選手(17卒) 山梨学院大学:佐藤 孝哉 ~安定感抜群のエースが3大駅伝優勝へ導く~

2019年9月27日

4年生個別特集、続いては山梨学院大学の佐藤 孝哉について高校時代~大学4年間を振り返っていきます。高校時代からずば抜けた走りは無いかもしれませんが、崩れることの無い安定した走りで駅伝でも大会でも結果を残し続けています。

 

高校時代

島根県の宍道中学から出雲工業高校へと進みますが、島根県はあまり駅伝が強くなく、かつ出雲工業が抜けているため、佐藤は中3~大学3年まで7大会連続で都道府県対抗に出場しています。中3では6区31位という結果でした。

 

高1では都大路で3区23位、都道府県対抗では5区43位という結果でした。いずれも高校生にとって主要区間であり、1年生が担うには厳しいですね。そう考えると、都大路の走りは上々だったと思います。

 

高2、インターハイ5000mに出場、結果は15分台で15位でしたが、2年でのインターハイ出場はさすがです。都大路では最長区間の1区を任されて27位、もう一歩という結果でしたかね。一方で都道府県対抗では5区13位、前年から大きく順位を上げ、成長した走りを見せてくれました。

 

高3、2年連続のインターハイ5000mでは1組6位で決勝進出を果たし、決勝では14分22秒で12位、国体5000mでは見事に7位入賞を果たしています。都大路では1区13位と前年から大きく順位アップ、都道府県対抗でも1区13位、5000mのベストも14分17秒で世代トップクラスとは言えませんが、崩れない走りを見せていました。

 

~大学時代

1年生

関東インカレ1部1万mでは18位ながら29分43秒、上々のデビューだったと思います。全日本予選でも3組に抜擢され10位、見事に期待に応えました。日本インカレ1万mでは10位、箱根予選でも50位とさすがの安定感を披露、続く全日本では1区11位、これが唯一物足りなかったくらいか。でも、箱根予選の疲れも考慮すると上々ですよね。

 

学連記録会1万mで28分46秒と早くも28分台ランナーの仲間入り、当然箱根でも活躍が期待されましたが、コンディションが合わずに出場できず…結果を残し続けてきた1年間でしたが、最後の箱根で残念な結果になってしまいました。

 

2年生

関東インカレ1部では1万mで9位と入賞まで後一歩、ハーフでは6位入賞と昨年を大きく上回る期待を抱かせる走りを見せました。日本インカレでも6位で入賞、この安定感が素晴らしいですよね。箱根予選では25位と前年のちょうど半分の順位で好走、全日本では2年連続の1区を任されましたが、これまた同じ11位、トップとの差は40秒縮まったとはいえ、もう一歩ですかねえ…

 

箱根ではオムワンバにアクシデントがあって、急遽2区を任されることに。しかし、急遽走るには厳しすぎる区間…1区で最下位と出遅れたことも響いて区間18位と全く力を発揮出来ませんでした。

 

3年生

5000mで14分2秒のベストをマークした後、関東インカレ1部ハーフでは2年連続の6位入賞、日本インカレ1万mでも8位入賞を果たしており、さすがの安定感です。駅伝シーズン、まずは5000mでは大学ベストとなる13分53秒をマークしました。

 

そして迎えた出雲では3区3位と見事な走り、3大駅伝で初の区間1桁の走りでチームの2位に貢献しました。続く全日本では2区12位、箱根予選が無かったにも関わらず、3年連続全日本での2桁順位は残念でしたね…

 

しかし、箱根ではハイペースだった1区で粘って10位、素晴らしい走りでしたね。2年連続のシード権獲得に大きく貢献しました。その後の丸亀ハーフで63分12秒をマーク、これが大学ベストとなっています。

 

4年生

関東インカレ1部ハーフでは8位入賞、5位以内は一度も無かった一方、3年連続の入賞はお見事です。全日本予選でも最終組を任されて8位、山梨学院のトップ通過に貢献しました。安心して見ていられますね。

 

9月24日に行われた日体大記録会では28分26秒と素晴らしいタイムをマーク、これは4年生で中谷、櫻岡、一色に次ぐ4位です。年々安定感を増して臨む3大駅伝、特に出雲は前回好走している&優勝候補と前評判も高いです。

 

これまで3大駅伝は6度走って全て主要区間を任されており、今年度も同様でしょう。主要区間でも他大の主力と勝負できるだけの力は身につけてきたと思いますし、戦力も充実しています。是非とも3大駅伝において、チームを優勝に導いてもらいたいものです。

 

駅伝シーズン、出雲では2年連続の3区を任されましたがまさかの区間9位に…前年度3位と好走して期待も大きかっただけに優勝を狙うとしても痛かったですね。一方で全日本では2区5位と上々の走りを見せています。そして集大成となるはずだった箱根ではインフルエンザで欠場…主力を複数欠いたチームも17位に沈んでしまいました。

 

卒業後は中国電力に進むこととなります。ニューイヤー駅伝で優勝を争ったような強さは現時点ではありませんが、世代交代も進み、外国人選手も加わってひとまず入賞争いに加われるだけの力は付けてきましたからね。実業団で最後の箱根を走れなかった悔しさをぶつけ、さらに上位争いに加わる起爆剤になってくれればと思います。

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