92回箱根駅伝 復路結果雑感 ~青学が完全優勝で2連覇達成~

箱根駅伝が終わってしまいました!!2016年が終わってしまったと言っても過言ではないです。。。ただ、トラックを観戦しに行くようになると、駅伝よりも記録会の方が実際に観戦するには楽しいかなあと思ったり。テレビでももっとトラックが注目されたり、記録会を観戦に行くファンが増えたら良いのになあと思います。それでは、各大学ごとに復路を振り返っていきます。

 

 

1位:青山学院大学

最大の不安区間と思われた6区小野田が58分31秒で走ってしまうのですから、もう他大学とすればどうしようもありません。区間2位の快走、それもまだ1年、下りが3年は安泰ということに・・・7区小椋も後半ペースがやや落ちましたが、それでも圧巻の区間賞、8区下田も前半からハイペースで突っ込み、後半も粘るという王者の走りですね。9区中村だけは、区間7位とやや奮わなかったものの、10区渡邉利はこれまた区間賞で10区間中6区間が区間賞、2位の東洋に7分11秒の大差をつけての2連覇達成でした。久保田、神野、小椋ら主力がごっそりと抜けますが、来年度もまだまだ戦力が残り、優勝候補として君臨することでしょう。

 

 

2位:東洋大学

一気に差を詰めたかった6区口町が区間4位・・・青学に逆に1分以上の差をつけられてしまい、実質ここで勝負ありだったかなあ・・・東洋のキー区間だと思っていた3区、6区で逆に青学に差をつけられたのが痛かったです。。。7区櫻岡は区間2位の走りできっちりと役割は果たしましたが、青学には差を広げられてしまい・・・8区を任されたルーキーの山本修は区間9位でちょっと厳しかったですね。堀や野村を起用出来ず、ルーキー二人を起用せざるを得なかったしわ寄せが来てしまったかなあ。

 

 

9区高橋が中盤からペースアップして区間5位はまずまずなのかもう一歩だったのか・・・10区の渡邉も区間3位で青学には離されたものの、3位以下には追いつかれること無く、2位でのフィニッシュとなりました。全て区間1桁で大きなブレーキも無く10区間タスキを繋いだのはさすが東洋といったところでしょう。勇馬を筆頭に箱根を走ったメンバー5人が抜けますが、全日本優勝メンバーの堀、野村もいますし、エース弾馬を中心にまた優勝を狙えるチームを築いていって欲しいです。

 

 

3位:駒澤大学

6区宮下が区間10位で青学、東洋からいきなり差をつけられてしまいました。近年6区は重要度を増しており、安心して任せられる選手の台頭も望まれますね。7区西山は区間4位、エース区間を当然のように任される中谷や大塚に比べると、繫ぎ区間でもトップと1分以上の差をつけられるというのはやはり寂しいかなあ・・・エースとなってほしい選手ですからね。8区馬場は区間2位、前回の箱根5区の悪夢を振り払う走りを見せました。走り終わる時の笑顔→其田に頭をポンポンされる→泣き出す場面は個人的に最も感動的なシーンでした。

 

 

9区を任された二岡が区間2位の快走、区間賞とも2秒差で走ったのにはびっくりしました。故障で苦しみ、12月の5000mで復帰しただけに、走るのは厳しいと思っていたのですが・・・前半抑えて後半上げる見事なレースでした。しかし、10区を任された中村は最初の定点ポイントで区間最下位・・・その後もなかなかペースは上がらずに区間12位と苦しい走りでした。叩き上げの選手ですが、まだ箱根で勝負するには厳しかったのかなあ。3大駅伝全てで3位という安定感は見事ですが、主力とそれ以外の走力の差の大きさも露見しました。来年度は中谷世代が4年生となりますが、どれだけ中堅層を充実させられるかが鍵になってきますね。工藤、高本しか走らなかった1,2年生からの台頭に期待したいです。

 

 

4位:早稲田大学

三浦がエントリー後の故障により、出場出来ないという大アクシデントに見舞われた早稲田大学、代役の佐藤が区間6位で粘ったのは素晴らしかったと思います。7区以降に希望をもてる走りとなりました。ただ、7区光延が区間14位・・・全日本ではしっかりと結果を残しましたが、ハーフの距離となるともう一歩かなあ。8区柳は区間3位ときっちりと結果を残し、下級生時の不安定さから、上級生では安定した走りを見せてチームを支えてくれました。

