2014年度 世界クロカン(ジュニア)雑感

本日、中国で世界クロカンが行われました。この大会は毎年、オリンピックや世界陸上以上にアフリカ勢との力の差を感じさせられるレースとなりますね。世界クロカンジュニア結果世界クロカン結果がいずれもIAAFのサイトに掲載されています。英語ではありますが、「JPN」で検索していただければ日本人選手の成績は確認出来るかと・・・

 

まずは世界クロカンジュニアについて・・・トップはエチオピアの選手で23分42秒となっています。そして日本人トップは諫早の坂口が35位、タイムは25分46秒ということでトップとは約2分差ということになりますね。。。ジュニアと言えども世界のトップクラスは恐ろしいです。5000mで12分台、1万mで26分台をジュニアで出してくる選手もいるくらいですからね。。。坂口は福岡クロカン優勝に続いての日本人トップということで順調にきていますね。明治大学でも即戦力は間違いないのではないでしょうか?最強世代の4年生と入れ替わりに入る有力ルーキーということで、必要以上にプレッシャーがかかる恐れがあるのでは?とちょっと心配していましたが、いい状態で大学デビューできそうです。

 

 

日本人2位は大牟田の鬼塚、49位でタイムは26分16秒、坂口とはちょうど30秒差ですね。もうジュニアのトップ勢が凄すぎて坂口を基準に見ていくしか無いですが、30秒差というとかなり差をつけられた感じがしますね。鬼塚は2年生ながら13分台ランナー、都道府県対抗で1区区間賞など既に高校を代表する選手の1人と言っていい成績を残していますし・・・世界の舞台で力を発揮するのはまた違った難しさがありますよねー。ただ、後続の日本人選手との差も考えると、鬼塚が悪いというよりは坂口が良い走りをしたということかなあ?

 

 

日本人3位は秋田工業の松尾、26分27秒で55位となっています。1年時に5000mで14分11秒を叩きだしたものの、その後はちょっと伸び悩んでいるようにも思えたのですが、2年の都大路以降は安定した活躍をしており、特に福岡クロカンでラストまで競り合っての2位、伊那駅伝での1区区間賞は見事な走りでした。ここにきてさらに一皮向けた感じですね。世代トップクラスの1人として、来年度も高校長距離界を盛り上げていって欲しいです。

 

 

日本人4位は61位で同じく秋田工業の湊谷、26分34秒ということで後輩の松尾に7秒遅れをとってしまいましたね。これは悔しいかも・・・湊谷も坂口同様に3年の国体以降はずっとトップレベルの成績を残してきている選手です。世界クロカンという舞台で好走出来る選手は凄いと思いますが、ここで微妙だったからと言って大学に入ってからが心配になるかというと、そうでも無いんですよね。。。東海大学は1~3年生までずらっと選手が揃っており、即戦力が求められる状況ではありませんが、世界クロカンの経験を活かして、ルーキーから活躍して欲しいです。

 

 

日本人5位は埼玉栄の館澤、27分14秒で81位ということで湊谷からも40秒遅れてしまいました。今年度は1区を走ることが多かったですが、そこで常に上位で走る安定感を見せてきました。都大路、都道府県対抗、そして先日の伊那駅伝でも1区2位で走っていますし、ここで奮わなかったからと言って特に心配はいらないでしょう。2年生ながら出場している鬼塚、松尾らとともに切磋琢磨してさらに伸びていってくれればと思います。

 

 

日本人6位、最下位になってしまったのが伊賀白鳳の下、87位で27分18秒となっており、日本人トップの坂口からは1分30秒も差をつけられてしまいました。他の選手は福岡クロカンで結果を残しての世界クロカンだったのですが、下の場合は千葉クロカンで好走→福岡クロカンで失敗レース→世界クロカンでも日本人最下位ということで、ちょっと心配になってきますね。。。今年度はトラック・ロードを問わず主要レースにはぴたっと合わせてきていた下なのですが、ここにきて2連続で微妙な結果に終わっていますからね。。。3年の終盤で結果を出せなかった選手が大学に入っても不調を引きずるという例も結構ありますので・・・村山・中村世代が卒業し、即戦力が求められるチーム状況なだけに、まずはトラックシーズンの主要レースにはしっかりと合わせてきて欲しいです。(駒澤の期待のルーキーは関東インカレ5000mに起用されることが多いので、そこが最初のビッグレースとなるかな・・・?)

 

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