91回箱根駅伝を振り返る ~9位:山梨学院大学~

本日は山梨学院大学の箱根路を振り返ってみます。大学別結果選手別結果はこんな感じです。区間エントリー後に2区予定だったエースのオムワンバが故障してしまうという危機的な状況の中、1区田代、2区佐藤というオーダーを急遽組みましたが、1区を任された田代が序盤から遅れてしまうという苦しすぎる展開に・・・過去の箱根を見ても急遽走った選手が好走するという例は稀ですね。ここで区間最下位、トップと3分38秒離されるというスタートとなりました。

 

 

2区を走った佐藤も区間18位で総合順位は1つも上げられず最下位のまま、この時点でシードはほぼ厳しいと思っていました。しかし、そんな最悪な状況でタスキを貰った井上が3区3位の好走、総合順位も17位まで上げて希望を繫ぎました。そして、走り終わった後の監督の『井上、ありがとう』という言葉が本当に良かったですね。留学生がいる山梨学院においては日本人エースと呼ばれることが多い中、ダブルエースと呼べるだけの実績を積み上げてきた選手、最後の箱根でも熱い走りに私も心を打たれました。エース格となった3年以降は良い位置でタスキを貰ったことは無いんですよねー。

 

3年全日本・・・総合11位→2区区間賞

3年箱根・・・2区途中棄権→5区参考記録

4年全日本・・・総合11位→4区3位

4年箱根・・・総合20位→3区3位

 

どんな位置でタスキを貰っても、結果を残しているのが凄いですね。力のある選手でも、タスキを貰った位置が悪いと本来の力を発揮できないことが多いのに・・・監督の色々な想いがこもった『ありがとう』だったのかなと思います。監督からの感謝の言葉は、まさに選手冥利に尽きる言葉でしょう。4区上村、5区前田と持ちタイムは良いけれども3大駅伝での実績に乏しい二人がともに区間12位で粘り、シードラインとは3分30秒近い差をつけられてはいましたが、9区阿部、10区兼子と力のある4年生を最後に配置していたこともあり、ひょっとすると・・・という状況で往路を終えました。

 

 

3年連続で6区を任された桃澤が区間5位の快走、これは非常に大きかったですね。2年時は区間18位、62分34秒かかっていたのが、今回は59分38秒ですからね。実に3分近く縮めた気がします。この走りでシード権に向けて勢いづきました。7区市谷は区間12位、期待のルーキーたちは結局市谷が全日本、箱根を走ったのみでした。来年度は出雲から大暴れして欲しいところです。井上世代が抜ける分、市谷世代の台頭は必須ですからね。6区に続き素晴らしかったのが8区の谷原、箱根予選えは38位と好走していましたが、全日本では3区11位だったことから本戦ではちょっと厳しいのかな?と思っていたのですが、ここで区間4位の走りを見せ、シードラインにわずか16秒差にまで迫りました。3区間で3分以上詰めてきたことになりますからね。

 

 

9区阿部で一気にシード圏内かとおもいきや区間14位の走りで逆にシード権から52秒差と離されることに・・・それでも、10区兼子が区間3位の快走で総合でも9位に入り、見事にシード権を獲得しました。2区終了時で最下位からのシード権獲得なんてそうそうあることではないですからねー。どの選手も頑張ったと思いますが、3区井上、6区桃澤、8区谷原の走りが特に印象的でした。シード権を獲得出来てホッとすると同時に、2区オムワンバがそのまま走れていればもっと上位争いに絡めたいたという残念な思いもありますね。。。

 

 

今回のシード権獲得で無事に来年度は3大駅伝の出場権を獲得しました。山梨学院の日本人選手の中でも歴代トップクラスの走力を誇る井上を筆頭に阿部、兼子、桃澤と4人が抜け、来年度の戦力ダウンはかなり大きいです。新入生も今年度は特別と考えると、例年並みかやや劣るといった印象ですね。やはり、現1年生の上田、市谷、河村、矢ノ倉、西山の都大路優勝メンバーにかかる期待は大きそうです。井上の後を次ぐエースの誕生に期待したいです!!

 


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