 

 

9区井戸は箱根でなかなか結果を残せていませんでしたが、前半からハイペースで飛ばし、終盤も粘って見事に区間賞を獲得しました。ハーフでの強さは学生ハーフや関東インカレハーフといった勝負レースで証明していましたが、箱根でもその強さを見せつけました。10区の藤原は区間6位、まずまずの走りだったと思います。2区と7区がちょっと奮わなかったですが、それ以外は全て区間6位以内と安定した走りを見せていましたね―。来年度は箱根メンバーから3人が抜けることとなりますが、上位校の中では少ない方ですし、来年度こそ3位以内を目指して欲しいです。

 

 

5位:東海大学

6区國行は区間11位とちょっと苦しい走りでしたね。一斉スタートの少し前だったため、見た目の順位が下がってしまったのも痛かったです。7区川端も区間12位とらしからぬ走り・・・万全でないとの情報でしたが、本来ならばエース区間を上位で走れる選手ですからね。残念でした。。。8区を任された林は区間6位ながら、総合順位を10位→7位に上げたのは大きかったですね。素晴らしい走りを見せたのが9区の髙木、区間3位でシード権をほぼ確実にし、総合5位にまで押し上げました。高校時代はほぼ無名の選手が9区2位で走るまでに成長してくるとは・・・

 

 

10区の金子はタイムが足りずに陸上部にさえ入れてもらえなかった選手で髙木よりも高校時代の実績は乏しいですよね。それが区間4位という見事な走りを見せて、5位をしっかりと守りました。こういう叩き上げの選手というのが9,10区をしっかり占めてくれるのは何か嬉しいですね―。ただ、来年度は3人が抜けるものの、都大路のエース区間である1区で1,2、4,5,6位が揃って入学するなどもう呆れるほどの有力選手大量加入となります。叩き上げの選手が出場するのは狭き門となりそうです。。。この世代がいる間に是非とも箱根初優勝を果たしてもらいたいものです。

 

 

6位:順天堂大学

6区森は区間14位、一斉スタート組にも抜かれてしまうなど苦しい走りでシード争いに巻き込まれていきます。一方で7区稲田が区間5位の走りで総合順位も9位→5位へと上げています。復路は一斉スタート組のロケットスタートなどもあり、順位の入れ替わりが激しかったですね。8区で箱根初出場となった甲斐智が区間13位、選手層の薄さで厳しいかと思っていた8区でしたが、上出来だと思います。これでシード権が十分に見えてきました。9区聞谷が区間12位は最低限の走りは見せてくれたと思いますが、これまでの実績からすると、もう少し上位で走って欲しかったかなあ。。。

 

 

最大のサプライズは10区の作田、昨年度箱根予選を走っており、ハーフで64分10秒をマークしているものの、3大駅伝は初出場、区間中位で走ってくれれば上出来だと思っていたのですが、ここで区間2位という素晴らしい走りを見せました。前回の西澤の快走も驚きましたが、作田の走りはそれ以上の衝撃だったかも・・・総合6位まで順位を上げる素晴らしい走りでした。箱根へのピーキングはさすがですし、今回走れなかったエースの1人である花澤もいますからね。塩尻とともにダブルエースとしてチームを引っ張って欲しいですし、さらなる中堅層の強化も期待したいです。

 

 

7位:日本体育大学

なんといっても6区秋山でしょう。一斉スタートの中で抜け出し、前をどんどん追い抜いていくと、平地になってもペースが落ちることなく、区間記録となる58分9秒を叩き出しました。このタイムは参考記録となった駒澤の千葉がもつ58分11秒をも上回る素晴らしいタイムです。総合順位を13位→7位と6つも順位を上げました。7区勝亦は区間11位、不調でずっと姿を見せていませんでしたが、最後の箱根で戻ってきてくれました。順位は決して良くないかもしれませんが、最後に戦力となってくれました。8区の吉田は区間5位、総合順位でも5位まで上げてきました。シード圏外から3区間でここまで上げてくるとは驚きですね。

