2014年 全日本大学駅伝結果考察 ~5位:山梨学院大学~

続いては5位となった山梨学院大学について、全日本大学駅伝の結果を考察してみます。大会結果はこのようになっております。確定オーダーを見た感想としては、4区井上、6区兼子、7区阿部、8区オムワンバとどう考えても後半型のオーダーでこのようなオーダーで組む大学は殆ど無く、前半型の大学ばかりなので3区終了時でどこまで遅れてしまうのだろう?という不安と、3区まで凌げれば4区以降は面白いのではないか?という期待がありました。結果としては、不安が的中してしまうわけですが・・・

 

 

1区は2年連続で佐藤、今年度は関東インカレや全カレで入賞するなど昨年度よりも成長してきており、箱根予選でも25位と好走していましたので期待が集まりましたが、第一集団に積極的に付いていく走りを見せました。しかし、途中から遅れると粘り切れずに第二集団に吸収されてしまい、区間11位と前回と同じ順位、タイムは20秒縮めてきました。もう少し走れても良かったかもしれませんが、箱根予選を走っている疲労もあるでしょうし、第二集団からは遅れなかったところは評価出来ますね。

 

2区は市谷、箱根予選を走っていないとはいえ、ルーキーの市谷を2区というのはさすがに負担が大きすぎるのでは?と思っていました。さらに、すぐ前を走る選手が勇馬や髙田など実績が上の選手だったのもきつかったですね。すぐに離されると、なかなかペースが上がらずに区間12位と苦しい走りでタスキリレー、トップとは3分近い差が付いてしまい、早くも優勝は絶望的な差に・・・これは正直監督の配置ミスだと思うんですけどねー。今の駅伝は前半から主力を突っ込むのが主流ですし、井上、兼子、阿部、オムワンバのうち、誰かを素直に投入した方が結果に関わらず良かったのではと思っています。

 

3区は谷原、5000m14分25秒、1万m29分40要とスピードは無いですが、箱根予選では38位と好走しています。その実績を買われての起用でしょう。しかし、最短かつスピード区間である3区はさすがに厳しかったのか区間11位と3連続で区間二桁順位となってしまいました。3区も力のある選手が揃っていましたし、これはしょうがないのかなあという気もします。どちらかと言えば箱根くらいの距離で力を発揮するタイプなのかなあと思っていましたし。。。

 

4区は井上、ここから反撃するしかない山梨学院、苦しい展開でしたが井上が区間3位の好走、チームを8位まで押し上げました。ただ、トップとは27秒離されていますし、万全の井上であれば十分区間賞争いをするだけの走力はあると思うんですけどねー。箱根予選の疲れもあるでしょうが、ちょっと春先ほどは勢いがないのが気にはなります。高いレベルでまとめてくれてはいますが、春は1万m28分20秒台を出したり、関東インカレ1万m2位、ハーフ優勝と圧倒的な存在感を見せていましたからね。

 

5区は上村、井上の作った流れに乗って行きたいところでしたが、ここで区間13位とまたしても区間二桁が出てしまうことに・・・不安視していた、2,3,5区が揃って区間二桁ではシード争いに絡むのがやっとですよね。前回も3区13位でしたし、箱根もオープンながら凡走、なかなか3大駅伝で結果を残すことが出来ていませんね。。。同学年の佐藤と切磋琢磨して欲しい選手なのですが。。。

 

6区は兼子、今シーズンはずっと結果を残せていませんでしたが、箱根予選では37位としっかりと合わせてきました。ロードでの実績は豊富ですし、全日本も期待していましたが、結果は区間8位とちょっと微妙だったかなあ。繫ぎ区間の6区であれば、もっと走って欲しかったのが正直なところです。前回は主要区間の4区で5位という快走を見せていたわけですから。。。最後の箱根にはきっちりと合わせてきて欲しいところです。

 

7区は阿部、箱根予選で21位で走ったことを考えれば、最弱区間とも言われる7区に配置されるのはちょっと不思議でしたが、結果も区間5位ということであまり本調子では無かったのかなあ?上田監督がチームとして箱根予選の疲労が残っていると言っていたように、何か万全の状態で全日本に臨めた選手が殆どいなかったように思えました。それでも、7区終了時で6位とはわずか48秒差、アンカーにオムワンバがいることでシード権はほぼ確実というところまでは持ち直してきました。

 

8区はオムワンバ、前回は万全ではなかったことでやや物足りない走りでしたが、今回も最初こそ突っ込んだものの、なかなか早稲田の田口に追いつけなかったり、足をチラチラ見ていたりとこれまたオムワンバらしくない走りでしたねー。走り自体がちょっと重そうに見えました。それでも、中盤に早稲田を抜いて6位とシード圏内に入り、最終的には東海の中川も抜いて5位に入ってきたのはさすがの走りです。ただ、明治の大六野に及ばず区間2位、箱根予選に続いてトップを取ることが出来ず、圧倒的な強さは感じられなかったですね。

 

 

悪くてもシード権を取るとは思っていましたが、その通り正直最低限の走りだったように思えます。想像以上の走りを見せてくれたのは誰一人としていなかったような。。。井上、阿部、兼子と強い4年生と都大路優勝メンバーが入ってきた今年度は悲願の全日本制覇を期待していたのですが・・・結局は5本柱と言えるオムワンバ、井上、阿部、兼子、佐藤以外の選手がちょっと伸びてきていないのかなあという感じですね。来年度は井上、阿部、兼子が卒業してしまいますし、今回走らなかった田代、前田拓といった3年生にルーキーの上田、河村、矢ノ倉あたりもメンバー入りしてくるようでないとシード権も厳しくなってしまいそうな気が。。。ちょっとチームとしてもちぐはぐな印象を受けてしまいます。

 

 

箱根では現状4強と呼ばれるであろう駒澤、青学、明治、東洋とはちょっと力の差があるように思えます。シード権はほぼ間違いなく取れるでしょうが、5区は出来れば井上以外が走って欲しいところですし、繫ぎ区間がどうしても不安なんですよねー。。。今年度は先ほども書いたとおり、強い4年生と期待の1年生が合わさった勝負の年でもあると思いますし、シード獲得はもちろん、何とか上位争いにも絡んできて欲しいです!

 


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