2015年 日本選手権 10000m ~鎧坂が初の栄冠に輝き、世陸内定、2位の悠太もほぼ確実か?~ 

本日から日本選手権の1万m及び1500mの決勝が行われましたので、振り返ってみたいと思います。レース結果は1500m決勝1万m決勝の公式サイトをご覧ください。

 

 

~10000m決勝~

去年まで4連覇と圧倒的な強さを誇っていた日清食品の佐藤悠基が万全ではないため欠場、そして3年連続2位だったオレゴンプロジェクトの大迫が5000mに専念するということで10000mを欠場しました。ずっと頂点を争ってきた二人が欠場することで、レースの展開もまた変わってくることとなりました。しかし、例年以上にテレビでの放送はあまりされなかったですね。。。長距離というのは、別に最初と最後だけ見れば満足というものではないのですが・・・

 

 

序盤はオープン参加のマレルがハイペースで入り、そこに唯一Denaの上野が付いていく展開となります。上野は変わらずに積極的な走りを見せますねー。その後、走り高跳びに多くの時間が割かれて展開がよく分かりませんでしたが・・・既に世界陸上の標準を突破している旭化成の鎧坂とHONDAの設楽悠太が第二集団を形成し、さらに離れて第三集団という展開に・・・その集団からも、世陸標準突破者である旭化成の村山謙太は遅れていってしまいました。昨年度の日本選手権もピーキングを合わせられていなかったようですし、今回も同様なのかなあ・・・?さらに、2年前、3年前は故障で出場することさえ出来ず・・・ちょっと日本選手権で結果を残せていないですね。。。

 

 

ペースが落ちたマレルと上野の集団に鎧坂と悠太が追いつくと、そのまま追い抜き、さらに鎧坂が悠太を突き放し始めました。ここで実質勝負ありでしたねー。ここ数年はラストスパートの切れ味で勝る悠基が最後に抜け出すという展開が続いていましたが、2位に13秒差をつける圧勝で見事に初優勝を果たしました。本人もインタビューで話していましたが、大学時代に確か5000mで3位に入り、社会人でも同じく5000mで2位になってはいますが、頂点には後一歩届いていないんですよねー。世陸標準を突破していただけに、勝てば内定というレースでしっかりと勝ち切る鎧坂の強さがさすがです。世界陸上でも好走を期待したいです。

 

 

2位に入った悠太も過去の世界陸上の選出からして、ほぼ確実でしょう。オリンピックなどと違って他の競技との兼ね合いも無いですし、今回からA標準、B標準がなくなり標準が1つに統一されたことで、実質A標準と同等と考えていいでしょう。となれば、わざわざ悠太を選ばない理由も無いですからねー。箱根で黄金時代を築いた東洋において、唯一の懸念点が日本選手権でOB・現役ともに勝負出来ていないことだったんですよね。柏原や設楽兄弟でも入賞さえすることが出来ていませんでしたが、悠太が2位で啓太が6位と兄弟揃って入賞出来たのは良かったです!駅伝だけではなく、トラックでもどんどん勝負していって欲しいです!

 

 

熾烈な3位争いを制したのは富士通の星、日本選手権5000mも制したことのあるラストの切れ味は健在です。大舞台でも安定して結果を残していますね。カルテット(宇賀地、深津、高林、星)と呼ばれた中で1人しか出場していないのがちょっと寂しいです。4位、5位には東海大学時代の同級生であるTOYOTAの早川、日清の村澤が入ってきました。早川も年々力をつけて日本選手権でも上位で戦えるまでになってきましたね。そして、個人的に特に嬉しかったのが村澤の復活、大学時代は日本選手権でも2位になるなど大学トップクラスの強さを誇っていましたが、故障の影響で4年時~昨年度までは奮いませんでした。それがこうしてまた、日本選手権で入賞するまでに戻ってきてくれるとは・・・ラストの無さは相変わらずではありましたが。。。また、日本長距離界を牽引する存在となってくれれば!!

 

 

7位に入ったマツダの圓井はいつも大きな大会やグランプリレースなどで入賞圏内や上位に入ってきますね・・・密かに最も安定している選手の1人なのでは?JR東日本の堂本が8位でここまでが入賞となりました。堂本も佐久長聖高校時代は村澤世代が1学年下にいたことで隠れた存在となっていましたが、実業団での活躍ぶりでは村澤世代全員を上回る程ですね。SUBARUの山崎が9位に入ってきたのはかなりの健闘では?10位にMHPC長崎の井上、11位に旭化成の謙太と実業団ルーキーが入ってきました。

 

 

~1500m決勝~

ちょうどこの1500m決勝が行われる時間は、ライブ中継も無く、テレビ放映も始まっていないという隙間でした。なので展開はいまいち分かりませんが、東海の荒井が優勝するとはびっくりです。元々スピードがある選手ではありましたが、せいぜい3分50秒くらいだったと思うのですが・・・それが日本選手権の標準を突破したと思ったら、あれよあれよと日本選手権まで勝ってしまい、タイムも3分43秒をたたき出していますからね。驚きかつ見事な結果でした。3000m障害に続き、学生が王者となりました。今後は1500m主体にするのか1500m~20kmまで走れるマルチランナーでいくのかも気になります。富士通の田中なんかは1500mで優勝しながら、箱根の距離でも結果を残していましたね。

 

 

2位に入った大阪ガスの廣瀬も明治大学時代に箱根6区で活躍した選手ですが、実業団では1500m、5000m主体で結果を残していますね。近々、日本選手権を勝つチャンスは十分にありそうです。3位にはJR東日本の高谷が入り、これまた1500mが得意な選手ですが箱根でも好走している選手です。長くても5000mという1500mに特化したランナーというのが、今回は上位にこれませんでしたね。3大駅伝を走った実業団ルーキーの加藤(日体大OB)が4位、西澤(駒澤OB)が8位に入っていますし、上武の井上も5位に入ってきました。過去に実績のある選手よりも、ここ最近勢いのある短い距離もこなせる選手が多く入賞してきました。

 

 


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