2015年度 4年生特集 ~東海大学~

本日は東海大学の4年生について、在学中での走りを振り返っていきます。全部で9人DBに登録しています。この学年から東海のスカウトが本格的に良くなり、来年度は史上最高ともスカウトとなります。ただ、両角監督の息子である駿や田中、稲垣といった持ちタイムでトップ10に入っていた選手が辞めていってもいるんですよねー。特に駿はエースとなる選手だと期待していたのですが・・・その一方で髙木や金子など高校時代の実績がほとんど無い選手が最後の箱根で快走を見せるのですから、長距離というのは分からないものですし、そこも魅力ですね。

 

 

 

 

髙木 登志夫・・・高校ベストは14分50台、下級生の頃は目立たない選手ですが3年時から頭角を現し始めます。関東インカレ1部3000m障害で2位に入ったのを皮切りに走るたびに自己ベストを更新、全日本予選で1組6位、箱根予選でも52位とともに好走を見せると、全日本では6区5位と3大駅伝デビューも無難にこなし、箱根では9区を任されるまでになりました。結果は区間12位ともう一歩ではありましたが、高校時代を考えると驚異的な伸びを見せた1年となりました。その締めくくりの学生ハーフでは62分51秒と好タイムをマークしています。

 

4年時も勢いは留まることを知らず、5000mで14分7秒、1万mで28分44秒といずれも大学ベストをマーク、全日本でも最長区間の8区を任されて区間6位と粘り、チームのシード獲得に大きく貢献すると、再度9区を任された最後の箱根では最後まで区間賞争いを繰り広げての3位とこれまた見事な走りを見せました。よくぞここまで伸びてきたなあという感じでした!

 

 

白吉 凌・・・高校ベストは14分22秒、早くから期待された選手であり、1年の全日本予選で1組トップといきなり結果を残しました。一方で箱根予選では120位、全日本では3区12位といずれも苦しい結果になってしまうことに・・・一気に成長を遂げたのは2年時、箱根予選でチームトップとなる18位と好走すると、箱根ではハイペースに終盤まで付いて行って区間7位と快走を見せました。ここから1区のスペシャリストとして活躍していくことに・・・

 

 

3年時は持ちタイムでも3部門全てで大学ベストとなるタイムをマークしています。5000mは14分5秒ながら、1万mで28分48秒、ハーフに至っては62分16秒とすさまじいタイムをマーク、学生ハーフでの快走で4位とユニバ代表まで後一歩という走りでした。3大駅伝・予選会を見ても箱根予選では9位と前回をさらに上回るタイムをマーク、全日本で1区7位、箱根も1区12位ながらトップとは43秒差という見事な走りを披露し、1区で安定した結果を残し続けました。4年時には関東インカレ1部1万mで7位に入るなど活躍しましたが、駅伝シーズンでは喘息の影響もあり、出雲、全日本、箱根の全てを欠場してしまうという悲しすぎる結果に・・・2,3年時の走りが素晴らしかっただけに、4年時に3大駅伝を1つも走れなかったのは残念ですし、チームにとっても痛かったですね。

 

 

冨田 三貴・・・高校ベストは14分19秒とこの世代でも上位、1年時から箱根予選に出場しましたが、結果は283位と散々なものに終わってしまいました。2年時にはハーフで65分4秒と大学ベストをマークして箱根メンバーには選ばれたものの、走ることは叶いませんでした。3年時には再び箱根予選を走ることとなりましたが、216位でチーム最下位とこれまた結果を残せなかったのが非常に痛かったですね。4年時には関東インカレ1部1500mで3位表彰台に上り、5000mで13分58秒、10000mで28分56秒までタイムを伸ばしてきました。短い距離では活躍出来ると思っていましたが、出雲・全日本にはエントリーされず、箱根では2度目のエントリーも走れず、結局3大駅伝は1度も走ることが出来ませんでした。5000m13分台、10000m28分台でも走れないのはなかなかに厳しい争いですね。。。

 

 

小林 巧・・・高校ベストは14分35秒、タイムを大きく伸ばしてきたのは3年生の時ですね。5000mで14分17秒、1万mで29分35秒、ハーフでは64分31秒と11月~12月のわずか1ヶ月以内に3部門全てでベストを更新、これがいずれも大学ベストとなりました。ここまでタイムを伸ばしてくるとなると、勝負レースへの起用も期待したいところですが、いかんせん上級生になるに連れてチームの選手層がどんどん厚くなっていきましたからね。残念ながら3大駅伝・予選会においてはいずれもエントリーされることはありませんでした。

