2015年度 高校生特集 ~館澤亨次 & 中村 大聖~

2019年9月16日

今日は埼玉栄の館澤 亨次中村 大聖について中学・高校時代の走りを振り返ってみます。二人とも中学時代は全中決勝やジュニアオリンピックの決勝には進んでいません。ただ、都道府県対抗では館澤が2区を走り、区間20位で走っています。3000mで8分20秒台を持つ選手がずらりと揃っていたこの世代からしますと、それほど目立った存在では無かったですね。

高1のトラックシーズンもそれほど目立ちませんでしたが、都大路では二人ともに出場、館澤は2区を任されて区間7位、中村は早くも主要区間である4区を任されて区間19位とともに上々のデビューを飾っています。

2年時、館沢はインターハイ5000mに出場を果たしています。結果は15分台で予選落ちとなってしまいましたが・・・そして迎えた駅伝シーズン、都大路では2年生ながら最長区間である1区を任された館澤は区間7位の快走、中村も4区10位と二人揃って結果を残し、チームの3位に大きく貢献しました。1年前には2区7位だった選手が、1区で同じ7位を獲得してしまうのですから、館沢のこの1年間の伸びは素晴らしいものがあります。さらに都道府県対抗でも館澤は1区を任されると、区間6位と都大路に続いての1桁順位で好走、2年生にして既に高校トップクラスの力があることを証明してくれました。

3年時、館澤はインターハイ5000mに2年連続で出場、しかしまたしても15分台で予選落ちとなってしまいました・・・国体には3年間出場を果たしていませんし、駅伝での活躍ぶりに比べると、ちょっとトラックでの勝負レースでは奮わなかった3年間でしたね。一方の中村もインターハイ5000mなど全国の舞台にトラックでは出場を果たすことは出来ていません。10月に同じ記録会で舘澤が14分00秒70,中村が14分3秒48と揃って自己ベストをマーク、駅伝シーズンへの期待が高まりました。

都大路では舘澤が1区6位と2年連続で好走するも3区を任された中村は区間21位に沈んでしまい、総合順位も5位→10位と下げてしまいました。都道府県対抗でも舘澤が再び区間6位、2年連続で都大路、都道府県対抗で延べ4度1区を任され、その全てで区間7位という極めて高いレベルで安定した走りを見せた一方、中村は5区18位とこれまた奮わず、駅伝シーズンで大活躍だった舘澤に比べると、差をつけられてしまう結果となってしまいました。

舘澤は東海大学に進むこととなります。もう何度も書いていますが、14分ジャストの持ちタイムを誇りながら、同学年ではチーム4番手というのが恐ろしい・・・恐ろしすぎます。。。それも決して持ちタイム先行というわけではなく、タイム相応の力を駅伝で見せつけている選手ばかりですからね。舘澤も他の大学ならば即戦力間違いなしの力を持っていますが、スーパールーキー揃いの東海となるとどうですかねえ?都大路1区6位ですが、それでも東海ルーキーにおいて、4番手ですからね。チーム内の争いも激しそうですが、大学でも早い段階から活躍して欲しいものです。

一方の中村は駒澤大学に進学します。持ちタイムは同学年の中でもトップを誇りますが、ちょっと3年時の走りを見てみると、タイム先行となってしまっている感じは否めない気も・・・選手層が厚いとは言えない駒澤においても、なかなか1年目から活躍するのは難しそうですね。大学に着実に力をつけ、3大駅伝でも起用出来るだけの強さを身につけていってくれればと思います。

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