2014年度4年生特集 ~帝京大学~

4年生特集、続いては帝京大学を見ていきます。全部で10人も登録されています。帝京大学はどんどん新しく戦力になる選手が出てきますし、この世代は選手も揃っていましたからねー。しかし、高校時代の持ちタイムを見てみると10人とも14分30秒オーバー・・・中野監督の伸びそうな選手を見る目とその育成力には改めて驚かされます。熊崎、柳原、杉山といったエース格の選手も軒並み14分40秒台、熊崎に至っては14分58秒です。選手の努力ももちろんあるでしょうが、これだけ揃って伸びると環境も大きそうです。

 

 

 

 

熊崎 健人・・・1年の学生ハーフで大学ベストとなる63分31秒をマークしており、大学に入って一気に伸びてきた選手です。2年時には全日本予選で2組24位、箱根予選では15位と快走を見せています。全日本でも3区6位ですし、スピードランナーがいきなりチームの主力へと駆け上がって行きました。箱根では10区を任されると、早稲田との激しい4位争いを繰り広げ、ラストは話題にもなったチラ見を何十回もした後に抜け出し、見事に競り勝って4位でゴールしました。区間3位とタイムも優秀ですが、ラスト勝負にこだわらなければ区間賞も獲得していたかもしれません。

 

3年時、関東インカレ2部1500mで3位表彰台に上りました。出雲では主要区間の1区を任され、ラストの切れ味もあるので楽しみだったのですが、まさかの区間16位に沈みました。帝京鬼門の1区は熊崎でも駄目でしたね。。。1万mでは28分40秒の帝京記録をマークし、さすがの走りを見せています。箱根も9区8位と堅実に走り、シード権獲得に貢献しました。4年時は2年連続で関東インカレ2部の1500mで3位、5000mでも13分52秒をマークしそのスピードを見せつけました。全日本予選でも2組1位ときっちりと結果を残しますが、駅伝シーズンでは故障に苦しむことに。。。結果として箱根に出場は出来ず、チームもシード権を逃してしまいました。帝京がシードを落とした原因はいくつかあると思いますが、一番は熊崎を起用出来なかったことかもしれません。最後こそ出場出来ませんでしたが、毎年着実に成長し、チームに貢献してくれた選手でした。

 

 

柳原 貴大・・・熊崎同様、1年時の学生ハーフで63分台を既にマークしています。2年時には全日本予選で既に3組を任されており、期待の大きさが伺えます。ただ、箱根予選では117位に沈み、本戦で4位に入ったメンバーに入ることは出来ませんでした。3年時、全日本で3区9位で走ると箱根でもハイペースとなった1区で15位としぶとく粘り、チームの2年連続のシード権獲得に大きく貢献しました。1区を苦手とする帝京において柳原がいい位置で繋いでくれたのは大きかったです。1万mで28分台、ハーフでも62分台に突入し、熊崎とともにエース格へと成長しました。

 

4年時には5000mのベストを13分50秒まで伸ばし、箱根でもエース区間の2区を任されました。結果は区間16位とちょっと物足りませんが、3年の終わりからエースとして、4年時には主将としてチームを引っ張っていってくれました。

 

杉山 連哉・・・下級生の時は目立った結果を残せていませんが、3年時に全日本予選で2組9位で走ると、1万mで29分11秒までタイムを伸ばしてきました。チーム全体が駄目だった全日本では6区12位に終わりますが、箱根ではアンカーを任せられると、シード争いの真っ只中というプレッシャーのかかる状況の中、区間3位の快走で総合8位、シード権を見事に獲得しました。

 

4年時、5000mで14分11秒、1万mで29分6秒といずれもベストを更新すると、出雲も主要区間の3区起用予定でしたし、箱根では主要区間の3区を7位と好走しました。活躍しだしたのは3年になってからですが、大きく外すこと無く堅実な走りでチームを支えました。

 

早川 昇平・・・1年の全日本予選で1組5位と早くも好走しています。箱根予選では125位に終わり、箱根も出場は出来ませんでしたが、全日本では3区10位で走っています。2年時、5000mで14分7秒、1万mで29分12秒、ハーフで64分21秒といずれもベストをマークしており、これが大学ベストとなっています。勝負レースでも全日本予選1組5位、箱根予選では16位、箱根では4区2位と快走を見せています。

