2016年度 高校生特集 ~齋藤 椋(サイトウ リョウ)~

今日は秋田工業の齋藤 椋について中学・高校時代の走りを振り返ってみます。高1にしてずば抜けた走りを見せたものの、高2では故障などもあって苦しい走りが続くことに…しかし、高3では再び復活を遂げ、世代トップクラスの選手に戻ってきてくれました。

 

~中学時代~

秋田の三郷中学時代、全中では予選で8分59秒をマークしたものの予選落ちとなっています。ベストは8分30秒を切るような選手でしたが、遠藤、名取と同じ組だったのも痛かったかな。ジュニアオリンピックでは8分44秒で予選を4位通過、決勝では8分50秒で13位に終わっています。都道府県対抗では2区8位で走ってはいますが、世代トップクラスからするとその次という位置づけだったでしょうか。

 

~高校1年生~

5000mのベストは14分27秒と世代トップクラスとはいかないものの、トップ10に入るようなタイムをマークしています。ただ、トラックでは国体にも出場していないんですよねー。活躍したのはロード。東北地区予選では、3区で23分台をマークする好走で区間賞を獲得、都大路では4区を任されると区間6位、ルーキーにして都大路の長距離区間で好走というのが素晴らしいですね。

 

~高校2年生~

5000mではインターハイに出場していますが、14分55秒で7位と予選落ちしてしまっています。国体は1個上にエースの松尾がいたこともあって出場せず…5000mのベストは14分16秒まで縮めています。しかし、前回快走した都大路では3区を任されるも3区35位に沈んでしまうことに…

 

都道府県対抗にも出場していませんし、体調不良や骨折などに悩まされた2年時は、目立った走りを見せることは出来ず、持ちタイムこそ上位でしたが、世代上位からは引き離される状況になってしまいました。

 

~高校3年生~

復活を期す3年時、インターハイ5000mでは14分14秒の好タイムで予選をトップ通過すると、決勝では14分8秒で5位入賞を果たしました。さらに、高校選抜10000mでは名取とのラスト勝負を制して優勝、タイムも29分35秒となかなかです。これまでもう一歩だったトラックで続けて結果を残したのは頼もしいですね。

 

国体でも14分3秒と自己ベストを更新しての5位、復活を果たしたどころか以前よりも力強さ・安定感をます選手へと成長を遂げました。その後、13分53秒までベストを縮めて持ちタイムも世代トップクラスとなることに。満を持して迎えた都大路では最長区間の1区を任されて区間8位、前回の借りを返しました。

 

高校では初出場となった都道府県対抗では5区を任されると、24位という苦しい位置でタスキを受けながら、15人抜きの快走、名取と同タイムで区間賞を獲得と2年時とは違い、充実の1年間となりました。

 

卒業後は旭化成に進むということで、日向、齋藤と持ちタイムトップ5に入る選手が二人も実業団に進むというのも珍しいですね。他にも有力選手が実業団に進むのが多い印象ですが、今後もこの流れは続くのかなあ?大学駅伝ファンとしては寂しいですが…

 

旭化成と言えば、日本人選手だけでニューイヤー駅伝を制覇した最強集団、鎧坂、村山兄弟、市田兄弟、大六野など27分台ランナーがずらりと並びます。そんな中に割って入るのはいかに齋藤と言えども簡単ではないですよね。着実に力をつけてニューイヤー駅伝でも活躍してほしいですし、日本を代表する選手へと成長して欲しいです。

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