全日本予選2015 大学別結果雑感 ~6位:順天堂大学~

2015年7月12日

本日は、順天堂大学における全日本予選の各組ごとの結果を写真とともに振り返っていきたいと思います。公式結果はこちらをご覧ください。前回は2位通過という素晴らしい結果でしたが、今回の全日本予選は3組目までいずれも20位台が出てしまうなど苦しい展開でした。それを救ったのがダブルエースの最終組、松枝・花澤ともに本当に頼りになる存在となってくれました。全本予選結果はこのようになっております。

 

1組: No.2 塩尻、No.22 金原

 

1組は高校時代は3000m障害で高校歴代2位のタイムを叩き出すなど、大活躍だったものの、大学ではほとんど姿を見せていなかった塩尻に、高校時代の実績では他の順大ルーキーに劣るものの、早速29分台をマークしている金原という組み合わせでした。二人ともまずは中盤からのスタートだったのですが、スローペースが嫌だったのか、それとも高校時代から前を引っ張らずにはいられない性格なのか、塩尻が先頭を引っ張り始めます。

 

 

序盤から先頭集団を引っ張り始めると、多少並走気味になることもありましたが、終盤までずっと集団を引っ張り続けました。好調な走りを見せる一方で、金原は終盤から遅れ始めてしまいました。いくら29分台をマークしたと言っても大舞台での実績は乏しいですし、いきなり大事な全日本予選はちょっと荷が重かったか?遅れて後もズルズルと下がってしまい、なかなかペースは上がりませんでした。

 

 

先頭集団が4人に絞られても先頭集団に居続けた塩尻、さすがに最後は疲れたのかスパート合戦では遅れをとりましたが、それでも3位とさすがの走りを見せてくれました。一方の金原は25位と苦しい走りに・・・二人揃ってまずまずの結果を残した大学も多かったこともあり1組終了時では8位という出だしになりました。

 

 

 

2組: No.2 森、No.22 栃木

2組は昨年度ルーキーながら特にハーフの距離で強さを見せ、主力の1人となった栃木に、同じく1年時から全日本に出場し、今季1万mで29分10秒と好タイムをマークしている森の組み合わせとなりました。個人的には不安だったのは経験不足だった1組目くらいで2組目以降は全日本予選で実績のある選手が揃っていたので心配はしていなかったのですが・・・

 

 

序盤は二人とも中ほどからのレース、そして早い段階で最後尾にまで下がってしまうんですよね。そして、最後尾まで下がったかと思うと、今度は二人揃って先頭にまで上がっていくという一見すると落ち着きのないレース展開のようにも思えました。それでも、先頭付近にいる間は何も心配なかったのですが、先頭が入れ替わってペースが上がると、森が集団から遅れ始めてしまうことに・・・さらに、程なくして栃木も遅れ始めてしまう苦しい展開です。

 

 

ただ、遅れ始めても何とか粘り続け、前から落ちていく選手を拾っていった栃木に対し、森はどんどん表情が険しくなり、ペースもどんどん落ちていってしまいました。粘った栃木が14位に留まったのに対し、森は28位にまで落ちてしまうことに・・・他の大学も軒並み苦戦したこともあり、総合順位は8位のままでしたが、2組以降は順位を上げていくと思っていただけに、予想外の結果となってしまいました。

 

 

3組: No.2 稲田、No.22 聞谷

3組は箱根で2年連続区間1桁で走るなどやはり主力の1人である聞谷に、前回の箱根で4区6位で走るなど特にロードに強い稲田という組み合わせでした。最終組にダブルエースを残しているとはいえ、ここである程度安全圏に入れておきたいところだったでしょう。二人とも序盤は後方からのスタート、そしてしばらくすると2組同様に最終組にまで下がっていくことに・・・しかし、集団のペースが上がるとすかさずにペースを上げて対応し、ポジションも徐々に前に上げていきました。やはり、ペースが上がった時にどう対応するかというのが、この全日本予選では大事になってきますよね。

 

 

余裕を持ってついていく聞谷に対し、徐々に稲田は苦しそうになり、最後尾にまで落ちていってしまい、ついには集団から遅れ始めてしまいました。稲田も1万mで29分30秒を切り、前回も2組8位で走るなどトラックでも結果を残し始めていたのですが、ちょっと遅れるのが早かったですね。それでも、そこからズルズルと遅れないのはさすがの強さ、23位と順位は決して良くなかったものの、上位陣との差は何とか最低限に留めました。一方の聞谷はラスト2,3周あたり?で遅れ始めてしまったものの、13位、決して悪くはない走りだったと思います。総合では引き続き8位となりました。

 

 

4組: No.2 松枝、No.22 花澤

最終組は前回の箱根以降、驚異的な成長を遂げ、関東インカレでも表彰台に上るなど力を見せつけている松枝に、その松枝を追うかのようにドンドン伸びていき、チームのエースへと成長を遂げた花澤という今や安心して見ていられるコンビとなりました。最終組のハイペースに対し、付いていくことを選んだ松枝に、第二集団にとどまることを選んだ花澤という形になりました。松枝はあまりにもペースが早過ぎると判断したのか途中でキトニー率いる集団から離れることとなります。

 

 

結果としてこの判断は正しかったようです。同じく先頭集団に付いていった選手が一気に遅れて行ってしまう中、松枝は遅れながらもペースを大きく落とすこと無くレースを進めていきます。最終的には第二集団に追いつかれてはしまうものの、切れ味鋭いラストで抜けだして3位を確保、エースとしての役割を果たしました。一方の花澤は第二集団にきっちりと付いて行き、時には自ら集団を引っ張ってペースを維持していきました。ラストは遅れてしまったものの、10位ですからこちらも上出来の結果でしょう。やはり、ダブルエースを擁している大学は最終組が強いです。ここで8位→6位と順位を上げての予選通過となりました。

 

 

正直、課題は少なくなかったと思います。特に2,3組は4人ともに組1桁で走ってもおかしくない走力・実績がありながら一人も組1桁で走れませんでしたからねー。それでも、最終組はさすがの強さを見せましたし、1年生も楽しみです。全日本予選では松枝、花澤に次ぐ存在がしっかりと結果を残すことが大事になってきますね。本来であれば、3組を走ってもおかしくない田中の状態も気になるところです。松枝、花澤の主要区間起用はほぼ確実として、残りは塩尻に2,3組を走った4人、田中あたりが現時点では有力ですねー。ここに、新戦力として割って入ってくる選手が現れれば、もっと順大も面白くなりそうです。やや不本意だった全日本予選と違い、全日本では各選手からもてる力を存分に発揮して欲しいです!!

 


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