 

 

宮上 翔太・・・高校ベストは14分10秒とこの世代でトップクラスでした。ただ、大学4年間でこのベストを更新することは出来ませんでしたねー。箱根5区を含め十分活躍はしていますので、更新するチャンスがなかっただけともいえますが・・・1年の箱根予選から早速起用されていますが、154位、全日本でも5区12位と白吉同様にこちらもほろ苦いデビューとなりました。2年の全日本予選も3組30位と奮いませんでしたが、1万mで29分39秒、上尾ハーフで62分58秒と大学ベストをマークすると、さらなる活躍をしたのが箱根の5区です。区間5位の快走でチームのシード獲得における立役者となりました。

 

3年の箱根予選では17位と見事な走りを披露すると、全日本でも4区5位の好走でシードに貢献、2年連続で任された箱根5区でも再び区間5位と好走しています。1区白吉、5区宮上は東海の鉄板とも言える形になりました。迎えた4年時、出雲・全日本は残念ながら走れませんでしたが、最後の箱根では3年連続で5区を担当、終盤にややペースが落ちましたがそれでも区間6位で走りきり、この3年間、東海大学の5区の悩みを解消してくれました。

 

 

今井 拓実・・・高校ベストは14分41秒、10000mやハーフの持ちタイムは決して良くない中、2年の箱根予選に起用されるとここでチーム5番手となる61位と好走を見せて信頼を得ます。すると、箱根でも8区で起用されることに・・・しかし、結果は区間19位に沈んでしまい、チームもシードを逃す結果となってしまいました。その後は3年時に5000mで14分21秒、ハーフで64分28秒をマークし、4年時には10000mで29分48秒といずれもベストを伸ばしてきているのですが、3年の全日本予選にエントリーされただけで、上級生になってからは3大駅伝・予選会ともに走れなかったのは残念でした。

 

 

油井 智也・・・高校ベストは14分44秒、5000mは大学1年にマークした14分43秒が大学ベストに留まっています。しかし、1万mでは1年にして29分49秒をマーク、2年時には20kmで60分38秒、3年時にはハーフで64分8秒となかなかのタイムをマークしています。その甲斐あってか3年の箱根ではエントリーメンバーにまで選ばれましたが、出場することはできず・・・その後も結局3大駅伝・予選会を1度も走ることは叶いませんでした。

 

 

見廣 雄一・・・高校ベストは14分24秒ですが、4年間でこのベストを上回ることは出来ていません。1万mでは1年時に30分6秒とまずまずのタイムを見せていますが、これが結局は大学ベストになってしまうことに・・・3大駅伝・予選会通じて唯一の出場となったのが1年の全日本予選、白吉とともに1組を任されましたが区間32位に沈んでしまいました。。。ハーフは走っておらず、20kmを2年時に走って63分38秒、ハーフ換算だと67分オーバーですからさすがに厳しいですよね。上級生になると姿自体をあまり見せること自体なくなってしまい、3大駅伝や予選会にも出場することは出来ませんでした。

 

 

金子 晃裕・・・高校ベストは15分50秒台、同好会からのスタートでしたが、14分台をマークして入部を何とか認められました。3年時に1万mで30分6秒と大学ベストをマークするものの、3大駅伝・予選会へのエントリーは遠く・・・それでも、4年の上尾ハーフで64分9秒をマークして箱根メンバーに選ばれると、最初で最後の箱根では10区を任され、区間4位と素晴らしい走りを見せてくれました。正直、箱根出場は厳しいと思っていましたが、最後の最後で花開いてくれましたね。

 

 

高校ベストが良い選手が多かったですが、そうではない選手の台頭もやはり目立ちますね。チームで見てみると、1年時は箱根予選でエース村澤を欠いたこともありまさかの予選落ち、全日本のみ出場して関東最下位と散々な1年でした。そこから、着実に力をつけてくると、3年時には全日本、箱根でシードを獲得し、翌年の3大駅伝出場を決めました。4年時には3大駅伝全てで5位に入るなど安定した走りを見せてくれました。白吉、宮上、髙木らこの世代の穴は非常に大きいとは思いますが・・・来年度入ってくる新入生が何しろ凄まじい。今高校3年生で10本の指に入る選手が一体何人入ってくるんだろう?という感じです。正直、半分は東海という印象ですね。この世代がいるうちに悲願の箱根初優勝を果たしたいでしょうし、来年度以降の東海は今まで以上に目が離せなそうです!!

 

 

 

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