2015年 ニューイヤー駅伝雑感 ~若い力でトヨタ自動車が優勝!!~

いよいよ明日、箱根駅伝が行われますね!1年で最も楽しみな二日間が1月2,3日に終わってしまうという嬉しさと悲しさが毎年あります♪始まってしまえばあっという間ですし、やっぱり始まるまでのほうが楽しみかなあ・・・さて、今日はニューイヤー駅伝(以後、NY駅伝)が行われました。各大学のOB、特にルーキーが大活躍したNY駅伝を区間ごとに振り返ってみたいと思います。前評判ではコニカミノルタ、日清、トヨタ自動車の3強かそこに2年連続2位のトヨタ自動車九州も入って4強と言われていました。トヨタ自動車九州が序盤で出遅れ、5区までは3強の争いとなりますが、6区で大差をつけたトヨタ自動車が見事に優勝を果たしました。NY駅伝結果はこのようになっております。

 

 

1区:スーパールーキーの大迫を中心にレースが進むのかと思われましたが、旭化成の大西が引っ張ったりと決して遅くは無いですが、誰かが抜けだすということは無かったですねー。結局大迫がラスト1kmで抜けだして区間賞を獲得したものの、トヨタ自動車の藤本に6秒差、コニカミノルタの野口に7秒差しかつけることが出来ず、日清にとっては区間賞ながら痛かったかなと思います。トヨタ自動車九州は区間23位で1分近い差をつけられ、ここでほぼ絶望的になってしまいました。個人としては、明治大学で苦労してきた中国電力の北が6位、広島大学のエースとして出雲・全日本で話題になった相場の8位にびっくりしました。大学時代はそれほどでなくても、実業団で活躍する選手が出てくるのは嬉しいですね~

 

 

2区:インターナショナル区間で外国人選手がいないチームは大きく遅れることが多い中、中国電力の山崎が区間15位、トップとわずか46秒差、日本人2位に33秒差をつけていますからねー。今までそこまで目立った実績は無かったですが、素晴らしい走りを見せてくれました。区間賞はカロキとレオナルドで日清は2連続区間賞となりました。ただ、コニカミノルタのクイラは4秒差、心配だったトヨタ自動車のカマシも26秒差に何とか留めたのは大きかったですね。

 

 

3区は日清の悠基、コニカミノルタの菊地、トヨタの宮脇と3強がともにエースと呼べる選手を揃えてきました。4区がエース区間ですが、3区もいかに各チームが重視していることが分かります。ここで悠基が差をつけるのかな?と思っていましたが、3強では菊地がトップ、宮脇が3秒差、悠基が7秒差とほとんど差はつかず、さすがの走りを見せてくれました。そんなトップクラスのランナーを抑えて区間賞を獲得したのが旭化成の鎧坂、先月1万mで27分38秒を出した勢いそのままに区間2位に12秒差をつける素晴らしい走りを見せてくれました。優勝争いはほぼ3強に絞られたという状況になりました。

 

 

4区は黄金世代と言われるスーパールーキーたちが大活躍、前半からハイペースで突っ込んだトヨタの窪田があっという間に日清の村澤、コニカミノルタの啓太に追い付くと、後ろにつくことなく前に立って引っ張っていきます。さらにハイペースで入ったのがHONDAの悠太、どんどん前を行く選手を抜いていき最終的には区間新記録で走ってしまうのですから恐れ入りました。本当に駅伝への設楽兄弟の調整力は素晴らしいものがあります。

 

先頭争いは村澤が早々に遅れてしまい、啓太vs窪田という去年の東洋vs駒澤を思い起こさせるような熱いバトルを繰り広げました。啓太が何度も仕掛けるものの、窪田も数秒差に留め、大きく差をつけられることはありません。まさにお互いの意地と意地のぶつかり合いという感じでした。ラストスパートで啓太がわずかに前に出てトップでタスキ渡しをしますが、窪田も区間タイムでは啓太を上回り、秒差で繫ぎます。さらに、一時は差をつけられたと思っていた村澤が粘り強い走りで秒差に抑え、優勝争いは混沌としていて、見ている方には最高に面白い展開でしたね。

 

個人では、トヨタ自動車九州のエース今井が区間2位の激走、毎年どんな位置でタスキを貰っても爆走する今井の強さと安定感は素晴らしいです!!そして、個人的に嬉しかったのはNTNのルーキー三輪の区間6位の好走、東農大では4年時に大きく成長し、走るたびに自己ベストを更新、箱根5区では80分きりの区間4位の好走を見せました。しかし、3年までは目立った活躍が無かったことで競技継続予定は無し・・・非常に勿体無いと思っていたのですが、NTNに実は入社しており、いきなりエース区間での好走ですからね。長く活躍して欲しいです!!

