92回箱根駅伝 5区を振り返る ~区間賞:キトニー(日大)~

今日は、箱根駅伝の5区を振り返ります。5区結果はこのようになっております。前回の箱根5区では青学の神野が1時間16分15秒というとんでもないタイムを叩きだして優勝を決定付ける結果となりました。今回は神野が万全では無かったですが、それでも1時間19分17秒、区間2位で走ってしまうのですから恐ろしいです。青学の往路は区間賞3つを含む全て区間3位以内と抜群の安定感で2年連続往路優勝を果たしました。

 

 

そんな神野を上回って区間賞を獲得したのが日大のキトニー、前回を24秒上回る1時間18分24秒の好タイムをマーク、総合順位も14位→6位と一気に8人抜きを達成しました。3度目の5区でついに区間賞を獲得し、シードラインとは3分以上の大差をつけたことで、シード権も十分に狙えると思ったんですけどね・・・3位に東洋の五郎谷、前回は11位に沈みましたが、留年してまで再度の箱根に挑んだ五郎谷が80分きりの走りで何とか青学に喰らいつきました。往路終了時点でトップと3分4秒差、復路に何とか希望を残しました。

 

 

4位に駒澤の大塚、今シーズンの成長ぶりと満を持しての5区となるとせめて80分きりは果たして欲しかったところかなあ。出雲・全日本・箱根の全て最長区間を任され、信頼度の高さを感じました。3年生以下の5区走者では最もタイムが良かったということで・・・来年度にも期待ですね。5位に早稲田の安井、1年時から上り適性があると信頼の厚かった安井ですが、5位でまとめてきました。監督が1時間21分では走ってくれるのではと言っていましたが、そこから26秒オーバーとまずまずですねー。これで総合5位まで順位を上げてきました。6位に東海の宮上、前半から突っ込んでいき、どんどん前を追っていきました。終盤はややペースダウンしてしまったものの、それでも総合13位→8位と5つ順位を上げてきました。箱根5区の区間2~6位がそのまま総合順位の1~5位を占めるという結果になりましたね。今回の箱根は5区で勝負が決まったわけではないですが、やはり5区の重要度は相変わらずですね~

 

 

7位に東京国際の濱登が入ってきたのにはびっくりしました。往路を終えてシード権と24秒差の12位にまで順位を押し上げましたからね。監督が高校時代から5区候補として目を付けていたというだけのことはありましね。監督の見る目もそれに応える濱登も素晴らしいです。箱根初出場とは到底思えない結果でした。8位に順天の田中、トラックシーズンに苦しみ、箱根予選に何とか間に合わせてきた田中ですが、箱根5区でもしっかりと区間一桁でまとめてきてくれました。9区→2区→5区と違う主要区間を任され続け、その期待に応え続けてくれました。9位に上武の森田、4区まで区間順位が全て18位以下という非常に苦しい状況でタスキを受けた森田ですが、チーム唯一の区間1桁と一人気を吐きました。しかし、10区間中8区間が18位以下というのはさすがに寂しすぎる結果ですよね・・・シードどころか箱根出場が今度こそ心配になる結果でした。

 

 

10位に帝京の加藤、全日本予選で3組を任され、箱根予選でチーム3位に入るなど主力へと成長を遂げた加藤が何とか10位でまとめてきました。過去2度走っている竹下がエントリー漏れで心配された帝京ですが、見事にその穴を埋めてくれましたね。11位に神奈川の西山、ずっと5区候補と言われながら故障や体調不良で他の区間に回っていましたが満を持しての5区、それだけに区間11位というのはちょっと物足りなかったかなあ・・・総合17位という難しい位置でタスキを受けたというのもあったと思いますが。。。

 

 

12位に山梨学院の前田、後ろから追ってきた駒澤の大塚にはあっという間に抜かれてしまいましたが、総合4位は死守、前回と同じ区間12位でまとめてきました。下級生の頃は持ちタイムに比べると物足りない走りとも言われましたが、上級生になってからは大きく崩れることはなく、チームを支えてくれました。13位に法政の細川、4区終了時で最下位という非常に厳しい状況ながら13位は上出来だと思います。細川の今年度の躍進ぶりは凄まじく、来年度もエースとしてチームを引っ張っていってくれそうですね。

 

 

14位に中央の小谷、前回の箱根では5区7位で走っており、その再現が期待されましたが、前回よりも3分以上タイムを落としてしまい、総合順位は16位で変わらずでした。持ちタイム・実績は物足りないながらも箱根5区では結果を残してきたんですけどねー。最後の箱根はちょっとほろ苦いものになってしまいました。15位に拓殖の馬場、ルーキーらしからぬ活躍を見せつけてきた馬場、さらに監督も上り適性に自信を持っているとなると快走が期待されましたが、箱根の洗礼を浴びる結果となってしまいました。総合順位こそ10位をキープしましたが、復路を考えるとここで稼げなかったのはシードを考えても厳しかったですね。

 

 

16位に城西の中舎、前回5区を1桁で走っている菊地を2区に回してまで起用されました。持ちタイムをガンガン伸ばしてきており、ハーフも好走していますが、勝負レースでまだ結果を残せていない中、箱根5区はさすがに厳しかったか・・・総合順位も9位→11位とシード圏外に下がってしまいました。17位に日体大の室伏、殆どの区間で上手くレースを進めていた日体大ですが、最重要区間かつ最長区間の5区で苦しい走りとなってしまいました。前回5区を走っている小町を平地に下ろしての5区抜擢でしたが、やはりルーキーに箱根の5区はきついですよね。総合順位で8位→13位と5つ順位を下げてしまうこととなりました。最も、6区秋山の爆走でシードを争う大学との差は一気に埋まることとなりましたが・・・

 

 

18位に中央学院の山本、今年度はベスト連発で主要区間でも結果を残せるまでになりました。監督も箱根5区は前回ほどではないにせよ、無難にこなしてくれることを期待していましたが、序盤から苦しそうな走りで終盤はもうフラフラになってしまい、体調不良となってしまいました。何とかタスキを繋ぐことは出来ましたが、総合順位で5位→14位と9つも順位を落としてしまい、シード権からも引き離されてしまいました。こちらも、6区樋口の快走で一気にシード圏内に入ってきましたが・・・19位に大東大の林、これまた終盤はかなりフラフラになってしまっていましたね。3大駅伝初出場で箱根の5区は手ごわかったか・・・元々総合18位という位置であってこと、後ろにいた森田、細川がしっかりと走ったこともあって総合順位を最下位にまで落とすこととなりました。2年連続でシード権を獲得してきた大東大でしたが、市田世代卒業の大きさを嫌というほど感じさせる結果に・・・

 

 

20位には、これまたフラフラになってしまった明治の薮下が・・・まさかまさかの走りでした。昨年度ブレイクした薮下は今年度、3大駅伝全てで最長区間を任せられるほどに成長を遂げ、箱根5区に向けても監督の信頼が厚かったですが、終盤は止まってしまうのでは?と思うほどの走りで3区に続く区間最下位、それも5区での最下位となるとシードに向けては致命的になってしまいます。シード権とは5分40秒差という絶望的な大差をつけられることとなってしまいました。1,2区で好調なスタートを切った明治でしたが、3区以降はちょっと噛み合わない走りとなってしまうことに。。。

 

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