2015年 世界陸上 長距離種目 結果雑感

世界陸上が終わってしまいましたね。全体的には厳しい結果とも言えそうですが、楽しみな走りも所々で見られました。久しぶりのブログ更新になりますが、相変わらず体調不良に悩んでおります。ずっと微熱が続いていて体の節々が痛く、立つだけでも痛みがあるような状況で病院にも行ったのですが、なかなかに改善せず。。。むしろここ最近、大幅に悪化してきているのでまた別の病院に行く予定です。。。そんなわけで以前のようなモチベーションを維持するのも難しく、楽しみにしてくれている方には申し訳ないですが、もしかしたら本当にこのままブログを辞めてしまうかもしれません。その前に世界陸上をちょっと振り返ってみます。

 

 

~男子マラソン~

世界陸上のオープニングレースとなった男子マラソン、夏場のレースらしく、序盤はゆったりなペースでしたが、日本人選手は厳しかったですね。。。中盤以降のアフリカ勢のペースアップにやられるのではなく、それ以前のスローペースの時点でまずは前田が遅れてしまい、2時間32秒49秒で40位・・・足が攣ってしまったこともあって厳しい結果となってしまいました。それでも、10000mで1回、マラソンで3度と4度目の世界陸上出場というのは素晴らしいですよねー。それだけ経験豊富でも、なかなかに本番で結果を出すのは難しいですね。。。

 

 

藤原は前田よりは先頭集団に付いてはいましたが、一度まず遅れてしまい、何とか追いついたもののまたすぐに遅れてしまいましたね。。。先頭集団が大きくペースアップしたわけではないので、ここで置いて行かれてしまっては入賞争いに絡む事はできず・・・2時間21分06秒で21位に終わっています。うーん、たらればは禁物と重々知りつつも今井がいてくれれば。。。と思わずにはいられない正直物足りない結果になってしまいました。。。

 

 

~男子10000m~

鎧坂、悠太、村山謙太と大学時代は3大駅伝を筆頭に活躍し、日本トップクラスへと成長を遂げた若手が世界へと挑みましたが、見事なまでに叩きのめされてしまいました。。。唯一、先頭集団にある程度付いていった鎧坂が28分25秒で18位、それでも先頭集団からは周回遅れにされてしまいましたからね。。。終盤、5人で集団を形成したオレゴンプロジェクト&ケニア勢の5人は別格でした。。。さらにその中でもファラーは別格ですね。。。27分1桁のゴールタイムでラストスパートがあれだけずば抜けていては、もはやどうやって他の選手が勝てば良いのか分からないほどに強かったです。

 

 

悠太は序盤から集団の最後尾付近にいたと思ったらあっという間に遅れてしまって完走した選手中最下位の30分8秒、謙太は序盤こそ先頭付近にいたものの、これまた集団から遅れるとペースが全く上がらずに29分50秒でブービー、走る前にちょっと自信が無さそうな顔をしているなあと思っていたのですが、完敗といっていい結果になってしまいました。マラソンで惨敗した時には若手に期待なんて声も出ていたようですが、1万mに出場した3人はともに期待の若手だと思うのですが。。。今回出場出来なかった選手に期待なんて声もこれまたありますが、そもそも標準記録を突破していない時点で出場すら叶わないわけですから、少なくとも現時点では力が劣るのは明らかです。3人ともに27分45秒を切るタイムを叩き出し、ともに選考レースで結果を残しているわけですからね!!!しかし、今回の結果はもう日本国内でのレースでしか楽しむことは出来ないのかもと思ってしまうような悲しいものでした。。。

 

 

~女子10000m~

男子1万mに比べれば粘った女子10000m・・・特に西原は一度遅れてかなり離されてからも、集団に再度迫るシーンもあり、ひょっとしたら入賞の希望も?と期待を抱かせる走りでした。32分12秒で13位、8位入賞ラインからは20秒以上離されていますし、やはり長距離での入賞というのは難しいですよ。。。前回先頭を引っ張って集団を5人にまで絞り、5位入賞を果たした新谷の凄さを改めて感じます。高島が32分27秒で20位、小原が32分47秒で22位ということで、集団のペースがそこまで速くならなかったこともあって、トップとの差は男子ほど開いてはいませんが、完走者が24人というなかで20位台が2人というのはやはり世界の厳しさを感じさせる結果となりました。

 

 

