全日本大学駅伝2016結果 ~青学が初優勝&3冠へ王手!! 早稲田が2位と大健闘~

全日本大学駅伝が本日行われ、前評判通りの強さ・・・とはいきませんでしたが、それでも最終区の一色が逆転で青山学院大学が出雲に続いての2冠達成、全日本での初優勝を勝ち取りました。

 

公式結果も既に公開されており、私のHPにも関東勢だけですが、反映しております。大学ごとの振り返りは後日取り上げますので、今日は区間ごとに見ていきます。

 

1区:駒澤の工藤や東洋の弾馬がハイペースに持ち込むかと思いましたが、5km15分ほどのゆったりとしたペースに…そんな中、給水を利用してスパートした弾馬がさすがでしたね。まず人数を絞り、終盤に2度目のスパートで後続を突き放し、2位に11秒差をつけました。

 

2位に武田が入ったのが早稲田にとって大きかったですね。一度遅れてからよく追いつきました。3位の工藤は引っ張る場面も多く、ラストがちょっと苦しかったかな…日大の石川、山梨学院の上田ら実力者も上位に入ってきました。

 

優勝候補筆頭の下田は8位、東海の鬼塚も10位と出雲で良かった大学はやや苦しいスタートに。前回シードで箱根予選2位通過の明治は阿部が17位、箱根予選トップ通過の大東大はエースの原が18位と大きく出遅れてしまいました。

 

2区:ここで違いを見せたのが田村和、どんどん前を追っていくと、あっという間に先頭に追いつくことに…ハイペースの影響か早稲田の平に一度は置いてかれますが、そこから再度追いついてトップでタスキリレー、区間2位に20秒差をつけて区間賞を獲得してしまうのが田村和の強さですね。

 

出雲で苦しかった平も区間2位の好走、デレセ、ワンブィと留学生が続きました。ワンブィは故障明けということもあって万全では無かったようですが、それでもここまでまとめてくるのがさすがです。全日本で結果を残せていなかった山梨学院の佐藤も5位と好走しました。

 

一方で誤算だったのは1区トップの東洋、櫻岡が区間11位に沈んでしまい、大きく後退してしまいました。また、東海の川端も区間13位とまさかの結果に…明治の江頭、大東大の奈良も下位に沈み、やはり1区で出遅れるとそこから立て直すのは難しいですね…

 

3区:ここで好走したのが館澤、期待のスーパールーキとはいえ、2区終了時で12位という苦しい位置、力を発揮するのが難しい状況の中、区間2位に13秒差をつけての区間賞を獲得、本当にルーキーとは思えませんね。東海の今後を背負ってくことでしょう。

 

トップ争いでは区間2位に入った鈴木が2位青学に14秒差をつけて単独トップに立ちました。出雲に続いての素晴らしい走り、故障が無ければもっと早く台頭してきたのでは?と思うとある意味残念に思えてくるほどの大活躍です。

 

3位争いでは、駒澤の紺野が区間12位に沈んで6位まで後退、一方で区間3位、4位で走った山梨学院の秦が3位、東洋の相澤が4位に順位を上げてきました。中央学院も3区終了時に樋口が順位を2つ上げて5位まで上がってきました。

 

4区:ここで素晴らしい走りを見せたのが早稲田の永山、大活躍だった昨年と違い、今年はあまり奮わない印象だったのですが、40分37秒の好タイムで区間賞を獲得、2位に1分7秒の大差をつけました。青学の安藤も区間5位ではありますが、53秒差つけられたのは痛かったですね。

 

ここで大きく順位を上げたのが拓殖の宇田、並み居る強豪校を抑えて区間2位、総合でも6位とシード圏内に入ってきました。中央学院のスーパールーキー高砂が出雲6区3位に続いて区間3位の快走、総合でも3位に浮上しました。シード争いでは4位に山梨学院の市谷、秒差で駒澤の下が続きました。

 

東洋は小笹が区間9位に留まり、総合7位とシード圏外に、東海も8位となっています。明治はなかなか浮上出来ずに総合13位のまま、大東大は川澄が区間20位で総合17位と大きく遅れてしまうことに…

 

5区:ここで好走したのが1年生、区間賞は青山学院の小野田が獲得しましたが、2~5位はいずれも1年生でした。2位に早稲田の新迫が入ってトップを堅守、3位に明治の中島、苦しい位置での快走で力がありますね。4位に國學院の土方、箱根予選に続いての好走でゆくゆくはエースに?

