クロカン日本選手権(2017/2/25) ジュニア8km 結果雑感
本日、クロカン日本選手権が行われましたので、上位8人を中心に結果を振り返ります。ジュニア男子8km(PDF)に公式記録が載っています。上位8人は以下の通りです。
1位 | 中谷 雄飛(2) | 佐久長聖 | 24:02 |
2位 | 齋藤 椋(3)→旭化成 | 秋田工業 | 24:03 |
3位 | 西山 和弥(3)→東洋 | 東農大二 | 24:03 |
4位 | 千明 龍之佑(2) | 東農大二 | 24:09 |
5位 | 清水 颯大(3)→順大 | 洛南 | 24:12 |
6位 | 吉田 圭太(3)→青学 | 世羅 | 24:12 |
7位 | 酒井 耀史(3)→明治 | 須磨学園 | 24:25 |
8位 | 吉田 匠(3)→早稲田 | 洛南 | 24:27 |
1秒の間に3人が入る接戦を制したのは、佐久長聖の中谷、各校のエースが揃う中、2年生にして優勝を果たしました。都大路3区の日本人歴代最高タイムを叩き出して以降、もう2年どころか高校トップランナーの1人にまで上り詰めてきましたよね。まだ2年生、来年度は間違いなく高校長距離界の中心にいるでしょうし、留学生相手にどこまで戦えるか楽しみです。
2位に秋田工業の齋藤、こちらも都大路1区8位、都道府県対抗5区区間賞に続いての快走です。3年時の齋藤の安定感も凄まじいものがありますね。トラックでもロードでも活躍が続いています。実業団でどれだけ伸びるのか楽しみですね。3,4位は東農大二のダブルエースが入りました。
3位の西山も万全で無かった都大路こそもう一歩だったかもしれませんが、それ以降は都道府県対抗でもローカル駅伝でも快走続き、表彰台に上がった3人はいずれも駅伝シーズンでの快走につづいてクロカンでも強さを発揮していますね。高校トップクラスの強さを見せ続けています。東洋でも楽しみです。
4位の千明も2年生ながら3年生に負けず劣らずの強さを見せていますね。2年だと中谷の爆発力が目立ちますが、千明も都大路1区12位、都道府県対抗でも5区7位でどちらも2年生トップの順位で走っています。そしてこのクロカンでの好走ですからね。中谷とともに来年度中心となるであろう選手ですね。
同じく8位以内に入ったのが洛南のダブルエースである清水、吉田の二人、清水が5位、吉田が8位に入ってきています。この二人もロードでの強さが際立っていますね。清水は都大路1区7位、都道府県対抗1区3位、吉田は都大路3区6位、都道府県対抗5区4位と2大重要区間でいずれも7位以内という強さ…ロードでもクロカンでも大舞台で強いですね。選手層が厚いとは言えない順大、早大に進む両大学にとっても貴重な戦力となりそう。
6位には世羅の吉田が清水と同タイムで入ってきています。こちらも都道府県対抗での1区6位という好走に続いてクロカンでも結果を残すことに。前回も7位で走っていますから、2年連続の入賞ということになります。トラックの強さに比べるとロードはもう一歩かなあと思っていましたが、ここにきてその力を見せることに。青学でもいきなり戦力となってくるかも…
7位に入った須磨学園の酒井も2年連続で入賞を果たしています。前回は2位に入っていますから、そこからは順位を落としてはいますが、2年連続の入賞はお見事です。都大路は出場出来ていませんが、都道府県対抗でも5区8位と結果を残しています。復活を期す明治においてもその力は頼もしいですね。
9位以下では、加藤学園の小野寺が9位とこれまた都道府県対抗5区5位と好走している選手、10位に佐久長聖の名取が入ったのはちょっと奮わなかったですかね。ロードでは負け無しを誇っていましたから。逆に名取の後輩の本間が11位に入ったのは収穫かなあ。来年度の佐久長聖、このままいけば優勝候補筆頭となるかも。
しかし、今回のトップ10は本当に今年度のロードで実績豊富な選手がズラッと揃いましたね。他に実績豊富な選手では、14~16位に大牟田の竹元、九州学院の西田、西脇工業の加藤がいずれもロードでの走りからするともう一歩だったかなあ。また、都大路4区区間賞の前田は82位に沈んだのはちょっと心配…
高校生の全国での勝負はこれで一旦終わりですかねえ~各選手、大学へ進学する選手も即実業団へ進む選手も再び高校で覇権を争う選手も、さらなる力を蓄えて、各々の舞台で活躍して欲しいです。