 

 

主力の退部で心配しましたが、現有戦力は着実に育ってきているようです。9区の周防も区間9位でまとめてきました。箱根予選では159位だったのですが、しっかりと立て直してきましたね。10区の小野木も区間7位と7区以降も崩れること無くまとめてきました。ただ、復路がここまで走れたのはやはり6区秋山の快走が大きかったですね。MVP級の活躍だったと思います。目標の8位を上回る7位で見事にシード返り咲きを果たしました。4年生が3人抜けますが、2,3年生にも主力が揃っていますし、さらなる上位も期待したいチームですね。

 

 

8位:山梨学院大学

6区を任された秦が区間18位と苦しい走り・・・スピードランナーではありますが、やはり6区であってもハーフの距離は厳しかったかなあ。。。となると7区に起用されたエース格の市谷に期待したいところですが、こちらも区間13位ともう一歩の走り、あっという間にシード争いに巻き込まれてしまうことに。。。8区谷原は区間11位ですが、今年度の不調ぶりを考えると、よくぞ最後の箱根に合わせてきてくれたと思います。主将の意地ですかね?9区を任された河村は区間8位の走り、初の主要区間でもしっかりと結果を残してきました。やはり長い距離での安定感は抜群ですね。

 

 

アンカーに起用された上村は区間5位の見事な走り、今年度は13分台、28分台に突入しながら出雲・全日本と出番がありませんでしたが・・・ついに3大駅伝でも結果を残してくれました。復路で総合順位は4位→8位と落としてしまいましたが、粘り強い走りで2年連続のシード獲得となりました。来年度も3人が抜けることとなりますが、エース格の多くが残りますし、箱根で今回以上の順位はもちろん、出雲では優勝候補の一角として臨むこととなりそうです。

 

 

9位:中央学院大学

6区を任された樋口が区間3位、58分47秒という素晴らしい走りで一気にシード圏内にまでチームを押し上げました。さすがは監督が2区候補と言わしめるだけのことはあります。もう6区に起用されることは無さそうですね。。。岡本や海老澤剛と同様にエース区間へとコンバートされそう。7区海老澤太も区間7位でさらに順位を上げます。太は箱根予選に起用されずにどうかなあと思ったのですが、前回走った7区で結果を残しました。

 

 

8区を任された細谷は区間3位というこれまた見事な走り、ハーフはまだ未経験、昨年度はほぼ姿を見せなかった選手がここまでの走りをするとは・・・この1年間で伸びてきた選手が本当に多いですね。監督のスカウトも育成力も凄まじいものがあります。総合でも6位まで順位を上げ、目標とする5位も見えてきました。9区を任されたエースの一人である海老澤剛ですが、区間6位と順位は見事なのですが、終盤にフラフラになってしまったんですよね。。。ラスト数百メートルだったので大きな問題にはなりませんでしたが、びっくりしました。今回の箱根はとにかく暑かったですからね。気温の上がる8区以降は特に厳しいコンディションでした。

 

 

10区は3大駅伝・予選会を通じて未経験の小川が最初で最後の走りを見せ、区間16位ですからちょっと苦しかったですね。順位を争うライバルたちの10区が軒並み好走したことで9位まで順位が落ちてしまいましたが、2年連続のシード獲得は見事です。1区潰滝、3区塩谷といったエース級が卒業となり、戦力ダウンは否めませんが、新戦力の台頭も著しいですし、また強いチームを作ってきてくれそうです。

 

 

10位:帝京大学

6区を任された原が区間12位とまずまずでしたが、後ろから追ってくる日体大、中央学院の爆走もあって総合11位とシード圏外に落ちることに・・・ここから帝京の苦しい戦いが始まります。7区内田が区間9位と故障から復活の走りで前との差を詰めてきました。そして、8区山崎の区間10位の走りで総合でもついに10位と再度シード圏内に入ってくることに・・・

 

 

