国士舘大学 箱根予選&全日本2016結果考察 ~3年ぶりの箱根出場、復活への足がかりに~

続いては国士舘大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選では前回10秒届かなかった悔しさを晴らす9位通過、久しぶりの出場となった全日本では関東ではブービーの14位となりました。

 

箱根予選チームトップは13位の住吉、昨年度ルーキーにして65位と上々の走りを見せていましたが、存在感を高めてきた今年度はエースとしての結果を残してくれました。走るべき選手が走ると大きいですね。2番手の40位に戸澤、全日本予選では2年連続で結果を残しているとはいえ初の箱根予選でこの順位は上出来でしょう。

 

田村高校出身の2年生コンビがチームを牽引しました。3番手の59位に餅崎、箱根予選は3年連続の出場、119位→133位→59位と一気に順位を縮めてきました。2,4年生が中心のチーム、4年生も負けていられないですね。

 

4、5番手の81位、83位に渡部、石井の4年生が1秒差で続きました。3大駅伝・予選会通じて初のエントリーだった渡部ですが、上々の結果と言っていいでしょう。新戦力が二桁順位で走ってくれるのは大きいです。一方の石井は全日本予選で4組10位、ハーフ62分台のランナーであることを考えるとちょっと物足りなかったかなあ。

 

本来であれば住吉とともにチームを牽引する選手ですからねえ。6番手の多喜端も89位と80位台が3人続きました。ハーフは67分台ながら今年になって全日本予選に出場するなど台頭してきた選手、初の箱根予選でもしっかりと走ってくれました。7番手の107位に藤江、ハーフ67分台ということを考えれば上出来ですかねえ。ただ、同学年の住吉、戸澤に差を付けられてしまったのは悔しいところかなあ。

 

8番手の119位に三田、3年連続の箱根予選出場ですが、371位→184位→119位と全くもって奮わなかった1,2年時からすれば順位を大きく縮めてきました。その一方で1万mで29分7秒のベストを考えると物足りないんですよね…上級生となり、長い距離でももっと結果を残していって欲しいところ。

 

9、10番手の143位、149位に守屋、辻田の3年生が続きました。9,10番手の順位は昨年度よりも悪いんですよねー。その分、前の選手が稼いでくれたことになります。守屋は前回の226位から順位を大きく縮めてきました。今年はベスト連発で持ちタイムを着実に更新しているのが心強いです。

 

辻田は3大駅伝・予選会通じてエントリー自体初めてでしたが、最低限の走りは見せてくれたかなあという感じです。こちらも箱根予選後に5000m,1万mでベストを更新しており、飛躍に期待。11,12番手の190位、192位に本多、八巻と3年生が1秒差で続きました。

 

2,4年生が中心だとは思っていましたが、5人と最も多い人数が走った3年生がチーム8~12番手を占めるというのはさすがに寂しすぎますね!!3年生の奮起に大いに期待したいところ。本多は前回113位、八巻は121位で走っている選手ですから、二人とも大幅に順位を落としてしまったんですよね。

 

ともに3年連続の箱根予選出場で本来であれば主力になっていって欲しい選手なのですが、揃ってチーム10番手に40秒以上の差を付けられて貢献できなかったのは残念です。。。

 

全日本では、1区住吉が11位スタート、まずまずの走りと言っていいでしょう。箱根でも往路の主要区間での起用が予想されます。2区八巻が区間18位と8区間でもワーストの区間順位に…箱根予選の走りから厳しいかと思っていましたが…何とか立て直してくれないと、箱根ではメンバー落ちも有り得そうです。

 

3区三田、4区戸澤はともに区間15位という走り…主要区間を任された戸澤はともかく、最短区間だった3区の三田も区間15位というのは物足りないですねー。短い距離ならばそのスピードを活かせるかと思ったのですが…関東が15校出場の中15位はやはり寂しいです。

 

5区石井が区間14位、繫ぎ区間だった時点で万全では無いのかなあと思っていましたが、苦しい走りに…箱根にはしっかりと合わせてきて、主要区間を担って欲しい選手です。6区多喜端は区間16位、7区藤江は区間13位と箱根予選ではまずまずの走りを見せた選手も全日本では苦戦していますね。

 

箱根予選の疲れや集団走とは違う単独走の難しさもあるでしょう。そもそも3大駅伝の経験がある選手が石井と餅崎しかいませんからね。全本は経験を積む場とある程度割り切るしか無いかなあ…8区餅崎は区間12位と主要区間としてはまずまずの走りですかねえ。やはり箱根でも主要区間が期待されるところです。

 

箱根に向けては、箱根予選や全日本での起用から、住吉、戸澤、餅崎の3人は主要区間を任されることになりそうですね。そこに石井や八巻あたりが絡んでくる形になるのかなあ。正直、往路で粘れるだけの選手がいるかというと厳しそうです。

 

繫ぎ区間候補としては、やはり全日本、箱根予選を走った選手が中心になってきますよね。その中でも2年の藤江、多喜端や4年の渡部あたりには期待したいところ。もちろん、箱根予選では奮わなかった3年生もメンバーに入ってきてほしいですし、未だに出場出来ていない1年生の突き上げも期待したいところ。

 

今年度、エントリーされた1年生自体、箱根予選の福田だけですからねえ。ここ数年は1年時から台頭する選手が複数出てきているだけに、箱根に出場する選手が出てきてくれれば。

 

3年ぶりの箱根出場、箱根予選は9位通過と持ちタイムや実績を見ると箱根は正直厳しいですよね。前回の箱根もダントツで最下位になってしまいましたし…実質19番手での出場となりますが、そこから1つでも上の順位を目指し、久しぶりの箱根を楽しんで走ってもらいたいです。

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