2016年度 4年生特集 ~順天堂大学~

2017年1月21日

今日からは、各大学ごとに4年生の在学中での走りを振り返ります。対象は、私がデータベースに登録している25大学の選手(3部門いずれかのベストがチーム10番以内 or 駅伝・予選会エントリー有)になります。4年生一覧を見てみますと、25大学で189人いますね。

 

まずは順天堂大学の4年生から見ていきます。全部で8人いますね。1万mの持ちタイム順に見ていきます。絶対的エースがいた学年では無かったですが、1年時から箱根に出場している選手も多く、チームを支え続けてくれました。3,4年時には箱根6,4位とチームも好成績を残しています。

 

 

聞谷 賢人・・・高校ベストは14分30秒ですが、1年の全日本から出場を掴み取り、チームが7度出場した全日本・箱根では全て走っています。特に箱根では4年連続で23km区間を任されているのが凄いですね。1年時から10区8位→10区9位→9区12位と安定した走りを披露し、4年時は9区3位の快走でチームの4位に多大な貢献を果たしました。

 

全日本予選、箱根予選はともに2,3年時に出場し、それぞれ1組11位→3組13位、69位→49位とこれまた素晴らしい安定感です。唯一苦戦したのは全日本、1年時から3連続出場し、6区13位→6区11位→4区13位と全て二桁順位でしたが、4年間チームに欠かせない存在として、君臨してくれました。

 

西澤 卓弥・・・高校ベストは14分41秒、急遽の出場?だった1年の箱根は4区19位とほろ苦いデビュー戦となりました。正直、まだ箱根を走る力は無かったか…2年時は箱根予選で117位、全日本では3区14位とまだまだ厳しいかと思いきや、箱根では7区4位の快走、これはびっくりしましたし、ここから西澤の快進撃が始まることに。

 

3年時には1万mで29分17秒までベストを伸ばし、箱根予選82位、全日本も7区8位と上々の走りを見せると、箱根ではハイペースだった1区で粘り12位、主力の一角にまで成長を遂げることに。4年時は故障もあってやや精細を欠き、全日本予選では1組24位も出雲で1区8位、箱根でも1区15位と大事なスターターとして崩れること無く役割を果たしてくれました。

 

森 湧暉・・・高校ベストは14分22秒、駅伝での実績もNo.1でこの学年で唯一1年の出雲から出場し、4区6位と上々のデビューを飾りました。全日本も3区10位、箱根は出場出来ませんでしたが、まずまずのルーキーイヤーだったのでは。2年時は全日本予選で3組8位好走、箱根でも6区11位と出場した試合はやや少なかったものの、着実に結果を残しました。ハーフベストとなる63分35秒も2年時にマークです。

 

3年時、全日本こそ6区6位と好走を見せたものの、全日本予選は2組28位と苦戦、箱根予選は85位、箱根も6区14位と前年度に比べていずれも苦しい状況に…ベストは1万mで29分10秒と好タイムをマークしたのですが。

 

巻き返したい4年時でしたが、全日本予選で3組38位と非常に厳しい結果に…さらに、出雲、箱根ともにエントリーされたものの、出場することは出来ず、4年間で最も厳しい1年間となってしまったのは残念でしたが、それでもチームに欠かせない選手として貢献してくれました。

 

作田 直也・・・高校ベストは15分30秒オーバーだったはずですが…2年の箱根予選で98位と持ちタイムからすれば上々過ぎる走り、最初の驚きでした。その後はしばらく3大駅伝・予選会に出場していなかったのですが、さらなる驚きを提供してくれたのは3年の箱根、アンカーを任され、9位でタスキを受け取ると区間2位の快走、6位に順位を上げました。

 

勢いがとどまることを知らない4年時は持ちタイムでもベストを連発、5000mで14分6秒、1万mで29分26秒まで伸ばすことに…創価のセルナルドと並んで最もベストを伸ばしてきた選手の一人となりました。タイムだけではありません。出雲ではアンカーで7位と上々の走り、箱根では2年連続10区を見事に区間賞、有終の美を飾りました。

 

甲斐 大貴・・・高校ベストは14分54秒、3大駅伝は3年の箱根予選、箱根にエントリーこそされましたが、残念ながら3大駅伝出場はならず…4年時に5000mで14分39秒、1万mで29分55秒といずれも大学ベストをマークしています。ハーフは3年の上尾ハーフで65分10秒が最高ですね。タイム上は箱根予選・箱根に出場してもおかしくなかったのですが、後一歩だったかなあ。

 

山下 智貴・・・高校ベストは確か15分台のはず…3大駅伝には2年の箱根予選が唯一のエントリーとなっています。しかし、ここでの出場はなりませんでした。甲斐同様に4年時に5000mで14分34秒、1万mで30分31秒とベストをマークしています。ハーフは2年時に65分9秒を出しています。こちらも出場までもう一歩だったか…

 

甲斐 智樹・・・高校ベストは14分47秒、大学ベストも14分47秒48で0.43秒更新にとどまりました。しかし、3年時に箱根予選で110位と上々の走りを見せると、箱根にも8区で出場を果たし、13位とまずまずの走りを見せました。4年時も2年連続の8区で7位と前年度を上回る走り、箱根4位に貢献しました。

 

安斎 宰・・・高校ベストは14分14秒も1500mでインターハイ入賞するなど短い距離に強い選手でした。その後もハーフの距離は走ることはなく、1万mも30分55秒に留まっています。しかし、5000mでは13分56秒とこの学年唯一の13分台をマークしています。

 

さらに、1500mでは2年時に関東インカレ1部で5位、日本選手権でも活躍しましたからねえ。3大駅伝にエントリーされることはありませんでしたが、短い距離では存在感を見せてくれました。

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