 

3年時、全日本では4区11位と苦戦しますが、箱根では2年連続の4区で区間4位とまたしても好走、中野監督が重視している4区で2年連続で結果を出しました。その実績を買われたのか、4年時の箱根では主要区間である1区を任されて、区間15位、順位としてはそれほどでもありませんが、63分台で走っていますし、まずまずの走りを見せてくれたと思います。

 

高橋 勝哉・・・1年時から箱根予選を走り、115位で走っています。しかし、その後は3大駅伝だけではなく予選会も出場することが出来ずに苦戦することに。。。3大駅でデビューとなったのは3年の全日本、結果として唯一の3大駅伝出場となったこの大会で7区16位に沈んでしまいました。ハーフのベストも64分15秒まで伸ばしてきたのですが、箱根は結局1度も走れませんでした。4年時は1万mのベストを29分18秒まで縮め、全日本予選で3組23位で走っています。こういう選手がチームの選手層を厚くしていてくれたのだと思います。

 

粟田 嶺・・・1年時に学生ハーフで65分5秒をマークしていますが、これが大学ベストとなってしまいました。1万mでは4年時に29分34秒をマークしていますが、帝京は29分台の選手が大量にいますからねー。なかなかメンバー争いに加わることは出来ず、3大駅伝・予選会ともに出場することは出来ませんでした。

 

高松 伸伍・・・2年時に5000mで14分16秒、1万mで29分44秒、ハーフで64分11秒といずれもベストをマークしています。5000mではトップ10に入ってきましたが、2年時のベストがいずれも大学ベストとなってしまっているんですよね。下級生のうちは力のある上級生がいましたし、上級生でベストを縮めていけないと今の帝京ではなかなかに厳しいですね。3大駅伝・予選会ともに出場はしていません。

 

佐藤 真路・・・上級生になって伸びてきた選手で、ハーフベストの64分32秒は3年時、5000mベストの14分18秒、1万mベストの29分45秒はいずれも4年時にマークしています。5000m,1万mのセカンドベストも3年時ですねー。3大駅伝には出場出来ませんでしたが、唯一4年時の全日本予選に1組で出場し、10位と堅実な走りを見せました。

 

嶺井 雄宇・・・1,2年時に箱根予選に出場しています。3,4年時はシードでしたので最大でも2回しか出場する機会はなく、2度とも走ったのは早川とこの嶺井だけです。しかし、1年時が158位、2年時が114位に終わり、いずれもその後の箱根には出場出来ませんでした。3年時には1万mで29分ぢあ、ハーフでも64分13秒とタイムは伸ばしてきたのですが、残念ながら3大駅伝への出場は叶いませんでした。

 

干場 光将・・・1年時に1万mで30分7秒、2年時に5000mで大学ベストとなる14分22秒で走っており、その後が楽しみな選手の1人でしたが、5000m,1万mともにベストを上級生で更新することが出来ず・・・ハーフも少なくとも69分切りでは走っていないです(私のHPでは20kmで64分切り、ハーフで69分切りをした選手しか載せていません)長い距離はあまり得意ではなかったようで・・・3大駅伝も予選会も出番はありませんでした。

 

 

高校時代に実績のあった選手はいませんが、熊崎、柳原、杉山、早川といった箱根で好走する選手や1万m28分台の選手が何人も出てくるのがすごいですねー。多くの選手が大学4年間で大きく伸びてくれました。選手の質・量ともに揃っていた学年ですね。それだけに、この学年が抜ける穴は非常に大きいと思っています。箱根でも1~3区を走った選手がごそっと抜けてしまいますからね。ただ、新入生では竹下が即戦力も期待出来そうな選手ですし、14分30秒台が何人も入るのはスカウトの悪い帝京にしてはまずまずかなあ?ちょっと現1,2年生が元気が無いだけに、新入生に負けないようにどんどんメンバーに入ってくる選手が出てきて欲しいです!

 

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