2014年全日本大学駅伝結果雑感 駒澤が1区から完全優勝&4連覇達成!

2014年12月14日

全日本大学駅伝が本日行われました。結果はこのようになっております。各大学ごとの詳細はまた個別に振り返る記事を書いていきますので、今日は各区間ごとに簡単に振り返ってみたいと思います。

 

 

1区:村山兄弟を始め、各大学のエース級が揃い、過去最高メンバーと言っても過言ではない区間となりましたが、96%という湿度が影響したのか、意外にもスロペースで進み、村山兄弟も中盤から後方に位置するなど引っ張ろうとしませんでした。これは意外な展開でしたね。そんな状況でペースをあげたのは市田孝、中盤でペースを一気に上げると、集団を村山兄弟、カリウキ、一色の5人まで一気に絞り、さらに終盤はラストスパートを仕掛けて一時は村山兄弟を引き離しました。最後はラストの切れ味で勝る村山兄弟が孝を抜き去り同タイム、1区は同タイムでも着順が異なりますので1秒未満の差で謙太が区間賞、紘太が区間2位、孝も1秒差で続きました。一色が48秒差の4位はまずまず、1分ちょっとの差に東海の白吉、早稲田の柳、東洋の弾馬など有力大学が雪崩れ込んできました。柳はようやく1区で結果を出しましたね。ただ、優勝候補の一角だった明治の文元が1分51秒差の17位と大きく出遅れてしまいました。出雲を欠場予定だったことからも万全ではないのでしょうが、後続の追い上げを考えるとあまりにも痛い差でしたね。。。

 

 

2区:駒澤の中谷が堅実な走りで区間2位、2位以下との差を1分以上に広げました。東洋のエース勇馬は8人抜きの快走で2位までチームを押し上げますが、中谷に9秒差しか付けられなかったのは残念でしたね。青学の久保田が区間3位の好走、見事に復活を遂げてくれました。明治の木村が9人抜きの快走で8位まで順位を押し上げるなど、3年生が頑張りました。ただ、箱根2区区間賞だった早稲田の髙田は区間7位に留まりもう一歩だったか・・・大東大は市田宏が区間6位で4位と昨年同様好位置につけました。有力ルーキー対決にも期待が集まりましたが、東海川端の8位が最高で山梨学院の市谷は12位、順天堂の花澤は14位と、上武の坂本に至っては20位と大学駅伝の洗礼を浴びることとなりました。

 

 

3区:4年連続区間賞の油布が卒業し、ちょっと不安もあった駒澤の3区ですが、西澤が後半ビルドアップする走りで区間2位の好走、さらに後続との差を広げました。区間賞は明治の有村、本来最短区間を走る選手では無いですし、さすがの走りで6位まで順位を上げました。 初の3大駅伝となった東洋の櫻岡、青山学院の秋山は同タイムで区間6位、なかなか前を追えない展開が続きます。残念な走りだったのは東海の廣田と早稲田の中村かなあ・・・ともに28分台ランナーですが、廣田は箱根予選会で好走もその疲れがあったのか12位、中村は先月1万mで28分台を出していましたが、まさかの区間15位に沈み、ともにシード権に向けてちょっと厳しくなる走りとなりました。やはり、最短区間の3区とはいえかなりの差がつくだけに選手起用も難しいところですね。

 

 

4区:優勝争いに向けて最大のポイント区間であろうと思っていた4区、駒澤の中村がどこまで復調しているかに注目が集まりました。前半はゆったりとしたペースで入ったものの、5km以降は大きくペースアップ、最終的には区間賞の走りでさらに後続を突き放しました。万全ではないながらも4区で区間賞を獲得してしまうのですから、やはり中村は別格です。区間2位には早稲田の山本、3年連続4区で3位以内と見事な走りを見せて、3区の遅れを挽回しました。4区から挽回したい山梨学院は井上が区間3位とまずまず、東洋の高久も4位でまとめています。ただ、明治の松井が区間6位、青学の小椋が区間8位でともに駒澤に1分以上差を広げられ、ここで差を詰めたかった両校にとっては苦しい結果となりました。総合2位の東洋も前回を上回る2分以上の大差を付けられてしまいました。シード権争いでは東海の宮上が区間5位、大東の大隅も区間10位で粘り、シード権争いに踏みとどまりました。

 

 

