2014年度 10000m持ちタイム変動に見る戦力ダウン ~前半~

2015年3月12日

続いては、10000mの平均持ちタイムが1位~12位の大学における4年生が抜けて新入生が入ってきたことによる持ちタイムの変化(通常はダウンするはず)を見ていきたいと思います。現在の平均持ちタイム3年生以下の平均持ちタイムはそれぞれこのようになっております。

 

 

順位 大学名 順位変動 タイム変動 タイム差
1位 駒澤大学 1位→8位 28:42.57→29:16.04 33.5
2位 城西大学 11位→21位 29:17.06→29:48.77 31.7
3位 国士舘大学 21位→23位 29:28.50→29:55.63 27.1
4位 大東文化大学 13位→20位 29:20.85→29:45.90 25.1
5位 拓殖大学 24位→24位 29:46.10→30:10.72 24.6
6位 明治大学 3位→5位 28:47.89→29:12.18 24.3
7位 上武大学 23位→22位 29:34.63→29:54.69 20.1
8位 東京農業大学 12位→14位 29:18.01→29:36.99 19.0
9位 法政大学 19位→19位 29:24.95→29:43.11 18.2
10位 神奈川大学 15位→16位 29:21.94→29:40.02 18.1
11位 東洋大学 5位→6位 28:56.26→29:14.06 17.8
12位 帝京大学 8位→10位 29:12.02→29:29.69 17.7

 

 

ここで最もタイムを落としたのが駒澤大学、4年生でトップ2のタイムを持つ村山、中村に加えて、28分台ランナーの西澤、大谷、黒川が抜けるわけですからね。村山は27分49秒、中村は28分5秒ですし、当然下がりますよねー。さらに、駒澤は最近タイムを狙えそうな選手しか1万mは走っていませんし、エース格の1人であろう工藤も1万mのタイムは持っていませんからね。それにしても、33.5秒も平均が下がり、順位も1位→8位と7つもランクダウンします。数字上は来年度の戦力は優勝争いに加わるのは難しそうということになりますが、果たして・・・?

 

 

2位は城西大学、奇しくも村山兄弟のいる大学がワースト1,2を占めました。30秒以上平均持ちタイムが下がっているのはこの2校だけです。紘太はもちろん、松村元、横田、黒川、寺田と上位6人のうち5人を4年生が占めます。トップ10のうち7人がいなくなった結果、平均持ちタイムは11位→21位と何と10ランクダウン、これは全大学中ワーストとなります。こうしたデータを見ると、何が何でも今年度箱根のシードが欲しかったというのが良く分かりますし、そんな状況で予選9位通過からシードを獲得したのも見事だったと思います。これでまたじっくりと戦力アップ、そして持ちタイムも伸ばしていってくれれば・・・

 

 

3位は国士舘大学、これはちょっと意外な気もしたのですが、28分台ランナーである浪岡の影響は当然として、櫻井、宇戸、工藤、阿部と5人もトップ10に入っていたんですよね。何とか29分台ランナーを10人揃えていた国士舘ですが、4年生の卒業で半分になってしまうことに・・・箱根に向けて、ハーフの持ちタイムが少しずつ伸びてきているのは好材料ですが、4年生の穴も大きそうです。4位は大東文化大学、市田兄弟をはじめとする4年生が主力の大学ですから当然戦力ダウンは大きいです。市田兄弟、平塚、池田、植木のいわゆる5本柱だけではなく、本間、船倉もトップ10に入っています。10人中7人がいなくなるというのは、城西とならんでワーストですね。いかに、城西や大東大にとって4年生の影響が大きかったかが分かります。ただ、大東もきっちりと箱根のシード権は確保していますからね。今のうちに戦力を整えたいところです。

 

 

5位は拓殖大学、元々平均持ちタイムは最下位でしたが、さらに24.6秒もダウンし、ダントツの最下位かつ30分10秒となってしまいました。唯一の28分台ランナーの佐護をはじめ、櫻井、尾上、早川、大島、谷野と6人が抜けることとなります。他に30分台の大学はありませんし、いくらトラックに力を入れていないとはいえ、さすがに持ちタイムが悪すぎるような・・・あまりにも悪すぎると、全日本予選にも出場できなくなってしまいますからねー(1万mの上位8人の平均持ちタイムが上位20大学のみ出場可能)ハーフの持ちタイムからすればまだまだタイムを伸ばせる選手は多いですし、せめて平均が29分台にはしておきたいですね。

