東海大学 出雲&全日本2016結果考察 ~出雲でルーキー大活躍も全日本はまさかのシード落ち~

2016年11月20日

続いては東海大学について、出雲、全日本の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。出雲・全日本結果はこのようになっております。出雲では1~3区にルーキーを並べて3区終了時でトップという驚異的な走りを見せた一方、全日本ではベストコンディションで臨めなかったこともあり、総合7位でまさかのシード落ちとなってしまいました。

 

出雲では1区鬼塚が区間2位と好スタートを切りました。大学でベスト連発とルーキーらしからぬ強さを見せつけていますが、3大駅伝でもその強さは健在でした。2区館澤も区間2位と好走、既に28分台ランナーの鬼塚や關に比べるとやや劣るのかなあとも思っていましたが、そんなことは全く無く…二人に遜色ない走りを見せました。

 

そして圧巻だったのが3区關、青学下田との先頭争いから抜け出す走り、それも順大の塩尻、東洋の弾馬、駒澤の工藤らを抑えて区間賞まで獲得してしまうのですから、そのポテンシャルは計り知れません。ゆくゆくは大学を代表する選手となってくれそうです。

 

4区川端は区間6位、何とか出雲に間に合わせたということを考えればまずまずの結果かもしれませんが、1年から主要区間で結果を残してきたことを考えると正直物足りないですよね…万全の状態での走りを見せて欲しいです。5区三上は区間2位とこれまた上々の走り、13分台を連発し今年台頭してきた選手がしっかりと結果を残すのが東海の強さですね。

 

5区終了時でトップと2秒差という状況で6区湊谷でしたが、相手が青学の一色では流石に分が悪すぎる…それでも何とか区間5位ではまとめ、ニャイロに抜かれたものの総合3位でのフィニッシュとなりました。総合3位でシード権を獲得、全員が3年生以下、5人が2年生以下ですからねえ。3大駅伝初出場はルーキー3人を含めて4人いましたが、全員が区間2位以内という今後が楽しみすぎる結果でした。

 

一方の全日本はスーパールーキーの關を欠いた他、ベストメンバーが組めない苦しい状況…出雲に続いて1区を任された鬼塚ですが、集団のペースアップについて行けずに区間10位と苦しいスタートとなりました。2区川端も区間12位と出雲に続いて奮わず…2年の全日本まではエースらしい走りを見せていたのですが、故障明けで迎えた箱根以降、本来の力を発揮出来ていません。

 

2区終了時で12位と苦しい位置の中、3区館澤が区間賞という凄まじい走り、4人抜きで8位に浮上しました。区間順位は総合順位に近くなりがちなのですが…箱根でも違いを見せてくれそうです。4区石橋は区間6位とまずまずの走り、ルーキーの活躍が目立ちますが、4年生も力のある選手が揃った世代ですし、箱根では存在感を示して欲しいです。

 

5区高田も区間5位、スーパールーキー揃いの東海大の中ではそこまで目立つ持ちタイム・実績では無かったのですが、5000mで14分11秒、1万mで28分57秒を叩き出し、全日本出場を勝ち取りました。続く6区國行が区間2位の好走、ついにシード圏内の6位にまで入ってきました。

 

國行は3,4年生の中では最も伸びてきた選手かもしれませんね。持ちタイムでは5000m,1万m,20km,ハーフ全てで今年ベストを更新し、13分台ランナーとなっています。7区は羽生、直近の記録会で奮わずにちょっと心配だったのですが、区間14位に沈んでしまいました。何とかシードをという状況でこの順位は正直痛かったですね。。

 

8区は林、タイムは60分19秒とまずまずだったのですが、区間9位にとどまり、それ以上にシード争いをしていた他の大学に遅れを取ってしまったのが残念でした。シードラインとは1分以上離されてしまい、7位に終わってしまうことに。。。

 

出雲と全日本で正反対の結果になりましたねえ。ただ、全日本は万全で臨めなかったことが最大の要因ですし、そんなに心配することも無いでしょう。箱根に向けては前回の5位を上回る結果が期待されますね。ただ、出雲や全日本と比べて距離が長いだけに、ルーキーがどこまで走れるかは未知数ですし、期待しすぎるのも良くないでしょう。

 

ハーフの持ちタイムトップ10のうち9人を占める3,4年生の走りが大事になってきますね。4年生だと全日本を走った林、石橋に廣田あたりは10人に入ってきて欲しい選手です。他にも持ちタイムでは安藤、土屋、桐原がトップ10に入っていますね。4年時は目立った走りが見せられていませんが、果たして…?

 

3年生では川端、國澤に昨年度主要区間を走った春日の復活も待たれます。2年生は湊谷こそ箱根10人にまず入ってくるでしょうが、他の選手はちょっとまだ未知数かなあ。持ちタイムでは大きく伸ばしてきた湯澤あたりが絡んでくれれば。

 

ルーキーはもう選手が揃いすぎていて正直わからないですよね―。そんな中でも、關、鬼塚、館澤の3人はよほど長い距離に不安があるなどが無ければ、メンバーに入ってきそうです。ハーフを走ったルーキーはまだいませんが、28分台は他に高田、松尾が既にいます。

 

出雲・全日本は1年生がいずれも半分走っていますが、箱根も10人中5人を1年生が占めるなんてこともあるのでしょうか?今回の箱根で即優勝というのはさすがに厳しいかもしれませんが、東海が箱根で初優勝を果たす日もそう遠くないと思わせるような走りを箱根でも見せて欲しいです!

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