2014年度 ハーフ持ちタイム変動に見る戦力ダウン ~前半~

5000m,1万mに続いて、ハーフの平均持ちタイムが1位~12位の大学における4年生が抜けて新入生が入ってきたことによる持ちタイムの変化(通常はダウンするはず)を見ていきたいと思います。現在の平均持ちタイム3年生以下の平均持ちタイムはそれぞれこのようになっております。すみません、どうやら平均タイム算出機能に問題があって、城西の平均タイムが1分遅くなっていました。修正しましたので、改めて確認していただければと思います。

 

 

5000mはスカウトや出場する記録会の影響を受けやすくちょっと参考になりにくいデータ・・・1万mは4年生卒業による戦力ダウンをおよそ反映していると思います。5000mやハーフはいいのに1万mのタイムが悪いという選手は少ないですしね。そして、これから見ていくハーフはやはり箱根駅伝に向けての大きな指標ということになるでしょう。ハーフの持ちタイムが必ずしも箱根の順位を反映するわけではないですが、ハーフの持ちタイムで上位ではない大学がシード権を獲得することはあっても、優勝争いに加わることはまず無いですからね。

 

 

順位 大学名 順位変動 タイム変動 タイム差
1位 大東文化大学 17位→24位 1:03:46→1:05:07 1分20秒9
2位 駒澤大学 1位→3位 1:02:19→1:03:10 50秒9
3位 法政大学 16位→19位 1:03:44→1:04:29 45秒3
4位 日本大学 20位→20位 1:03:57→1:04:36 38秒9
5位 東京農業大学 14位→16位 1:03:39→1:04:16 36秒8
6位 専修大学 22位→21位 1:04:08→1:04:44 35秒9
7位 城西大学 10位→12位 1:03:25→1:04:00 34秒7
8位 上武大学 19位→18位 1:03:55→1:04:28 32秒4
9位 神奈川大学 13位→14位 1:03:39→1:04:10 30秒9
10位 明治大学 4位→6位 1:02:52→1:03:21 28秒6
11位 山梨学院大学 6位→8位 1:03:04→1:03:32 27秒7
12位 帝京大学 9位→9位 1:03:16→1:03:40 24秒4

 

 

1位は大東文化大学、1分20秒9という大幅なタイムダウン、2位に30秒差をつけていますから、いかに大東大の4年生の占める割合が大きいかということになります。62分台前半の市田兄弟を筆頭に池田、植木、平塚といわゆる5本柱が抜ける影響がそのまま持ちタイムダウンに跳ね返ります。上位6人中5人が4年生というだけでも大きいですが、63分台が原1人、64分台が4人、そして65分台さえ3人しかおらず、10番手で66分18秒となってしまうんですよね。その結果、17位→24位と7ランクダウン、最下位にまで転落してしまいました。唯一平均が65分台のチームですし、市田世代が抜けた後にどうしても不安を抱いてしまいますね。どんどん伸びてくる選手が出てきて欲しいです。

 

 

2位は駒澤大学、1万mの1位に続いてハーフでは2位となってしまいました。学生記録保持者で60分50秒を持つ村山謙太、61分57秒の中村の影響はハーフでも非常に大きく、さらにともに62分30秒台のタイムを持つ猪浦、西澤が抜けますからね。まずその抜ける穴が非常に大きいです。さらに、エースの中谷が64分後半に留まっていることも影響していますね。62分台を5人擁しながら、63分台が2人、64分前半が2人しかいないバランスの悪さも気になるところです。順位ダウンこそ1位→3位と2ランクで済んでいますが、タイムは50秒も下がりますし、4年生の穴は非常に大きいでしょう。

 

 

3位は法政大学、1、2位は予想出来ましたが3位はちょっと分かりませんでした。西池、関口、佐野と62分台が3人いて3人とも卒業、さらに森永、黒山と64分台前半も2人いなくなるわけですから、その影響の大きさがわかるというものです。タイムにして45秒、順位で16位→19位となっています。来年度は63分台が足羽一人というのが寂しいですね。65分くらいの中堅どころの選手はある程度揃ってきただけに、後は箱根予選でタイムを稼げるエース格が足羽以外に出てきて欲しいですね。

 

 

4位は日本大学、4年生中心のチーム、さらに叩き上げの選手が多い場合は距離が長くなるにつれて、卒業による影響が大きくなる傾向がありますね。竹ノ内、林、村越直、高松、渡部、大門と大量6人が抜けることになります。トップ3がいずれも3年生以下なのがせめてもの救いかな。ただ、61分台1人、62分台1人、63分台1人、64分台が1人、65分台が何人もいるというとんでもないバランスになっています。。このままではまたエースに頼るという状況になりかねませんし、箱根予選会も不安になってしまいますね。順位も20位→20位ということタイム上は箱根出場がボーダーですし・・・

 

 

5位は東京農業大学、浅岡、竹内はもちろん、土井、岩渕は昨年度の箱根予選で好走していますからね。結果としてハーフ換算でチーム上位に入ってきます。佐藤一も含めた5人が抜けることとなります。大きなん戦力ダウンとなりますが、それでも多くの選手が箱根以降のハーフレースで自己ベストを更新していることが救いですね。何とか10番手が65分13秒まで伸ばしてきましたし・・・箱根の頃は10番手が66分台で何とかという状況でどうなることかと思いましたが・・・後は、タイムだけではなく、最も大事な箱根予選会でしっかりと走れるようになってくれれば・・・

