２０１４年度 １０月振り返り ～まさかの出雲中止＆創価初出場の箱根予選会～
続いては、２０１４年１０月における各種レース・記録会を簡単に振り返ってみたいと思います。１０月になるといよいよ駅伝シーズンが始まりますね。駅伝ファンにとっては１月までの４ヶ月間が楽しみな時期となります。しかし、肝心の出雲駅伝が台風の影響で中止に・・・出雲駅伝の日にピンポイントで直撃しなくても。。。後半日ずれていれば開催出来ていただけに本当にショックでした。。。
各大学に故障者や不調者が多く、ベストメンバーが組めていたのは青学くらいだったんですよね。出雲が開催されていれば、駒澤ｖｓ青学の争いになったのかなと思っていましたが、今思えば中村を欠いていた駒澤の方が分が悪かったかもしれませんね。。。来年度の出雲は現時点で考えれば青学が優勝候補の筆頭で、対抗というのが難しいですね。。。駒澤、東洋、早稲田あたりが絡んでくるとは思いますが、どこもインパクトには欠ける印象です。エース級を３人揃えて１，３，６区に配置出来るチームが強いと言われますが、青学は一色、久保田、神野と既に揃っていますからね。さらに小椋もいますし、つなぎ区間も隙は無さそうです。
１８日には箱根予選会が行われました。前年度が増枠で２３大学出場出来ていたのが２０大学と３枠減るとあって、大方の予想は国士舘はさすがに戦力的に厳しく、残りの１２校で１０枠を争うのでは？と言われていましたが、そこに前年度は大惨敗を喫した創価が入ってきたんですよねー。他の出場を争う大学が終盤にペースダウンする中、ラスト５ｋｍで見事に逆転での通過を決めました。エースの山口の快走は予想通りでしたが、他の主力もルーキーも揃って結果を残しました。本戦はさすがに最下位でしたが、来年度はともかく今年度突破するとは思いませんでしたね。。。
来年度、初出場校が現れるとしたら東京国際大学ですかねー。今年度からほとんど戦力ダウンが無いことや留学生の走力はもちろんですが、１００位以内に入ってきそうな選手が何人も出てきました。エース山口を中心に予選突破した今年度の創価と似た雰囲気もあって・・・密かに注目しています。創価は勉強不足で選手の実績なども把握していなかったので・・・東京国際は箱根予選会前に取り上げたいと思います～
下位通過でのサプライズが創価ならば、上位通過でのサプライズは国学院でした。予選会校の中では神奈川大、東海大、山梨学院大学が３強と言われ、戦力的にも抜けていると思っていました。そこに割って入ってきたのが２位通過を果たした國學院でした。通過順位も驚きましたが、８位に蜂須賀、１０位に沖守とトップ１０に二人入ってきたのが衝撃的でしたね。しつこいくらいにエース不在と書いてきたのですが、特に蜂須賀の箱根予選以降の活躍は凄まじく、後２年間エース不在と呼ぶ心配は無くなりました。
個人では城西のエース紘太の走りが衝撃的でした。留学生にどこまで付いていけるのか？というのが近年の箱根予選のパターンでしたが、５ｋｍ過ぎには抜け出し、そのまま日本人歴代最高タイムでトップで走ってしまうとは・・・別格の走りでしたね！にも関わらず、９位とブービーでの通過となった時には箱根シードは絶望的かなと思ったのですが、箱根でシードを獲得してしまうのですから、予選会だけでは分からないですね。トップ通過の神奈川、２位通過の國學院がシードを獲得出来ませんでしたし・・・他にも３位に入った神奈川の柿原、４位の東農大の浅岡が素晴らしかったですね。柿原は２年連続の一桁順位でチームのトップ通過に大きく貢献しました。
一方の浅岡は個人の走りは文句のつけようのないものでしたが、チームとしてはただでさえ選手層が薄いのに故障者が出たりして苦しかったですね。。。結果として実績の乏しい１年生が１０番手ということで命運を託すことになってしまいました・・・ただ、その後は中堅どころでベストを出す選手も多く、底上げという意味では進んできているんですよね。箱根予選を突破するにはエース力よりも８～１０番手の走力の方が大事になってきますし、１年で復活して欲しいなあ・・・
東農大は主力が走れなかったことで厳しいとは思いましたが、法政大の衝撃はそれ以上でしたね。。。西池が出場出来ず、関口が失速という苦しい展開ではありますが、誰一人として好走と呼べる走りを出来なかった方が問題だったかなあ。。。ちょっとハーフの距離で実績のある選手が少ないのが気にはなりますが、東農大同様に１年で復帰して欲しいです。２年以上空いてしまうとどうしても弱体化が進みやすいですからね。。。箱根予選会は来年度も熾烈を極めることになりそうです。結果を出してきた大学でもちょっとピークが合わなかったり、故障者が出てしまうとあっという間に予選落ちの危機になるくらいレベルも上がっていますし、箱根を本気で狙って強化してくる大学も増えてきましたからね。。。