まだまだシードラインとの差はわずか、9区岩間が区間14位とやや苦しい走りになりました。ただ、シードを争うライバルが日大かつ上回ったことで9区終了時の差は55秒差、9位とは大きく差がついたことでもう11位以下と最後のシード権を争う戦いになることに・・・ここで島口が区間10位でまとめ、何とかシード返り咲きを果たしました。復路は区間1桁が7区9位のみと苦しい走りでしたが、大きく崩れることもなく何とか10位に滑り込んできました。来年度は堤、高橋裕ら5人が卒業し、戦力ダウンはシード校の中でも大きい大学です。今回一人も走らなかった2年生の台頭が求められるかなあ。今後を考えても、大きなシード獲得となりました。

 

 

11位:日本大学

6区を任された町井宏が区間5位の走りで1つ順位を上げて5位となりました。5区の勢いそのままに6区の好走でシードをぐっと近づけました。しかし、7区石井が区間18位の走りで総合6位で一気にシード争いに巻き込ませることに・・・それでも、まだ有利な状況は代わりませんが、8区岡野が区間19位、総合11位で一気にシード圏外に弾き飛ばされてしまいました。

 

 

まだまだシードラインとの差はわずか、迎えた9区荒川が区間15位、10位帝京と32秒広げられてしまったのが痛かった。10区の山崎一は区間14位でシードラインとの差を縮めることは出来ず、後一歩届きませんでした。。。箱根予選で結果を残した2年生が鍵をにぎると思っていましたが、町井以外が奮いませんでした。主力の1人となった加藤を起用出来なかったのも苦しかったですね。予選で好走しても本戦で結果を残すのは容易では無いですね。特に復路は単独走を求められることが多いですし・・・来年度は1区3区5区9区と主要区間を走った4年生が揃って卒業し、戦力ダウンは少なく無いですね。新たに主要区間を任さられる選手の台頭に、中堅どころの成長と課題は多いですが、石川、ワンブィ、加藤らを中心にまた戦えるチームを作っていって欲しいです。

 

 

12位:城西大学

6区佐藤が区間16位、シード権ギリギリにいた城西ですが、ここで13位とシード権から大きく離されてしまいました。6区は59分台が1チームしかおらず、良かった大学と悪かった大学の差が大きかったですからね。ここで苦戦した一斉スタートのチームはその後も苦戦することが多かったです。7区山本も区間17位と沈んでしまい、この時点でシード権はほぼ絶望的な状況になってしまいました。。。

 

 

8区にエースの松村が起用されていることからも、城西の苦しさが分かります。当然万全ではなかったでしょうが、区間16位とこれまた下位に沈んでしまいました。2年連続の9区となった菅は区間11位と前回よりも順位を上げたものの、総合順位は13位のまま・・・10区に最初で最後の箱根となった辻井が区間15位ながら1つ順位を上げての12位となりました。シードには届きませんでしたが、上出来の結果のようにも思えます。正直、もっと厳しいかと思っていました。来年度、4年生は2人が抜けるのみで他の大学に比べると戦力ダウンは少なめです。高橋が戦力として計算出来るようになるなど、ポジティブな要素も出てきましたし、ベストメンバーで臨めればシード返り咲きも期待出来そうです。

 

 

13位:神奈川大学

6区鈴木祐が区間15位で総合は16位、往路終了時点でも厳しかったですが、6区でもさらに離されてしまったのは厳しかったですね。7区中平は区間8位と箱根初出場かつ唯一の3年生が結果を残したのは収穫でした。この学年は箱根経験者も他にいるのですが、なかなか安定して試合に出れていない or 結果を残せていない選手が多いですからね。8区渡邉は区間12位はまずまずだったかなあ。箱根予選の走りからすればもう少し走って欲しかった気もしますが・・・

 

 

9区大野は区間13位、それ以上に後一歩でタスキを繋げずに繰り上げスタートとなってしまったのが悲しかったですね。後5秒だったかな。あのくらい、待っても交通渋滞に影響は無いだろうと思いますが、ルールですからしょうがないですね。。。10区大川は区間8位と一桁ではまとめてきました。9区、10区ともに2年以下を起用してきたのは神奈川大学だけでしたねー。2年生が主力かつ長い距離にもしっかりと対応していることが分かります。来年度は我那覇、西山と1年時からチームを引っ張ってきた選手が抜けます。新エースとなるであろう鈴木健に次ぐエース格の台頭がまたれますね。またしてもシード権には届きませんでしたが、選手は揃っていますし、来年度は都大路で好走した選手が何人も入るなど楽しみな選手も多いです。毎年言っていますが、今度こそシード権返り咲き、期待しています!!