 

 

5区は2013年日本選手権1万m3位のコニカミノルタ:宇賀地と2014年日本選手権1万m3位のトヨタ:大石の対決に注目が集まりました。ただ、5区は向かい風が強かったこともあり、なかなか差をつけにくいですよねー。日清の小野も好選手ですし、宇賀地は1ヶ月前に福岡マラソンを走ったばかりということでいくら宇賀地といえどここに合わせてくるのは大変ですよね。終盤まで3人で競り合う展開となりましたが、向かい風にも上りにも強く、ラストのキレがある大石が抜け出しトップ絵タスキを渡しました。小野、宇賀地と続きこの3人がそのまま区間トップ3を占めました。

 

6区もアゲンストだったことから、また3人集団になるのかな?と思っていましたが、トヨタの大石が後続に秒差とはいえ、差をつけていたのが大きかったですね。前半から突っ込んで入ったトヨタの田中は後続に追い付かせること無く差をつけ、ちょっと突っ込み過ぎかなと思ったのですが、最後までハイペースで押し続け、区間2位に56秒差をつける圧巻の走りで優勝を決定付けました。コニカの松宮隆行が区間7位、日清の佐々木が区間12位に沈んだのも痛かったですね。トヨタはどの選手も見事な走りでしたが、印象もタイム差もMVP級の走りを見せてくれました!!

 

7区はもう勝負ありでしたね。トヨタの早川も力のある選手ですし、層の厚いトヨタのレギュラーを勝ち取るくらいですから。。。きっちりと区間賞を獲得し、見事に優勝のゴールテープを切りました!若い選手で優勝を勝ち取っており、黄金期も期待出来る勝ち方、選手たちでした。総合2位に入ったコニミノの山本も区間2位の走り、故障に苦しんでいましたが見事に復活しましたね。コニカミノルタもまだまだ優勝候補として君臨しそうです。

 

日清は7区も大きく差をつけられたの総合3位でした。大学を代表するスーパースターが面白いように入ってくる日清なのに、未だに1度しか優勝できていないというのはちょっと・・・勝ち切れない印象を与えてしまいますね。。。4位にはHONDAが入りました。4区悠太の区間新が何といっても光りますよね。5区服部は前半突っ込みすぎたのか後半は疲れてしまいましたが、ルーキー2人が頑張りました。着実に世代交代も進んでいますし、また優勝争いに絡んできて欲しいですね。5位に中国電力、1~3区の北、山崎、石川と明治OBの3人が頑張りましたね!!特に北、山崎の快走は失礼ながら予想外の爆走でした!どうしても外国人選手がいないだけに厳しいですが、日本人選手だけの優勝も見せて欲しいですねー!

 

 

6位はDena,2度目の出場ながら見事に入賞を果たしました。前回は苦しんだ上野が1区で粘り、3区高橋裕、4区室塚と主要区間で耐えたのが大きかったですね。まだまだ人数も少なくて苦労するかと思いますが、少数精鋭で頑張って行って欲しいです。7位に富士通、アンカー勝負のラストスパートを制しての7位入賞を果たしました。富士通もかなりいい選手が入ってきているのですが、なかなか優勝争いが出来ていないのは残念かなあ・・・それでも、入賞してくるのはさすがです!8位にはNTNが入ってきました。正直、入賞するとは思っていませんでした。。。2区3位のワウエル、4区6位の三輪の好走はもちろん、他の区間も10位前後で粘ったことが入賞に繋がりましたねー。ラストスパートでもトヨタ自動車九州を突き放しました。

 

9位にトヨタ自動車九州、2年連続2位と主に高校生を育てて優勝争いに加わる監督の手腕は見事ですが、1区23位の出遅れと3区34位の小西の走りが痛すぎましたね。特に小西はアクシデントがあったような走りで残念でした。それでも今井の区間2位の走りもあって9位まで戻してくるのが凄いです!アンカーは大津がちょっと引っ張りすぎましたかね?アンカーで引っ張ってラストスパートの争いになって勝つケースは少ないですし・・・

 

いよいよ明日は箱根駅伝ですね!!3強とは言いつつ、トヨタは日清とコニカに次ぐ3番手かと思っていましたが、強さを見せて優勝しました。本命が前評判通りに勝てないのが駅伝、特に箱根駅伝では何が起きるか分からない怖さと面白さがあります。NY駅伝のトップ争い・入賞争いともに終盤まで非常に面白かったですし、箱根駅伝も優勝争い、シード権争いともに最後まで分からない熱い熱いレースを期待したいです!!!!

 

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