 

 

6位は明治大学、5000mほどではないですが、山田速、文元、大六野、有村、前野と28分台ランナー5人がそのまま抜けてしまうということで、24.3秒もタイムが下がってしまいます。トップ10には入っていませんが、ここに松井や八木沢がいるわけですからねー。数値以上に戦力ダウンが大きいということを考えると、現4年生の偉大さを改めて感じますね。ただ順位としては3位→5位ということで2ランクダウンに留まっています。7位に上武大学、倉田、佐藤の28分台コンビに松元・佐々木といった中堅どころも抜けることとなります。拓殖同様、これまた30分きりが10人ギリギリいたのですが、一気に4人いなくなることに・・・1万mに比べて20kmやハーフの持ちタイムが良い選手はまだまだいますし、そういった選手がタイムを伸ばすとともにまた28分台ランナーも誕生させたいところです。

 

 

8位は東京農業大学、浅岡、竹内の穴は5000m、1万mともに大きく響いてきます。特に浅岡は28分29秒までベストを伸ばしていますからねー。29分16秒を持つ岩渕の影響も大きいです。年々力のある選手の穴が大きくなっていく東農大ではありますが、現2年生がだいぶ底上げ出来てきましたし、新入生もここ最近ではまずまず良いですから、何とか浮上のきっかけを掴みたいところです。1万mのタイムは戦力を測る上で有用な指標となりますし、持ちタイムも伸ばしておきたいですねー。9位は法政大学、28分台の西池、関口に29分21秒の黒山がトップ3を占めています。順位は下がってはいいませんが19位のままですからね。タイム上でも箱根はボーダーということになります。28分台ランナーもいなくなってしまうため、足羽あたりに期待したいところです。

 

 

10位は神奈川大学、5000mとは違い、1万mとなると28分33秒を持つエースの柿原を筆頭に柏部、井上、高山、小泉と5人がトップ10にいましたからね。やはり、5000mよりも1万mの方が大学の戦力を正しく反映していそうです。5000mで好タイムを持つ1年生が1万mでももっとタイムを伸ばしていって欲しいかなあ。この学年が質・量ともに神奈川大学の中心となりそうですから・・・11位に東洋大学、設楽世代が抜けた去年度と比べると、戦力ダウンはやはり小さめかな。それでも、28分台ランナーの田口、髙久、今井に淀川、名倉とトップ10のうち5人が抜けることになり、去年よりはタイム上マシというだけでかなり痛い戦力ダウンでは?と思っています。平均持ちタイムも久しぶりに29分台となります。今年度の4月1日次点ですでに28分台でしたからね。。。トップ10に一人も入っていない1年生がどれだけ伸びてくるかが大事になってきそうかな?

 

 

12位は帝京大学、5000mに比べると1万mの影響は少ないというのも珍しいですね。5000mは全大学中トップの落ち幅だったのですが、1万mではちょうど中間です。28分台ランナーである熊崎、柳原に29分6秒の杉山、29分12秒の早川と上位4人がいずれも4年生、さらに高橋勝もトップ10に入ってはいるのですが、帝京は29分30秒前後の選手が多くいるんですよね。結果として、持ちタイムの落ち幅はある程度抑えられることとなります。ただ、1万mの持ちタイムが良い選手と言っても、3大駅伝での実績は乏しい選手が多いですし、やはりここ2,3年チームの中心だった現4年生の抜ける影響はタイム以上に大きなものとなりそうです。

 

 

5000mと1万mではかなり上位の大学の顔ぶれが異なりますね。そして、やはり1万mの方が感覚的に4年生の穴が大きいと思っている大学と一致するように思えます。現4年生は有力選手が多く揃っていましたし、その影響が多くの大学で出てきそうです。ただ、これで大学長距離界のレベルが下がったと言われるのも寂しいですし、また日本選手権でも勝負出来るような選手が出てきて欲しいですねー。

 


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