 

5位に東海の高田、既に28分台ランナーですし、東海のルーキーはやはり末恐ろしい…シード争いではどこも決め手を欠いてあまり差はつかず…そんな中でも山梨学院の熊代が区間13位に沈んでしまい、7位とシード圏外に下がってしまいました。

 

6区:MVPを獲得した森田が区間2位に15秒差をつけて区間賞、トップ早稲田との差を25秒縮めてきました。高1でずば抜けたタイムをマークして以降、高校では苦しんでいましたが大学で見事に復活してきました。2位に入った東海の國行も素晴らしかったですね。総合で6位にまで順位を上げ、シード圏内に入ってきています。

 

藤原も区間3位で決して悪くは無かったのですが、森田が良かったですね。最も、MVPというほどかというと…前回の東洋口町といい、区間記録に近づいた選手が選ばれる傾向にありますが、個人的には主要区間で好走した選手から選んで欲しいですけどね。今回だと、田村和や一色かと。

 

シード争いでは駒澤の片西が区間6位ながら総合3位に浮上、あまりタイム差なく中央学院の廣、山梨学院の永戸と続きました。一方で東洋は竹下が区間10位で再び7位とシード圏外に…東洋は出雲に続いてなかなか見せ場を作れていません。

 

7区:総合11位は変わらずでほとんどTVには映りませんでしたが、区間賞は日体大の小町が獲得しているんですよね。本来ならば主要区間を走るべき選手、やはり力があります。区間2位には1秒差で帝京の佐藤、4位に大東大の鈴木と総合順位で10位以下のチームでの快走が目立ちました。力がある証拠ですね。

 

優勝争いでは一時は青学の中村が早稲田の太田に大きく近づいたものの、後半一気に引き離されてしまい区間5位、3位に入った太田には逆に12秒引き離され、49秒差でアンカーにタスキをつなぐことに…3位以降は駒澤の伊勢、中央学院の福岡、山梨学院の河村、東洋の小早川と続きここまでがシード圏内。

 

東海は羽生が区間14位で総合7位、東洋の小早川も区間10位に留まり、6位と7位の差はわずか4秒という接戦でした。國學院が5区以降の区間順位が4位→6位→6位と好走、蜂屋が8位でタスキを渡したのはびっくりです。

 

8区:早稲田のアンカーは安井、49秒差ではさすがに厳しいと思っていましたが、それでもまさか青学の一色が6kmにして追いついてしまうとは思いませんでした。ハイペースで突っ込み、ほとんど並走することもなく突き放してしまうのはさすが大学トップクラスのランナーです。

 

終盤は前半のハイペースの影響もあってやや落ちたものの、それでも57分48秒の好タイムで区間2位、見事に青学初優勝のゴールテープを切りました。2位の早稲田も出雲の結果や前評判を考えると上出来でしょう。力のある選手は揃っていましたが、今回は上手く噛み合いました。

 

ニャイロを残していた山梨学院が総合3位、56分43秒の好タイムで2年連続の区間賞はさすがです。駒澤の大塚が58分3秒という素晴らしいタイムで区間3位、総合でも4位でシード権を死守しました。前回も58分台の好走でしたが、58分3秒はタイムも素晴らしいですね。区間1,2位がニャイロ、一色はしょうがないですが、区間4位には1分11秒もの大差をつけています。

 

総合5位に中央学院の村上、区間順位も5位と見事な走りでした。今年の村上はひと味もふた味も違いますね。全区間1ケタ順位の安定した走りで過去最高順位でのシード獲得となりました。強い!

 

最後のシード権を獲得したのは東洋、山本修が区間4位の走りで東海を振り切り見事にシード獲得です。苦しくてもシードを獲得するのはさすが東洋といったところか。ただ、全日本で4位以内を逃すのは柏原入学以降は初ですね。箱根ではいつもの東洋の強さを見せて欲しいところ。

 

東海はベストメンバーが組めなかった影響もあってまさかの7位、シード落ちとなりました。来年度の全日本予選はぶっちぎりのトップ通過を期待したいところ。拓殖の8位は大健闘、アンカーの西も59分台で7位と好走でした。さらに國學院、帝京と続きなかなか全日本に出場出来ない or 結果を残せなかった大学が10位以内に入っていたのは驚きでした。

 

一方で前回シード校の明治は11位、箱根予選からの全日本は久しぶりでやはりきつかったか。箱根できっちりとシードを獲得、全日本予選wの突破し、来年また全日本に挑んで欲しいところ。12位の日大はワンブィがベストで無かったのも痛かったですが、3区22位、5区17位など、ブレーキとなる区間があったのが痛かったなあ。

 

13位の日体大は正直予想外でした。1区冨安が区間13位と出遅れるとそこからなかなか浮上出来ず…5区宮崎が区間19位、アンカー小野木も区間15位と奮わなかったですね。選手は揃ってるだけに箱根に期待。

 

14位の国士舘はさすがに厳しかったか全区間二桁順位となってしまいました。1区住吉が11位でしたが、もうちょっと走ってほしかった気も…この経験を箱根に活かしてくれれば。

 

15位の大東大は正直びっくり…昨年度とは違うところを見せてほしかったですが、原が1区18位と出遅れると、そこからは立て直せずに前回同様ズルズルと…2区奈良、4区川澄も苦戦でやはりルーキーに厳しい位置で主要区間は厳しすぎる。3区下尾が8位、7区鈴木が4位と4年生が意地を見せる結果となりました。箱根予選トップ通過の走りを箱根では見せて欲しいです。

 

明日からは出雲、箱根予選、全日本の結果を各大学ごとに振り返っていきます。出雲、全日本を優勝した青学が3冠王手、その青学が最も優勝の可能性が高いと思っていたのが箱根だけに3冠の可能性は非常に高くなってきましたが、簡単に3冠を取らせない、他の大学の意地に期待したいところです!!!

 

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