5区:ここで素晴らしい走りをしたのは明治の横手、ちょっと体調を崩したことで5区に回ったとのことですが、やはり繫ぎ区間では別格でした。従来の区間記録を25秒も更新する圧巻の走りで5→2位まで順位を押し上げました。横手から47秒離されたとはいえ、駒澤のルーキー工藤が区間2位、歴代5位の好走でさらにトップを盤石なものにしました。高校時代の実績に乏しい工藤ではありますが、見事な走りでしたねー。3大駅伝デビューの無名なルーキーにこんな走りをされては他大はたまらないでしょう。青学の藤川も区間3位、東洋の渡邉も区間5位で食らいつきますがトップとの差は2分半を超えました。。。シード争いを見ると、ここでも東海の石川が区間4位、大東大の池田が区間6位、城西の松村陣が区間7位で粘る一方、早稲田期待のルーキーである光延が区間11位に沈み、総合8位とシード圏外に追いやられてしまいました。光延は東海の川端と並ぶ世代トップの選手と呼べるほど安定した結果を残していましたが、大事な3大駅伝でブレーキとなってしまいましたね。これは正直びっくりしました。

 

 

6区:力はあるものの、なかなか結果を出せなかった青学の川崎が区間賞で復活の走りを見せました。今年度は13分台、28分台を出すなど好調を維持していましたが、ようやく勝負レースでも結果を出してきましたね。これは青学にとって心強いです。しかし、駒澤の西山も4秒差の2位に留まり昨年度とは違った走りを見せてくれました。不安そうに走っていた昨年度とは見ていても走りが違いましたね。3位以降は早稲田の井戸、東洋の今井、東海の髙木、明治の山田速、大東大の平塚、山梨学院の兼子とシード争いをしている8校がそのまま上位8位以内に入るという結果でした。しかし、2位西山と3位井戸は41秒もの差が開き、3位の東洋や4位の明治はちょっと2位の青学が遠くなりました。

 

 

7区:この区間で圧倒的な走りを見せたのが駒澤の黒川、3年連続と慣れ親しんだ7区で34分36秒と区間歴代3位の爆走で区間2位となった東海の石橋に48秒もの大差をつけ、さらに優勝を決定づけました。2年連続区間2位で走っていましたが、3度目の正直で見事な区間賞でした。2位争いという点では、明治の山田稜が3位、東洋の名倉が4位になったものの、青学の渡邉心が区間8位とやや差を詰められ、熾烈さを増しました。シード争いでは、山梨学院の阿部が区間5位で前との差を詰め、アンカーにオムワンバを残していることからシードを決定的にし、東海も石橋の好走で5位に上がり、シード権争いを有利にしました。一方で早稲田の佐藤は12位、大東大の石田は14位に沈み、大東大が6位、早稲田が7位と山梨学院が8位にいることを考えると苦しすぎる結果に・・・

 

 

8区:2位に3分50秒もの大差をつけ、独走態勢を築いていた駒澤の馬場は無理をせずにゆったりとした走りでレースに入ったのに、終盤ややペースダウンしたのは箱根に向けてちょっと不安要素も残しましたが、1区から1度もトップを譲らない完全優勝を果たしました。2位争いは青学、東洋、明治の熾烈な争いとなりました。前半突っ込んで後半失速した東洋の田口とは対照的に、冷静な走りを見せた明治の大六野が2位を走っていた青学の神野に終盤追いつき、ラストスパートで振り切って過去最高順位となる2位を確保し、オムワンバを抑えての8区区間賞を獲得しました。神野、田口も58分台で走ったのですが、58分6秒で走った大六野は抜けていましたね!オムワンバもやや重い走りではありましたが、区間2位で総合5位とシード権を確保、最後の1枠は長期の怪我から復活した東海の中川が、念願だった地元である8区を走り、見事にシード権を獲得しました。その一方、区間11位となった早稲田が総合7位で8年ぶりにシード権を逃してしまいました。大東大もアンカー植木が15位ではどうしようもないですね。8位で悲願の全日本シード権獲得はならず。。。

 

 

優勝候補筆頭だと思っていましたが、駒澤は本当に強かったですね。前年度も圧巻の走りでしたが、今年度も1区村山の区間賞から始まり、4区中村、7区黒川が区間賞、2区中谷、3区西澤、5区工藤、6区西山が区間2位と完璧な走りでアンカー馬場は区間5位、一度もトップを譲ることのない完全優勝で史上3校目の4連覇を達成、全日本の優勝回数は歴代単独最多となる12勝、3大駅伝の優勝回数も歴代トップタイとなる21勝目をあげました。2位の明治は1区の出遅れが無ければ・・・と思わずにはいられませんが、それでも2位に入ったのはお見事、ベストメンバーが揃えば箱根も優勝争いに加わってくるか?3位青学も安定した強さを感じましたね。来年度は優勝候補筆頭として全日本を迎えるのでは?

