2014年 全日本大学駅伝結果考察 ~6位:東海大学~

続いては6位となった東海大学について、全日本大学駅伝の結果を考察してみます。大会結果はこのようになっております。確定オーダーを見た感想としては、主要区間、繫ぎ区間ともに隙がない良いオーダーだと思いました。ただ、それでも箱根予選会の疲れもありますし、シード6校はいずれも力があるので、シードは厳しいかと思っていたのですが、ブレーキ無くタスキを繫ぎ、見事に6位でシード権を獲得しました。ほとんど、テレビに映らなかったのは非常に残念でしたが。。。やはり、箱根駅伝に比べると、まだまだ改善点は多いですね。

 

 

1区は白吉、箱根予選で2年連続チームトップ、前回の箱根でも1区で好走しているエースを1区に持ってきました。5km過ぎのペースアップには無理に付いていかずに2位集団に留まりましたが、シードが目標ならば無理に付いていく必要も無かったですし、冷静な走りでした。最終的には第二集団のトップである7位でのタスキリレー、なかなかの出だしだったでしょう。この白吉の安定感は東海にとって魅力ですね。

 

2区は川端、期待のルーキーが早くもエース区間で3大駅伝デビューです。ただ、前には青学の久保田、すぐ後ろには東洋の服部、早稲田の髙田など力のある選手が揃い、前半突っ込んだそのエースたちに付いていった度胸はさすがですが、途中からはやはり離されてしまい、区間8位に終わっています。いくら世代No.1と言われるルーキーでも、箱根予選会の後にエース格と真っ向勝負はさすがに分が悪かったか・・・ただ、順位は7位を維持ですし、上々のデビューでした。

 

3区は廣田、箱根予選会で好走して復活を見せ、最短区間の3区ということでここで一気にシード圏内に入って行きたかったところですが、まさかの12位と失速してしまいました。全8区間の中で唯一の誤算だったかな?廣田が最短区間だった時点で万全ではなかったのか・・・?ほろ苦い3大駅伝デビューとなってしまいました。しかし、廣田の力は箱根に向けては絶対に必要になるでしょうし、力のあるのは間違いないですから、しっかりと調整してきて欲しいです。

 

4区は宮上、主要区間を区間5位の力走、総合順位こそ9位と一つ落としますが、前との差は着実に詰めましたし、いい走りだったと思います。箱根で5区5位と山のぼりで結果を残している選手ですが、平地でも強いところを見せてくれました。白吉、宮上の3年生コンビは強力ですね。主要区間である1,2,4,8区をいずれも区間8位以内に収めたのはシードに向けて大きかったです。

 

5区は石川、本来であれば主要区間だったはずがちょっとしたアクシデントがあって急遽5区に回ったとのことでした。しかし、区間4位で走りきり、7位まで順位を上げてシード圏内まであと一歩まで持ってきました。トラックシーズンではエース級の活躍を見せながら、箱根予選会ではチーム7番手とちょっと心配しましたが、全日本を見る限りは問題無さそうですね。石川、中川の4年生コンビはまだ箱根を走れていないだけに、最終学年は怪我なく走ってもらいたいものです。

 

6区は髙木、今年度、成長が著しい髙木は後ろからきた早稲田の井戸に追いつかれ、突き放されますが、その後は粘り強い走りを見せ、最終的に早稲田とは1秒差、区間5位でタスキを繫ぎました。2年まではほとんど実績のない選手でしたが、今年度は関東インカレ3000m障害で2位に入ると、その後も5000m,1万mでベストを連発するなど本当に力をつけてきました。駅伝でも十分に戦力になることが分かりましたし、今後どこまで伸びるか楽しみです。

 

7区は石橋、実は個人的に一番心配な区間でした。1年時は廣田とともに大活躍をしましたが、箱根前に故障して以降、思うような走りができず、箱根予選会も127位に沈んでいましたからね。28分台で7区を走る選手で最も良い持ちタイムではありましたが、どこまで戻っているのか気になっていました。しかし、そんな心配は杞憂に終わりましたね。前半ハイペースで突っ込むと、後半も粘って区間2位の走り、総合順位も5位とシード圏内に押し上げました。この走りは非常に大きかったですね。区間タイムを見ると、シード権を争っていた早稲田とは44秒差、大東大とは1分4秒差をつけています。まさにシードの立役者と言っていいでしょう。さらに、後ろに8区オムワンバを擁する山梨学院が控えていただけに、6位ではなく5位まで順位を上げてくれたのも、アンカーの中川にとっては非常に走りやすかったでしょう。

 

8区は中川、故障に泣かされ続けてきましたが、箱根予選前にようやく復活を遂げると、本人がずっと夢見ていたとい地元であるアンカーを任されました。後ろを走る早稲田の田口や山梨学院のオムワンバに詰められはしますが、終始安定した走りを披露、オムワンバには抜かれましたが、最終的には早稲田の田口、大東大の植木を引き離し見事に6位でゴール、シード権を確保しました。中川にとってはまさに最高の瞬間だったでしょう。よくぞ戻ってきてくれました。

 

 

改めて振り返ってみても、素晴らしいレースだったと思います。以前の東海と言えば、伊達や佐藤、村澤といった大エースにどうしても依存してしまうようなチーム状況でしたが、今年度の東海は絶対的エースは不在でも、層が非常に分厚くなり、総合力ではむしろ大エースがいたころを上回るまでになってきました。前回の箱根でじゃ故障で欠場した28分台カルテットである廣田、石川、石橋、中川が全員戻ってきてくれたのも大きいですね。来年度卒業するのは石川、中川の二人のみ、土屋や桐原など実績のある選手が今回走らなかったことを考えると、他大と比べても戦力ダウンは少なそうです。さらなる上位進出も期待されるチームですね。

 

 

前回の箱根では、前述のとおりエース格を何人も故障で欠いてしまい、戦う前から負けている状況でした。箱根では5位目標ということですが、今回のようなレースが出来ればそれも狙えそうですね。1区白吉、5区宮上といった大事な区間で前回好走している選手がいるのも心強いです。ただ、東海の場合、前評判が高くても怪我や体調不良で力を出し切れないことも多く、本当にもったいないんですよねー。今回の箱根こそ、ベストメンバーで臨み、最低でもシード権を獲得し、目標である5位以内を達成し、強い東海の復活を果たして欲しいです!!

 


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