 

 

14位:明治大学

まさかの往路で出遅れとなった明治大学、6区で3大駅伝を通して最初で最後の出場となった小川が区間13位、シードボーダー付近の大学が揃って好走したことで微かにあったシードへの希望は風前の灯火に・・・それでも、7区牟田が区間3位の走りで総合順位こそ17位ですが一気にタイムを縮めてきました。なかなか3大駅伝で結果を残せていなかった牟田ですが、最後の最後で素晴らしい走りを見せてくれました。8区吉田も前半突っ込みながら区間8位でまとめて総合15位まで上げると、9区齊田が区間4位の素晴らしい走りを見せて、ここで苦戦したシードボーダーの大学と一気にタイム差を縮めてきました。

 

 

全ては10区山田に託されましたが、前半突っ込んだ影響もあったのか後半失速してしまい区間18位に沈み、総合14位でまさかのシード落ちとなってしまいました。4年生が横手、木村、牟田、齊田ら軒並み好走しただけに3年生以下は非常に悔しい走りとなったことでしょう。来年度を考えてもダブルエースを筆頭に5人が抜けるのは大きな戦力ダウンです。ただ、今回は奮いませんでしたが坂口、薮下らは来年度のエースとなってほしい選手ですし、箱根シード落ちするような大学ではないですからね。来年度は予選会を出来ればトップ通過で箱根に戻ってきて、またシード常連校、そして上位校へと戻ってきて欲しいです!!

 

15位:中央大学

前回6区で好走している谷本は区間7位、60分33秒は悪くはないですがもう少し走って欲しかったかなあ。やはり、今年度は故障などもあって何とか間に合わせた部分もあったのかなあ?同じく何とか間に合わせた藤井翔は7区6位とこちらもしっかりと戦力になってくれました。しかし、8区を任されたルーキーの苗村は区間17位と大学駅伝の洗礼を浴びました。ロードの得意な選手で期待していたのですが・・・

 

 

9区を任された箱根予選で好走した相馬は区間19位・・・箱根予選で好走した選手がチョコチョコ箱根で苦しいことが多い印象が中央にはあるような。。。ここで総合15位まで順位を落としてしまいました。10区松原は区間13位で総合順位は変わらずの15位、またしてもシード返り咲きはなりませんでした。来年度はとにかく大事になってきます。4年生卒業の穴も痛いですが、再来年度は主力となる3年生が揃って卒業し、大幅な戦力ダウンが予想されますからね・・・来年度シードを獲得出来ないと、本当に連続出場が途切れるリスクが高くなります。ほぼ箱根の歴史と言ってもいい中央の歴史を守るためにも、何とか復活を遂げ、箱根シード返り咲きを果たして欲しいです。

 

 

16位:拓殖大学

往路は何とか10位と同タイムで終えた拓殖ですが、6区大中が区間19位に沈み、ここでシード争いから一気に脱落してしまいました。前回も6区最下位で脱落しましたが、一斉スタートで出遅れると単独走となり、取り戻すのは容易ではなくなります。そんな中、7区ルーキーの戸部が15位はまずまずかなあ。苦しい状況の中、最低限の走りはシてくれたと思います。8区白石は区間14位、こちらも4年にして3大駅伝初出場ということを考えればまずまずかなあ・・・

 

 

ただ、9区栩山、10区東島と力のある選手を置いた2区間でともに区間17位はいただけないですね。。。東島は10区に回るくらいなので万全では無かったのかもしれませんが、復路は全て区間14位以下に沈み、見せ場を作ることは出来ませんでした。。。往路は何とか粘っていただけに、復路で崩れてしまったのは残念です。来年度はエースの金森を始め、4人が抜ける穴は大きいですね。現1年生がチームの中心になりそうですが、それではさすがにチーム状況として良くないですし、2,3年生からもせめて繫ぎ区間は中位で任せられる選手が出てきて欲しいです。そして、またシード返り咲きに再挑戦出来るチームを築いて欲しいです。

 

 

