2014年度 9月振り返り ~日本インカレで京大の平井が大活躍~

続いては、2014年9月における各種レース・記録会を簡単に振り返ってみたいと思います。9月に入っても夏合宿を行っているところも多く、日本インカレがありますが関東の大学はあまり重視してこないことが多いですね。日本インカレに出場してこない有力校もありますし・・・せっかく大学日本一を決める大会なのに勿体無い気がします。また、9月の日体大記録会は多くの選手が出場してくる+夏合宿での飛躍+ようやく涼しくなってくることもあり、好記録が出ることが多いですね。ここで夏合宿を経て伸びてきた選手の活躍を見るのが楽しいです。

 

 

5日には日本インカレ1万mが行われ、日大のキトニーが2連覇こそしたもののわずか1秒差未満の差で追ったのが京大の平井、力のある選手だとは思っていましたが、この走りは衝撃的でしたね。関東に有力選手が集まる中、関西かつ文武両道の選手ということで一躍脚光を浴びました。全日本1区でも好走を見せましたし、関東のエース級とも勝負出来る選手ですし、来年度も楽しみです。3位に大東大の市田孝、4年になってさらに高いレベルで安定してきました。その集大成とも言うべき走りが全日本1区に現れたのかなあ・・・4位に入った順大の松村優樹もトラックではベストに近い走りだったのでは?ロードでの活躍は十分すぎるほどですが、最後にトラックでも結果を残してきましたからね。また、早大勢では5位に柳、8位に山本とダブル入賞するなどトラックシーズンの勢いはまだまだ健在でした。

 

 

翌日に行われる予定だった5000mは雷雨のために翌朝に延期されるというまさかの展開・・・出雲の中止といい天気に悩まされた1年間でしたね。。。そんな難しい状況の中、留学生同士の争いを制したのはやはり山梨学院のオムワンバでした。関東インカレ・日本インカレと優勝を重ねてきて完全復活と思っていたのですが、ロードとなると勝手が違うようで・・・箱根予選・全日本ともにらしくない走りで箱根は直前の故障で出場出来ないという悔しすぎる結果となりました。

 

 

ラストこそ敗れたものの2位には日大のキトニーが入り、2日前に1万mを走っていることを考えても上出来の結果だったと思います。やや物足りなかったのは関東インカレくらいで、箱根でも前回の失敗を活かして5区2位の快走を見せていますからねー。チームとしては悔しいシーズンとなってしまいましたが・・・3位に中央の新庄が入りました。なかなか良いニュースが無かった中央にとって新庄の走りはチームを勇気づけたのかなあ。その後は箱根予選会をしっかりと突破し、箱根でも9区まではシード圏内でレースを進めましたからね。

 

 

4位~8位の争いは13分53秒84~13分54秒71とわずか1秒以内に東洋の勇馬、日大の荻野、日体の加藤、早稲田の光延、田口と続きました。勇馬は駅伝シーズンもエース区間で区間賞と大活躍を見せましたが、他の選手はちょっと駅伝シーズンは苦戦したような気も・・・トラックと駅伝の両方で活躍するのは難しいですね。。。特に早稲田勢は5000m,1万mともにダブル入賞ということで駅伝も期待が膨らんだのですが、全日本ではシード落ち、箱根も5位ということでちょっともどかしい結果に終わってしまいました。

 

 

日体大記録会は27日、28日に行われ多くの選手が自己ベストを出してきました。1万mでは、前年度大盛況だった東海大が、今年度も白吉が28分48秒、石川が28分58秒をマークするなどタイムを伸ばしてきました。エース格がタイムを出しただけではなく、伸び盛りの髙木が29分11秒、期待のルーキー春日が29分33秒、そして復活組では中川が29分43秒、石橋が29分28秒で走り元気な姿を見せてくれました。エース格、新戦力、復活組がいずれもしっかりと走り東海にとっては非常に充実した記録会となりましたね。勢いそのままに全日本・箱根へのシード獲得へとつなげていきました。

 

 

東農大も浅岡、竹内がともに28分台を出し、戸田も29分17秒で走るなどエース級が好結果だった一方、中堅どころは軒並み奮わず・・・日体大記録会の結果を見ても箱根予選は厳しかったのかもしれませんねー。後になって振り返ると、例え記録会であっても好記録連発や復活の走りを見せているような大学は駅伝シーズンでも結果を残してくる傾向が強いですね。

 

 

日体大も28分台こそ出ませんでしたが、29分前半でルーキーの小町・吉田に2年の小野木、3年の奥野、勝亦、4年の加藤らが走っており、各学年満遍なく好走した選手が出てきたのには見事でした。ただ、28分台を出してくるようなエース格が不在だったという見方も出来ますね。山中という絶対的なエースを欠いた全日本・箱根ではどちらも苦しみシード権さえも遠かったですし。。。

 

 

5000mでは駒澤の大谷が13分56秒と高校ベストをついに更新しました。ここから1万m28分台、ハーフ63分半、そして箱根16人のメンバーエントリーへと繋がっていったんですよね。まさに、ターニングポイントとなった記録会だったと思います。他にも帝京の柳原が13分50秒、中央の徳永が13分58秒と13分台をマークしています。ただ、例年と比べると13分台はあまり出なかったですし、記録もそれほど良くは無かったかなあ・・・他にも拓殖のダブルエースである金森が14分1秒、佐護が14分10秒でベストを更新するなど見どころはチラホラとあったのですが・・・

 

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