(今年度開始)、2017年3月16日(今年度最終版)、2017年4月1日(来年度開始)の3つのポイントで持ちタイム遷移を振り返りつつ、来年度の戦力を見ていきます。

 

大学名 2016/4/1 2017/3/16 2017/4/1(予定)
拓殖大学 22位 1:04:33.1 19位 1:04:00.9 17位 1:04:13.5
日本大学 17位 1:04:26.2 18位 1:03:55.7 18位 1:04:19.9
上武大学 20位 1:04:31.4 21位 1:04:03.4 19位 1:04:31.9
東京国際大学 21位 1:04:32.0 23位 1:04:15.0 20位 1:04:39.6
順天堂大学 12位 1:04:11.6 15位 1:03:43.6 21位 1:04:40.8
国士舘大学 23位 1:04:36.1 22位 1:04:12.8 22位 1:04:47.2
中央大学 14位 1:04:20.1 20位 1:04:01.0 23位 1:05:01.5
専修大学 18位 1:04:27.3 24位 1:04:16.6 24位 1:05:02.4
東京農業大学 19位 1:04:29.7 25位 1:04:30.6 25位 1:05:24.0

 

17位は拓殖大学、今年度始めは22位、そこから現時点で19位、来年度は17位と着実に順位を上げています。デレセの62分25秒がずば抜けていますが、63分台は赤﨑、馬場の二人に留まります。しかし、10番手でも64分56秒と65分きりを10人揃えてきたのは大きいです。

 

2年生がトップ4のうち3人を占めることもあり、やはり中心となる学年かなあ。そこに1年の赤﨑が割って入ってきたのは良いですね。トップ10圏外で明らかに実績に持ちタイムが劣る選手はいないかなあ。上位9人はいずれも箱根予選経験者ですし、やはりハーフの距離となると拓殖の強さが際立ちそうです。

 

 

18位は日本大学、今年度始めが17位で現時点でも来年度も18位ですね。61分27秒を持つワンブィがずば抜けているのは当然ですが、2番手が63分46秒、3番手が63分59秒で64分切りが3人しかいないのは寂しい。持ちタイム構成は拓殖に似ていますかね。ただ、64分台は4人でうち2人は64分58秒、10番手は65分22秒ということでタイム上は厳しいね。

 

トップ8のうち3年生が6人と上級生に主力が固まっていますね。ただ、その上級生も勝負レースで複数回結果を残している選手となると、山﨑と川口くらい…1年生は箱根予選や箱根に出場しているものの、なかなかチームに貢献出来ていないんですよね。タイム以上に実績が乏しいのが気になります。日本人エースは加藤の復活や新入生の竹元に期待するとして、全体の底上げが進まないと、箱根予選から厳しい戦いとなりそう。

 

 

19位は上武大学、前年度始めが20位、現時点が21位で来年度19位といずれも20位前後ということに。63分台は坂本、太田黒の二人ですが、64分台は6人おり、10番手も65分6秒ですからまずまずですよね。12番手も65分10秒と10番手前後のタイムも厚くなることに。ただ、トップ10は3年生4人、2年生6人ということで1年生がいないんですよね。

 

1年の橋立が唯一箱根を経験していますが、上武らしく学年が上がるに連れて戦力となる選手が増えてきてくれれば。ハーフでベストを伸ばしてくる選手が多く、ベストメンバーとは思えなかった戦力で臨んだ箱根予選でも中位で突破出来たことは自信になったでしょう。箱根連続出場に向けて、トラックからタイムを出し行きたいところ。

 

 

20位に東京国際大学、前年度始めが21位、現時点では23位ですが、来年度は3つ順位を上げることとなります。着実にタイムを伸ばしている印象の東国大ですが、1万mに比べるとハーフはまだまだなんですよね。スタンレイが62分29秒ですが、63分台が1人もいないという状況…64分13秒を持つ1年の伊藤がトップですね。

 

64分台は5人、10番手が65分27秒となっており、タイム上はギリギリ箱根予選通過のボーダーということに。ただ、トップ10圏外にも期待をもてる選手が何人もいるのが東国大の魅力。もう一人の留学生であるタイタスを除いても、1万m29分30秒台が佐藤、上村、荒井と3人、29分40秒台も鈴木正、内山、牧野と3人いますからね。こういった選手がさらにハーフでも結果を残してくるようだと、2年ぶりの箱根復帰が近づきます。

 

 