17位:東京国際大学

6区熊谷が区間9位と見事な走りで総合12位を維持、監督が山に自信を持っていたのは本当でしたね。初出場で5,6区を一桁でまとめるとはびっくりしました。本当にシードも?と期待させるだけの走りをここまで見せました。ただ、7区以降は厳しく、7区山中が区間19位、8区鈴木大が区間20位と連続で沈んでしまい総合17位まで順位を落としてしまうことに・・・特に鈴木大はエース格の1人だっただけに8区最下位で走るような選手では無いですからね。万全では無かったということですね。。。

 

 

9区石井は区間16位とここから持ち直すことは出来ず・・・一度送れるとそこから立て直すのはこんなんですよね。それでも、前回の箱根を学生連合で走った10区小針が区間11位でまとめたのはさすがです。総合17位は満足のいかない順位だったかもしれませんが、初出場として大いに見せ場を作ってくれました。来年度もまだまだ選手は残りますし、どんどん新鮮力が台頭してきている今の状況を考えると、2年連続の箱根予選突破も十分に期待出来そうです。

 

 

18位:大東文化大学

6区を任された鴇澤が区間8位はちょっとびっくりしました。5区最下位という中、よくぞ好スタートを切ってくれたと思います。7区に回ったエースの大隅が区間10位、出雲、全日本を欠場する中、何とか箱根には間に合わせてくれました。ここでついに最下位から脱出し18位に順位を上げる事に。8区を任された立花の区間8位も失礼ながら予想外で・・・3大駅伝・予選会合わせて最初で最後の出場ながらしっかりと結果を残してくれました。

 

 

全日本1区でまさかの最下位に終わった原もしっかりと立て直してきて区間10位、主要区間でも戦える目処が立ったのは大きいですね。来年度はエース格の1人となることでしょう。ただ、最後に10区北村が区間19位に沈んだのは残念・・・本来であれば往路の主要区間を走って欲しい選手なので、こちらも万全ではなかったか・・・3大駅伝全てに出場しましたが、一度もベストメンバーで臨むことが出来なかったのが残念でした。。。来年度、大隅、森橋らの穴は大きいですが、各学年に持ちタイムをどんどん伸ばしている選手が複数いますし、後は勝負レースでも力を発揮出来るようになれば、面白いチームになるのではないでしょうか?

 

 

19位:法政大学

往路も苦しかったですが、復路も厳しい戦いを強いられた法政、6区田中が区間17位で一斉スタート組から置いて行かれる苦しいスタートとなると、7区に起用された主力の坂田も区間16位と力を発揮出来ず・・・8区土井、9区本多とルーキーを続けて起用してきましたが、区間18位、20位と揃って力を発揮出来ませんでした。それでも、最後の最後、10区城越が区間9位と10区間中唯一の1桁区間をマークしたのは救いだったか・・・

 

 

来年度は4年生3人が抜けますが、ルーキーが3人起用されるなどまだまだ伸びしろのあるチームでもあります。2年になってさらに成長を遂げてくるでしょうし、エースの足羽、細川を中心にまた箱根予選を突破出来るチームを作ってきてくれると思います。箱根の悔しさは箱根でしか返せないと思いますし、再度箱根予選を突破し、またシード獲得に向けて挑戦して欲しいです。

 

 

20位:上武大学

非常に苦しい復路となってしまいました。6区馬本が区間20位と非常に苦しいスタート・・・さらに7区田中は終盤に明らかに体調不良となってしまい、一度は止まりかけましたからね。何とか途中棄権とはならずにタスキを繋いだものの、渡す相手がおらず、7区終了時でまさかの繰り上げスタートとなってしまいました。8区上田の区間15位が復路では最も良い順位ということに・・・9区志塚が区間18位、10区に回ったエースの坂本が区間最下位と5区間中3区間が最下位という散々な結果で総合でも最下位に沈んでしまいました。

 

 

正直、ここから立て直すのは容易では無いですね。。。来年度は1~3区を走った主力が揃って卒業、いよいよ箱根連続出場に向けて正念場を迎えます。得意の育成で何とか箱根予選を突破するチームを作り上げて欲しいのですが・・・一度箱根出場を逃すと返り咲くのも容易では無いですし、何とか連続出場を維持し、また箱根に戻ってきて欲しいです。

 

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