91回箱根駅伝 明治大学 ~区間配置予想&戦力分析~

続いては、全日本では1区17位と出遅れながらも、アンカー勝負を制して過去最高順位となる2位に入った明治大学について区間配置予想及び戦力分析を行っていきます。エントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。全日本での走りは明治の強さを感じさせるものでしたね。遅れるとズルズルといってしまう印象でしたが、2区以降はきっちりと盛り返しました。しかし、全員が揃って好走というのを3大駅伝で見せられていないのもまた事実、箱根で優勝を狙うのであれば、ブレーキが厳禁なのはもちろん、区間二桁でさえ出すと厳しいことになりそうです。

 

 

4年:山田 速人文元 慧大六野 秀畝有村 優樹松井 智靖

3年:横手 健牟田 祐樹木村 慎山田 稜江頭 祐輔小川 誉高

2年:江頭 賢太郎藪下 響大

1年:皆浦 巧末次 慶太喜多 悠貴

 

 

何といっても八木沢、前野といった4年生が外れたのが痛いですよね。特に八木沢は5000mの現役学生最速であり、短い距離に強いながら、箱根では区間2位が2度、7位が1度とハーフの距離もこなしていますからねー。特に前回は主要区間の3区で区間2位の快走でしたし・・・前野も13分台、28分台、62分台と持ちタイムは3部門揃っていますし、前回も9区を任されている選手ですからね。1,2,3,5,9区が今の主要区間と私は思っていますが、いずれも4年生が走っていないのに2人がエントリー時点で欠けることになるとは。よりによって最強世代が4年生の大勝負の年に・・・残念でなりません。そんな明治の区間配置予想は以下のとおりです。

 

 

文元-大六野-横手-牟田-山田稜

山田速-有村-江頭賢-木村-松井

 

 

1区は文元、全日本ではまさかの結果に終わりましたが、今までずっと安定して結果を残してきた選手ですし、運んでも前々回が2位、前回が4位とハイペース、スローペースのどちらにもしっかりと対応出来ています。やはり、1区は最後まで文元に任せたいかなあと。全日本の悔しさを箱根にぶつけて欲しいです。2区は大六野、明治のエースへと成長し、全日本8区での区間賞獲得、アンカー勝負を制して総合2位へ導く走りは圧巻でした。今の大六野ならば、優勝候補のエースとも渡り合えると思います。3区は横手、前回は5区で大ブレーキとなってしまいましたが、先月の全日本では5区で区間新の走り、MVPにも輝きました。ロードでもしっかりと走れるようになった横手を敢えて5区で起用するのはリスクが高く、スピードランナーが起用されやすく重要度が高い3区が合ってそうかなあと。主要区間も安心して任せられそうですし、どこを走るにしても区間賞を狙って欲しいです。

 

 

4区は牟田、往路に全力を注ぐのであれば、前回4区を走り、全日本で2区を走った木村を4区というのも考えましたが、そうするとさすがに復路が薄くなってしまうかなあと。明治は9,10区を苦手としているので、優勝を狙うのであればある程度選手を復路にも 残しておきたいですからね。牟田は13分台、28分台にハーフも上尾ハーフで63分6秒を出すなど持ちタイムは文句無しなのですが、主要レース・大会で結果を残せていないのが気がかりです。ただ、八木沢、前野が居ない状況を考えると走って欲しいところですし、ならば最短区間の4区かなあと。

 

 

5区は山田稜、前回5区候補だったという話ですし、全日本でも7区3位と好走、さらに学連記録会で28分台に突入し、いくら上り適性があるとしても、不安だった走力も身についてきました。十分に山で勝負出来る選手になったのでは無いでしょうか?優勝を狙うのであれば5区で遅れるわけにはいかないですし、明治の命運を握る区間となりそうです。6区は山田速、本人も6区を希望していますし、今回は下級生を起用して育てていくというチーム状況でもありませんので、1万mでチーム持ちタイムトップでスピード十分の山田速に走ってもらうのが良いかなあと。他大ではなかなか28分台の選手を6区には起用出来ないでしょうし、初の箱根となりますが期待したいところです。

 

 

7区は有村、3年間復路を任され続けていますし、復路に有村がいてくれるのはチームとしても安心出来るのではないかなと。暑さに弱いと言われていますので、気温が高くなりやすい復路のエース区間である9区よりは、7区の方が良いかなあと思いました。前回は8区でしたが、箱根初出場の選手が6,7区と連続するのを懸念して7区と予想しました。8区は江頭賢、チーム10番手の選手が8区を走るのかなあと思っているのですが、上尾ハーフで63分43秒をマークし、学連記録会でも29分25秒を出した江頭賢が可能性としては高いのかなと。持ちタイムは伸ばしていますが、3大駅伝は未経験なのが優勝を狙うチームとしてはちょっと不安ですね。

 

 

9区は木村、9区を非常に苦手としている明治ですし、監督も9,10区を大事にしたいという話をしていたので、エース格の1人である木村を予想してみました。往路の主要区間に起用される可能性もありますが、ロードにおいて高いレベルで安定している木村ならば、9区で苦しむのではなく稼ぐ区間へと変えてくれそうです。10区は松井、ここ10年を見ても4年生が走ることが多いですし、箱根ではまだ力を出し切れてはいませんが、ハーフで実績豊富な松井に任せたいなあと。10区もここ2年はブレーキとなっている区間でいずれも順位を落としています。走りやすいとはいえ23kmと距離が長く、総合順位に直結する区間ですし、ある程度実績のある選手を残しておきたいというのもあります。

 

 

10人は揃うけれど、ちょっと12番手以降の選手層はガクッと落ちそうですね。例年以上に怪我人・不調者が出ると致命的となりそうです。区間配置予想をすればするほど・・・言っても仕方ないですが、4年生2人がいないのが痛すぎて。。。ベストメンバーであれば駒澤を倒す1番手か?と期待出来るほどの戦力ですが、やや後退してしまった印象は拭えません。それでも実績のある選手がズラリと揃っていますし、何といっても最強世代が4年生の大事な大事な年です。来年の1年生は有力ルーキーが入ってきますが、現4年生の代わりをいきなり期待するわけにもいけません。何が何でも今回の箱根は勝ちたいでしょうし、勝てる可能性があるだけの戦力は揃っていますから、悲願の箱根優勝に向けてベストを尽くして欲しいです!

 

 

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