21位は順天堂大学、今年度始めは12位でしたが、現時点で15位、来年度はさらに6つも順位を落としてしまうことに…ハーフの大会に出場する機会が少なく、さらに箱根予選も出場しないチームはハーフベストが振るわない傾向にありますが、順大がまさに当てはまりますね。62分46秒の塩尻、63分ジャストの栃木が抜けていますが、64分切りは2人。

 

64分台も花澤、橋本、金原と3人しかいないんですよね。65分前半も1人で10番手は65分55秒ととても箱根4位のチームとは思えない状況…学生ハーフも奮いませんでしたからね。トップ10圏外でも箱根5区5位の山田攻がハーフ未経験くらい。選手層の薄さは気にはなりますが、それでも順大ならば3大駅伝にはしっかりと合わせ、力を発揮してくれることでしょう。

 

 

22位は国士舘大学、今年度始めは23位、現時点と来年度は22位ということでタイム上は苦しい状況が続いています。ハーフ62分53秒を持つ住吉がずば抜けていて、2番手はともに64分2秒の戸澤、藤江となっています。65分切りが6人、10番手も65分39秒ですから、タイムはなかなか上がらないですね。

 

トップ10のうち3年生が6人、2年生が4人ですが、トップ3はいずれも2年生ということからも、中心が2年生であることが伺えます。また、何度か触れていますが1年生が福田以外出てこないというのも、喫緊の課題ではないですが、今後を見据えると不安にもなりますね。箱根予選連続出場に向けては、計算出来る2年生よりも、勝負レースで結果を残しきれない3年生がどれだけ走れるかが鍵を握りそうです。

 

 

23位は中央大学、今年度始めは14位、現時点で20位、来年度23位と順位がどんどん下がっているのが現状の中央の苦しさを表していますね。町澤を筆頭に選手が揃う4年生が抜けたことで、平均タイムは1分以上も下がって65分台に…トップが63分51秒の竹内で唯一の63分台ですからね。これは25校でワーストかな…64分台も中山、堀尾、苗村と3人しかいません。

 

10番手は66分19秒ということになるはず…箱根予選以降、5000mや1万mでベストを連発していますが、いざハーフとなるとまだまだですね。1万mで28分34秒の堀尾や28分58秒の二井、29分2秒の舟津らはまだまだハーフベストも伸ばせるでしょうが、むしろ今の中央で不安なのは選手層の薄さかなあ。

 

2,3年生はエース級を除けば一通りタイムを出してきていますので、箱根復帰を目指すにはやはり1年生かなあ。5000mで14分10秒台の飯島、冨原、安永はまだハーフを走っていませんし、長い距離はまだまだなのかなあ。現状だと新入生にも大きな期待をせずにはいられない状況となりそうです。。。

 

 

24位に専修大学、今年度始めは18位でしたが、現時点も来年度も24位、来年度に向けて順位は変わりませんが、タイムは46秒下がりますし、エース丸山を筆頭に選手が揃う4年生の穴は非常に大きいです。63分台は風岡1人、2番手が64分41秒の川平で64分台も他に矢澤、岩田の2人のみ、10番手でも65分38秒と65分台が増えてきたのは救いかなあ。

 

トップ10のうち3年生が5人、2年生が4人と専修らしく上級生が上位に来ていますが、箱根復活を目指すにはスピードのある1,2年生が大事になってくるかも。2年では1万m29分20秒を持つ和田、5000mで14分14秒の島田に1年では5000mで14分19秒の横山など…ただ、一番は勝負レースに合わせられるかですよね。最後に箱根出場を果たした箱根予選以来、勝負レースで結果を揃って残せていないですし。。。

 

 

25位に東京農業大学、今年度始めには19位でしたが、現時点でも来年度も最下位にまで下げることに。24位の専修からも22秒離されています。トップこそ63分17秒を持つ小山がいますが、64分台は高橋のみ、65分台も4人しかいないという数値上は危機的状況です。66分台1桁は5人いるため、10番手も66分8秒で留まってはいますが…

 

トップ10は2,3年生が5人ということで上級生が中心になっていくことになりますね。1年生も西野や高田らはいますが、ハーフとなるとまだ心もとない…持ちタイムが全てではありませんが、現状の戦力では箱根予選突破は正直厳しい。勝負レースで計算出来るのが小山一人では。。。本当に何かを変えていかないとこのまま本戦に出場出来ずに埋もれていってしまいそうなのが心配です。。。

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