2014年度 4年生持ちタイムトップ10 ~10000m~

続いては4年生における1万mの持ちタイムトップ10を見ていきます。5000mやハーフの場合、積極的に記録を狙わない有力選手もチラホラいますが、1万mだけは多くの選手が積極的にタイムを狙うだけに、1万mの持ちタイムが最も走力を測る上で参考になるのでは?と思っています。

 

 

 

 

1位は駒澤の村山謙太、4年時のリレーカーニバルでマークした27分49秒が自己ベストとなります。唯一の27分台ランナーであり、2位とも16秒差をつけています。駒澤は28分台1桁は油布、撹上、中村、窪田と出していますがどうしても27分台を在学中に出す選手はいなかったんですよね。謙太が初ということになります。また、駒澤記録を3部門で保持しており、特に1万mとハーフのタイムを他の選手が破るというのはいかに有力選手が多い駒澤と言えど至難の業でしょう。1万mでようやく日本選手権で勝負出来るまでになってきましたし、日本選手権のタイトルを狙って行って欲しいです。

 

 

2位は同じく駒澤の中村が28分5秒でランクインしています。3年時のGGNでマークした記録ですね。4年生のトップ2を同一大学が占めるというのも凄いです。さらに、この二人は高校時代の5000m持ちタイムで世代1,2位だった選手です。素質があるのはもちろんですが、高校時代トップクラスの選手が大学で伸び悩むことが多いのもまた事実、高校、大学とトップクラスのタイムを出すというのはやはり素晴らしいことだと思います。3大駅伝フル出場の謙太に比べると、故障や不調に苦しむことも多かったですが、コンディションに問題無ければ狙ったところでしっかりと記録・結果を残す選手でした。マラソンへ早めに挑戦するということでこれまた楽しみです。

 

 

3位は早稲田の山本、28分14秒は2年時にホクレンでマークしています。5000m同様に1万mでもトップ10にランクインしている選手の中で、自己ベストを出したのが2年時以下というのは山本しかいません。それだけ下級生の頃からその実力を見せつけていたとも言えます。1個上に大迫がいてなかなかエースと呼ばれることはなく、大迫卒業後も監督にエース不在のチームと言われたりもしましたが、やはり山本の安定感は早稲田においても一歩抜けていましたし、エースに相応しい結果を残していたと思います。故障に泣いた3年時の箱根と故障明けだった4年時の箱根だけは残念でしたが・・・実業団では怪我なく練習を積んでいって欲しいです。

 

 

4位は山梨学院の井上が28分19秒でランクインしています。このタイムは4年時の学連記録会でマークしましたね。上級生になってからのトラックでの伸びは素晴らしく、セカンドベストも4年時のリレーカーニバルでマークした28分23秒となっています。28分20秒前後を2度マークしているというのが、この持ちタイムの価値をさらに高めています。実業団は三菱重工長崎ということで、やはり先輩の松村同様にマラソンでの活躍を期待せずにはいられませんね。大学時代での実績は井上のほうが遥かに上ですし、ロードでの安定感・強さにも定評がありますので、将来的に日本代表に選ばれるような選手になって欲しいです。

 

 

5位は青山学院の藤川、井上同様に4年時の学連記録会でマークした28分20秒が自己ベストです。井上と同じ組でのベストであり、最後は井上と激しいデッドヒートを繰り広げました。私も見に行っていましたが、ラスト勝負はどよめきが起きるほどで最も盛り上がった瞬間だったかもしれません。5000m、1万mともに青学記録保持者となりました。下級生の頃はスピードランナーという印象でしたが、23km区間である箱根9区で区間記録に秒差まで迫りましたからねー。ロード・長い距離ともにしっかりと対応してきました。大学の偉大な先輩である出岐がおり、マラソン選手の育成に定評のある中国電力でさらに伸びていって欲しいです。

 

 

6位は東農大の浅岡が28分29秒のベストでランクインしています。28分30秒台は7人いるのですが、28分30秒切りとなると6人しかおらず、もう1段階レベルの上がる記録かなと思います。大八木監督も28分30秒を切るようなエースが出てきて欲しい、育てていきたいと言っていましたし・・・浅岡のベストは4年時の日体大記録会でマークしたものですね。箱根予選会→5000mベスト→1万mベストとまさに破竹の勢いでした。箱根予選落ちの悔しさをレースにぶつけていた感じですかね。箱根に出場するのであれば、なかなかこの時期に5000m、1万mと続けてベストを狙うのは難しいですから・・・持ちタイムだけではなく、走りでもチームを引っ張り続けてくれました。実業団は日立物流に進むことになりますが、同期が同級生の竹内に早稲田の田口、そして上武のダブルエースである佐藤・倉田と面白そうな選手が揃っているんですよねー。全員28分台ランナーでもあります。。。力のある同級生とともに成長していってくれればと思います。

 

 

7位は神奈川の柿原、28分33秒は3年時の11月に行われた日体記録会でマークしています。5000mのベストは14分17秒とトップ10の中ではワーストなのですが、この1万mのタイムは箱根予選会で一桁で走った後での好走でさらに評価を上げました。4年時の予選会では前年度好走していたこともあってプレッシャーをかなり感じていたようですが、そんな状況の中で3位の快走ですからね。まさにエースとして、トラックでもロードでも結果を残しました。SGホールディングスでも即戦力として期待出来そうです。

 

 

8位は上武の倉田が28分35秒でランクインしています。柿原と同様に3年時の11月の日体大記録会でマークしたものですね。1年時から全日本で2区を任されるなどエース格の一人として活躍してきましたが、持ちタイムも見事ですよねー。あまりタイムが出そうな記録会には参加していない印象ですが、その数少ないチャンスでしっかりとタイムを出してくるところがさすがです。4年時は故障に悩まされることも多かっただけに、日立物流では怪我なく過ごして欲しいです。東農大のダブルエースである浅岡・竹内に上武のダブルエースの倉田・佐藤が揃うというのも何か楽しみになってしまいますよねー。旭化成の27分台1人、28分台6人ももちろん凄まじいですが、日立物流の28分台5人も一気に戦力アップしそうですからね。。。

 

 

9位は明治の山田速人、28分35秒をマークしています。これは4年時にホクレンでマークしたものですね。このタイムが有力選手の揃う明治においてトップタイムとなりました。一気にタイムが出たことでやりにくさもあったとは思いますが、そんな中でも全日本・箱根ともに6区をしっかりと走りました。学連記録会でも2度目の28分台を自ら引っ張って出していますし、5000mも13分台とスピードが魅力です。トヨタ紡織でも活躍を期待したいです。

 

 

10位は東洋の田口、28分37秒は3年時にホクレンでマークしています。しかも、これが初の1万mだったんですよねー。初の1万mでトップ10に入ってきているのはこの田口だけですね。高校時代の持ちタイムは14分53秒でこれもトップ10でワーストです。5000mでは早稲田の田口が高校ベストがワーストからトップ10入りしましたが、1万mでは東洋の田口が偶然にも10位にランクインしています。そんな高校時代無名の選手が1年の箱根でいきなり区間賞、その後も主力の一人として活躍し続けるわけですから、高校時代の実績だけでは分からないものですね。実業団は世代交代を進めつつあるHONDAに進むことになります。1個上に東洋の先輩である悠太がいるのはやはりやりやすいでしょうし、実業団でも思う存分力を発揮して欲しいです!

 


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