拓殖大学 箱根予選&全日本2016結果考察 ~久しぶりの全日本で躍進~

続いては拓殖大学について、全日本、箱根予選の結果を振り返りつつ、箱根への展望も書いていきます。箱根予選結果全日本結果はこのようになっております。箱根予選ではデレセ、宇田の2本柱が着実に貯金を稼ぐ一方で100位以内に7人が入る安定の走りで7位通過を果たしています。

 

一方の全日本ではこれまたダブルエースが快走で一時はシード圏内にまで浮上、5区間で区間1桁をマークし、総合でも8位と十分過ぎる結果を残しました。長い距離に強い拓殖なだけに箱根に向けてさらに期待が高まります。

 

箱根予選では、デレセがチームトップの6位、終盤はさすがに遅れましたが、エースとしてしっかりと貯金を稼いでくれました。続く宇田も17位、やはりこの二人はチームでも安定感が抜けていますね。箱根では往路の主要区間を任せられることになるでしょう。

 

3番手の54位に苅田が入ったのはちょっとびっくりしました。前回の225位から大幅に順位を上げてきましたね。一気に主力になってくれれば。4番手の64位に新井、昨年度はほとんど姿を見せない状況からよくぞ復活を遂げてくれました。2年前の箱根は7区最下位に沈んでおり、その借りを箱根で返して欲しいところ。

 

5番手の西が71位、6番手の赤崎が72位と並びました。西も1年の箱根で4区11位とびっくりの走りを見せた一方、2年時はほぼ姿を見せず再び復活を果たした選手です。新井と西の復活が箱根予選では大きかったです。赤﨑もルーキーでこの順位は上出来でしょう。最近は即戦力として活躍する選手も出てきた拓殖、赤﨑もその系譜に続いて欲しい。

 

7番手の98位に土師、初の箱根予選ですがしっかりと100位以内に入ってきました。力のある2,4年に挟まれて3年はこれまで目立ちませんでしたが、上位7人の中に苅田、西、土師と3人が入ってきて一躍存在感のある学年となってきましたね。

 

8番手の111位に馬場、想定通りor想定以上の走りを見せる選手が多い中、この順位は不本意でしょう。昨年度はルーキーながら箱根で5区を任され、箱根予選も45位で走っていますからね。大きく順位を下げてしまうことに…9番手の121位に大中、前回の箱根では6区19位、初の箱根予選でしたが1万mのベストが30分47秒、ハーフ65分台ということを考えるとまずまずですかね…

 

10,11番手に鈴見、中井が入り、162位、165位でした。10番手と11番手の順位が近いのはチームとしても安心ですね。最悪どちらかが崩れても影響は最小限に抑えられます。鈴見は3大駅伝初エントリー、1万mのベストは31分台でハーフも67分台の選手ですから、さすがに厳しかったか…今後着実に力を蓄えていってくれれば。

 

一方のルーキー中井は高校ベストが14分53秒と他のルーキーに比べると良くないのですが、抜擢されました。1万mも30分51秒であることを考えると、これまたよく走ったと思います。こういう選手がチームの選手層を厚くしていくのでしょう。

 

12番手は藤井でしたが、313位と大きく遅れてしまいました。全日本予選、全日本ともにエントリーされており期待の選手なのでしょうが、苦すぎるデビュー戦となってしまいました。この経験を今後に活かしてくれれば。

 

全日本では、1区馬場が14位と出遅れてしまうことに…箱根予選も奮いませんでしたし、ちょっと心配です。本来であればデレセ、宇田とともに3本柱となって欲しいだけに、箱根では立て直してきて欲しい。2区デレセは区間3位とまずまずの走り、総合順位も9位まで上げてきました。ずば抜けた留学生というわけではないですが、安定していますね。

 

3区は土師、3大駅伝デビュー戦となりましたが、区間9位と上々の走り、箱根予選も走っていますし、貴重な中堅どころとなりそう。圧巻の走りだったのは4区宇田、区間2位の快走で総合順位も9位→6位と3つ上げ、シード圏内に入ってきました。

 

箱根予選でも好走はしていましたが、ここまで力をつけているとは…優勝を狙う大学の主要区間を走る選手と比べても遜色ないわけで、これは箱根も非常に楽しみになってきました。5区を走ったルーキーの赤崎は区間11位、6区新井も区間9位と着実に区間10位前後を守っています。

 

ともに箱根予選でも安定した走りを見せていますし、箱根でも繫ぎ区間を任されることになりそうかなあ。新井は主要区間への起用もあるかもしれません。7区大中は区間16位に沈んでしまうことに…ちょっと勝負レースでは続けて結果を残せていないですね。箱根に向けても不安になってしまいます。

 

8区を任された西が59分台で区間7位の見事な走り、強いですね。何故これで1万mのベストが30分53秒なのか…長い距離、ロードでの強さはチームでも上位では?箱根でも主要区間への起用が期待されますね。

 

箱根に向けては、デレセ、宇田、馬場、西に完全復活すれば戸部あたりが主要区間を任されることになりそうかなあ。全日本を走った8人は箱根予選も走っており、チームの中心となりそう。箱根予選を走った選手ももちろんメンバー争いに加わってくることでしょう。

 

上記に述べた選手以外では、1万mで30分10秒とチーム5番手にいきなり入ってきた峠、ハーフで65分35秒を今年マークしている山本、全日本予選で1組10位と好走した北川あたりが箱根16人に入ってきそうかなあ。最も、拓殖の場合はいきなり台頭してくる選手が多くて予想しにくいですが…

 

久しぶりの全日本予選突破、そして全日本でも好走と結果を残し続けている拓殖大学、箱根では過去2回はいずれも16位に沈み、いずれも6区でシード争いから脱落しているんですよね。復路スタートとなる大事な区間を走る選手がチームの鍵を握るかもしれません。チームの勢いそのままに、3年ぶりのシード返り咲きを果たして欲しいです!

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