國學院大学 箱根予選&全日本2016結果考察 ~箱根予選は苦戦も全日本は一桁順位~

続いては國學院大學について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選はハーフの持ちタイムも予選下位校ではトップ、前回まさかの予選落ちから一転、上位通過も期待されましたが、結果は8位どまりでした。

 

一方の全日本では苦手とする1区を好位置で乗り切ると、8区間中4区間で1ケタ順位、総合でも1桁の9位と好結果を残しました。箱根予選、全日本ともに新戦力の台頭が感じられたのが頼もしいですね。

 

箱根予選では、前回チームトップの細森が14位、エースの蜂須賀が日本人トップ集団から遅れた後も苦しく、36位という結果に。細森の2年連続の好走は素晴らしいですね。エースと呼ぶにふさわしい選手になりました。蜂須賀はもう少し粘ってほしかったかなあ。2年の箱根予選では全体8位で走っている選手ですしね。

 

3番手の土方が79位、50位以内が2人しかいなかったのが下位通過につながりました。そんな中、ルーキーの土方は上出来の走りでしたね。今年はベスト連発で勝負レースでも好走と安定感と勢いがあります。4番手の稲毛が84位、4年連続の箱根予選87位→75位→62位→84位と安定していますね…大きく稼ぐことは無いものの、崩れない走りはチームにとって貴重かも。

 

5,6番手に90位、91位で松本、熊耳が並びました。松本は前回の193位から大幅に順位アップ、熊耳も初の箱根予選でしたが、無難にまとめてきました。上級生になって安定感が出てきました。7番手の102位に國澤、前回の150位よりは順位を大きく上げたものの、ハーフで63分5秒を持つ選手からすればまだ物足りないかなあ。

 

8、9番手に浦野、渡邊が114位、116位でタイムも1秒差に。浦野はルーキーということを考えればまずまずかな。その後、1万mで29分17秒の好タイムをマークして、今後に期待が高まりました。渡邊は初の箱根予選、持ちタイムや実績からすると、最低限の走りは見せてくれてくれたかなあ。

 

10番手の123位に曽我部、稼ぐ選手が少なくとも、10番手でもこの順位で粘れたことが箱根予選通過に繋がりましたね。3大駅伝・予選会を通じて4年目にして初出場、大きく崩れること無く走ってくれました。

 

11番手の139位に江島、唯一出場した2年生、前回は93位で走っていますので順位を下げてしまったのは残念ですね。昨年度に比べると、ちょっと元気が無いような…12番手の内田が163位、前回も147位でしたし、ハーフ63分台ではありますが、なかなか勝負レースで結果を残すことが出来ていません…

 

全日本では、1区細森が7位と好スタート、さすがは箱根予選2年連続チームトップだけのことはあります。崩れない選手が1区にいるというのは大きいです。一方で2区蜂須賀は区間12位止まり…総合でも10位まで下げてしまい、箱根予選に続いて物足りない結果に…最後の箱根では主要区間を担うでしょうし、有終の美を飾って欲しい。

 

3区はルーキーの青木、区間10位とまずまずの走りですかね。スピードのある選手ですし、長い距離にも対応していってくれれば。4区稲毛は区間12位、前回は14位ですから順位はやや上げたものの、主要区間を走る選手としてはまだ物足りないなあ。ここで総合12位まで順位を下げました。

 

ここからが國學院の良かったところ、5区土方が区間4位と見事な走りで2つ順位を上げました。箱根予選でもいい走りをしていましたが、この全日本ではさらに好結果を残し、箱根でも活躍が期待されます。6区熊耳も区間6位とこれまた上々の結果、さらに7区蜂屋も区間6位で繫ぎました。

 

選手層が厚い國學院なだけに、繫ぎ区間での強さが見られましたねえ。蜂屋は箱根予選はエントリー止まりでしたが、この走りを見れば箱根も走ってもおかしく無さそう。熊耳も10人に入ってくるのでは?

 

8区は國澤でしたが、区間13位とまたしても結果を残せず…主要区間が細森以外は正直奮わなかったですね。それでも、繫ぎ区間が良かったこと、主要区間も最も悪くて13位と大崩れすることが無かったことで総合では9位と一桁順位でのゴールとなりました。

 

箱根に向けては、やはり細森、蜂須賀が往路の主要区間を任されることになりそう。土方も往路で見てみたい選手ですね。そこに全日本の主要区間を走った稲毛、國澤らが入ってくる感じかなあ。繫ぎ区間は箱根予選、全日本を走った選手はもちろん、他にも選手は揃っているんですよね。

 

ハーフ63分28秒を持つ向は万全であれば主要区間を期待される選手ですし、1万mで29分半前後、ハーフで64分半前後の選手がズラッと揃っています。調子の良い選手を起用出来る層の厚さがあるというのは國學院の大きな武器ですね。

 

復路はある程度勝負出来そうなだけに、やはり鍵を握るのは往路ですかねえ。箱根は2年ぶりの出場、出場した過去3大会はいずれも14位以下とシード争いには絡めていませんが、持ちタイムの良い選手が揃っていますし、何とか往路で粘り、復路で選手層の厚さを活かし、5年ぶりのシード獲得、目指して欲しいものです。

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