 

 

4位東洋は久しぶりのトップ3陥落で区間3位以内も2区勇馬の区間賞だけでしたが、区間4位が4区間あるなど安定感はさすが、箱根にはまた合わせてくるのではないでしょうか?設楽兄弟が抜けたとはいえ、やはり今年度も強そうです。5位の山梨学院はシードこそ確保したものの、収穫は少なかったですね。走るべき選手はある程度まとめてくれましたが、むしろ奮起を期待したかった市谷、谷原、上村の3人がいずれも区間二桁に沈んでしまいました。箱根までにどこまで立て直せるか?6位の東海は全日本予選会校の中で唯一のシード確保、全日本予選会校がシードを取るなら東海かとは思っていましたが、見事なレースを見せてくれました。まだ若いチームなだけに、今後も楽しみです。

 

 

7位の早稲田はまさかシードを逃すとは・・・せっかく1区柳が区間8位とまずまずの走りを見せたのに、区間二桁が4区間も出てしまっては厳しいですよね。早稲田が全日本予選を走る姿は正直想像出来ないので・・・箱根では平、武田も入ってくるでしょうし、最低でも3位以内に入って全日本の推薦出場を確保して欲しいです。8位大東は粘り強い走りをしましたが、やはりシードを狙うのには選手層の薄さが響いてしまったかな。。。走った4年生5人が抜ける来年度以降が非常に不安です。9位の順天堂は1区14位と苦しいスタート、6区までは区間順位が11位か14位だけというレースの流れに乗れなかった感じですね。7区松村和が区間5位、8区松村優が区間9位で総合9位まで上げてきたのが救いかなあ。ベストメンバーでないと、箱根シードも厳しそうです。10位に神奈川大学、全日本予選、箱根予選ともにトップ通過は見事でしたが、ちょっと疲労が残っている選手が多かったのかな?箱根予選で好走した2区我那覇、4区西山、8区東と主要区間を任された選手がいずれも奮いませんでした。中2週しか無いのは厳しいですね。箱根にはきっちりと合わせてくれると思います。

 

 

11位の日体大はよくぞここまで順位を上げたというところかな・・・期待の1区加藤が16位スタートではどうしようもない・・・4区まで区間16位前後の走りが続き、5区以降は冨安、周防、山本、勝亦がいずれも区間10位以内で走ったのが強いていえば収穫だったかな?このままでは箱根シードでさえ厳しそうですし、エース山中を筆頭に主力の復活が待たれるところです。13位に上武、全日本と相性が良かったですが、箱根予選ではエース格が奮わず、全日本でも倉田、坂本、山岸、佐藤とエース区間を任された4人がいずれも区間12位以下に沈んでは厳しいですね。区間1桁も3区8位の井上だけでした。箱根シード獲得に向けては茨の道となりそうです。

 

 

14位の中央学院は5区以降が厳しいと思っていましたが、1区及川が19位とあまりにも出遅れたのが痛かったですね。2区潰滝、3区海老澤で7位まで巻き返しますが、5区以降はいずれも区間13位以下とやはり厳しいレースとなりました。エントリーで芝山、山田の4年生を欠き、区間エントリーで村上、木部まで欠いたのではしょうがないです。経験を積ませるためのレースだったのかなあ・・・?関東最下位は15位の城西、1区は同タイムの区間2位と最高のスタートを切り、5区までは総合6位とシード圏内に踏みとどまりましたが、心配していた6区以降は室井12位はともかく、山本、管が21位と大ブレーキとなってしまいました。菊池、松村陣といった2年生が好走したのは救いでしたが、箱根に向けて、そして来年度以降に向けて非常に不安の残る結果となってしまいました。

 

 

全日本は駒澤の圧勝で、箱根も優勝候補筆頭だとは思いますが、優勝候補と言われ続けながら、箱根では勝てていないのも事実です。箱根で圧倒的な調整力を見せる東洋、故障していた選手が復活し、選手層の厚さは全大学トップクラスとも言える青山学院、山に自信を持っている早稲田、全日本でベストメンバーではなく、1区文元で出遅れながらも2位に食い込み、最強世代が4年生となった明治も虎視眈々と優勝を狙ってくるでしょう。やはり、優勝争いとなるとこの5強の争いとなりそうかな?シード争いでは、前回の下位シード校が今年度振るわない一方、箱根予選会校ではシード確保が期待される大学が山梨学院を筆頭に東海、神奈川、國學院などがいますし、シード争いも激しくなりそうです。箱根まで後2ヶ月、また熱い戦いを期待したいです!!!

 


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