 

 

6位は専修大学、他の距離に比べて4年生の影響が大きいですね。斉藤、吉良、芝田の63分台トリオに渡邉哲、中山もトップ10に名を連ねていました。来年度は63分台が丸山1人、64分台も4人しかおらず、10番手が65分44秒というのは箱根予選を見据えても不安になってしまいます。順位こそ22位→21位と1つあげてはいますが、箱根復活への道は険しそうです。トップ10に入ってきた1年生がさらに距離対応してくれれば、希望も増してくるのですが。。。

 

 

7位は城西大学、ハーフ換算で61分38秒を持つ村山紘太を筆頭に、寺田、横田、松村元、黒川と63分台4人が揃って抜けることとなります。それでも、菊池や松村陣が62分台を出したのを筆頭に学生ハーフでベストを出した選手が多く、10位→12位と2ランクダウンに留まりました。現4年生が卒業した後はどうなってしまうんだろう?と去年の今頃は思っていましたが、各選手の成長に楽しみなルーキーの加入で来年度もある程度は戦える陣容となってきたのではないでしょうか?

 

 

8位は上武大学、倉田・佐藤の63分前半相当のタイムを持つ二人に松元、佐々木、大西と64分前半の選手を含む計5人がトップ10にいましたが、下級生から64分半を切るような選手が何人も出てきましたし、順位も19→18位と1つ上げています。ただ、まだ箱根予選会でいわゆる稼げる選手というのはちょっとまだ見当たりませんし、倉田・佐藤に変わる新しいエースの誕生が求められますね。タイムによる戦力ダウン以上にエースの卒業は影響が大きそうです。

 

 

9位は神奈川大学、62分32秒相当のタイムを持つエース柿原を筆頭に柏部、小泉、赤松と4人が抜けます。その結果、62分台コンビの西山、我那覇に続くのがギリギリ63分台の鈴木健となり、後は64分台、65分前半の選手で何とか10人となります。とにかく、神奈川大学は記録会への参加が積極的では無いですからね。持ちタイムからはチーム力が測れない部分もあるかと思います。ハーフの記録会も学生ハーフに何人も出ていたのでびっくりしたくらい・・・場合によっては箱根予選会しか20km以上のタイムを狙うチャンスは無かったりしますからね。ハーフでは上級生が頼りになることが多いですし、西山・我那覇に続く3年生がもう何度も書いてはいますが出てきて欲しい・・・

 

 

10位は明治大学、5000mや1万mほど4年生が突出してないこともあり、ハーフは10位に留まっています。62分台が大六野、前野の二人で有村、山田速もトップ10ではありますが63分台ですからね。松井、文元といった63分台ランナーはトップ10に入っていませんし、駅伝への4年生の貢献は計り知れませんが、ハーフの持ちタイムではまだマシですね。61分37秒を叩きだした横手を筆頭に牟田、木村が62分台ですし、何とか10人は64分半切りで揃うこととなりました。4年生が3大駅伝に多く出場したことで現3年生以下は一部の選手を除いて経験が少ないですからね。経験不足を力のある3年生が上手く補えれば良いのですが・・・

 

 

11位に山梨学院大学、前年度は最も4年生卒業の影響が少なかった大学ですが、今回はほぼ真ん中に位置しています。61分39秒という素晴らしいタイムを持つ井上のほか、62分台の阿部、63分半ばの兼子とタイムはもちろん、駅伝でも貢献して来たおなじみの3人に加えて、2年の箱根で好走した福沢もトップ10に入っています。福沢が3年以降ほとんど姿を見せなかったのは残念だったなあ。。。来年度はオムワンバが61分08秒相当でダントツな一方、2番手が63分12秒の佐藤まで2分以上も間が空いてしまうんですよねー。上位を狙う上ではちょっと持ちタイムとしては物足りなくなりますね。。。ただ、10番手でも64分12秒となかなかのタイムを持っていますし、後は日本人エースと呼べる選手が出てくれば十分に3大駅伝でも上位戦線で戦えそうです。

 

 

12位は帝京大学、5000mでは4年生卒業の影響が最も大きかった帝京ですが、ハーフでは12位に留まっています。スカウトが良くない大学の場合、長い距離になるほど4年生の影響が大きくなるものなのですが、帝京はハーフだけではなく5000mも上級生になってタイムを伸ばす選手が多いですからね。さらに、62分台が3年生以下から3人も出てきたことが大きいですね。学生ハーフの結果も素晴らしかったです。帝京の育成力が光ります。結果として柳原、熊崎、早川に杉山という他の持ちタイムでも上位に入ってくる選手がいつも通りトップ10にはいたものの、24秒4の持ちタイムダウンに留まっています。ハーフトップ3の高橋裕、内田、堤には箱根予選会・本戦はもちろん、トラックシーズンでも大いに活躍を期待したいところです!

 


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