~男子5000m~

1組に出場した大迫は前半がスローペースで後半が一気にペースが上がるという非常に厳しいレース展開の中、最後まで先頭集団に喰らいつた走りは見事でしたね。わずか0.41秒で予選突破を逃したとはいえ、今後に期待が持てるレースだったと思います。他の日本人選手ならば後半の劇的なペースアップに最後まで付いているのは難しかったでしょうし・・・タイムは13分45秒と結果としてスローペースになってしまったのは痛かったですね。+5人が全て2組目から出る結果となってしまいました。

 

 

2組に出場した村山紘太は1万mと同様にかなり早い段階で先頭集団からは遅れてしまうことに・・・7人が13分20秒を切るハイペースになったこともありますが、全くついていけませんでした。遅れてからもペースは上がらず、14分7秒で17位・・・19,20位の選手がともに15分オーバーで自己ベストだったことを考えると、実質ブービーといったところでしょうか。大学4年時から国内で圧倒的な強さを誇り、日本選手権でも大迫を破って優勝した選手なだけに、期待も大きかったのですが世界の壁に弾き返される結果となってしまいました。

 

 

 

決勝は前半はキロ3分を超えるようなスローペースの一方、後半は1500mを走っているからのような高速レースという力のある選手、ラストのある選手が勝つような展開となりましたが、となるとファラーが負ける要素は無く、2大会連続2冠を達成、オリンピックでも2冠を達成していますし、まさに敵なしの走りでした。他の選手はハイペースに活路を見出すしか無さそうですが、5000m12分台、10000m26分40秒台の選手にどうしろという感じですよね。。。トラックでの勝負はラストになるであろうリオオリンピックでも死角は無さそうです。

 

 

~女子5000m~

個人的に最もワクワクしたのがこの種目ですかねー。予選1組では尾西が、予選2組では鈴木がともに6位と順位通過には後一歩届かずも15分30秒前後の好タイムで予選を揃って通過、鷲見は16分13秒で11位となってしまったものの、積極的な走りが光りました。まだまだ若い選手ですし、今後に期待です。

 

 

 

決勝では、尾西、鈴木ともに先頭に立って集団を引っ張る場面も・・・個人的には走力で上回るアフリカ勢相手に引っ張るのはどうなんだろう?という思いもありますが、スローペースになってしまっては、さらに勝負出来る可能性が減ってしまいますし、必要なことだったのかなあ。。。その後、アフリカ勢のペースアップにはついていけませんでしたが、大きく離されること無く粘りの走りを見せ、特にラストの直線まで入賞争いをする見事なレース、結果として0.29秒届かずの9位ではありましたが、15分8秒という素晴らしいタイムをたたき出しました。世界陸上の決勝、長距離種目で自己ベストをマークするのは本当に力が無いと出来ないことですし、まだまだタイムも伸ばせそうかなあと期待せずにはいられませんね。鈴木もまだまだ若い選手ですし、トラックで日本を引っ張っていく存在になってくれれば。尾西は14位に留まったものの、タイムも15分29秒でまとめていますし、決して悪い走りでは無かったと思います。新谷引退後、トラックは厳しいのかなあと思っていましたが、今後が楽しみになるような結果でした。

 

 

 

~女子マラソン~

選手選考では色々あった女子マラソンですが、レースは3人共に先頭集団でレースを進め、先頭も代わる代わる走るレースを見せました。特に重友は積極的に集団を引っ張り、集団の人数を絞っていきました。最初に苦しくなったのは伊藤、3人の中で最初に集団から遅れ始めてしまいました。遅れる前から苦しそうな表情をしており、しょうがないのかなあとおもいきや、アフリカ勢が一気にペースを上げた際、最も前で粘ったのがその伊藤でした。一方の前田、重友はともに遅れてしまい、入賞争いしていた集団から置いてかれてしまうことに・・・そんな中、伊藤は7位集団から一人抜け出し、2時間29分48位で7位入賞、見事にリオオリンピックの内定をゲットしました。前田が13位、重友が14位ということで、順位としては上出来かなあと思います。ただ、終盤のペースアップにより、伊藤でもトップと2分以上の差をつけられていますからねー。かつては2大会連続でオリンピック金メダルを獲得した女子マラソンではありますが、やはり世界の舞台では入賞というのが現実的な目標になりつつあるのかなあと思います。。。

 

 

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