2014年箱根予選会戦力分析 ~上武大学(前回本戦20位)~

最後は、上武大学について箱根予選会の戦力分析をしていきます。前回の箱根予選では100位以内に4人しか入れず、主力も欠くなど非常に苦しいレースとなり、11位と増枠に救われての通過となりました。箱根本戦では1~3区にトリプルエースを起用したことで、シード争いに絡んでいましたが、4区以降は一度も順位を上げることが出来ないまま、総合順位も20位に沈んでいます。今年度は正直厳しいのでは?と思っていましたが、強力ルーキーの加入、3年生の台頭もあり、総合力は昨年度を遥かに上回っているでしょう。そんな上武大の箱根予選14人はこのようになっております。

 

 

4年:倉田 翔平佐藤 舜松元 航大西 淳貴三田村 健太

3年:三好 慎平田林 希望山岸 塁石黒 大介

2年:森田 清貴志塚 亮介上田 隼平

1年:井上 弘也坂本 佳太

 

 

学年のバランスも良く、順当なエントリーだと思います。佐々木、根岸、横内といった箱根経験者の4年生がいずれもエントリー漏れしていますが、今年度は目立った走りは見せていませんし、それよりも全日本予選で好走した選手や先月の1万m記録会で自己ベストを出した選手がしっかりとエントリーされていることのほうが重要でしょう。昨年度の箱根予選会以降は評価が低かったですが、全日本予選で一気に評価が高まりましたね。1万mの平均持ちタイムでは8位と通過圏内、ハーフでは11位ですが、今年度活躍している1,3年生がいずれもハーフでしっかりとしたタイムを持っていないことを考えれば、タイムの伸びしろは大幅にあります。

 

 

ダブルエースである倉田、佐藤がまずはチームを引っ張るでしょう。倉田は前回もチームトップでしたし、箱根でも2区8位と好走しており、高いレベルでの安定感は上武で最も信頼がおける選手でしょう。是非とも10位以内を狙って欲しい選手ですね。佐藤は倉田に比べるとやや安定感に欠ける部分があり、前回の箱根予選では96位と非常に苦しみましたが、箱根では3区10位で走っており、全日本予選も3組6位で走るなど、しっかりと結果を残してきています。1年時には箱根予選で10位に入ったこともある選手ですし、何とか30位以内では走って欲しいところかなあ。

 

 

来年度以降のダブルエース候補はルーキーの井上、坂本でしょう。二人とも全日本予選に出場しており、先月の記録会では揃って29分30秒台を出すなど、結果を残しています。高校時代に都大路、都道府県対抗など大事なロードレースでの実績があるのも心強いです。他大学を見ると有力ルーキーの欠場が目立ちますが、上武は揃って二人ともエントリーされていますし、期待を込めて50位以内に入って欲しいかなあ。東海の川端とルーキートップを争って欲しい二人です。

 

 

一気に存在感を増してきた3年生では、全日本予選を走った山岸、三好、田林のトリオに注目です。三好はハーフこそ66分台の持ちタイムですが、全日本予選で1区4位の好走、箱根でも6区17位で走っています。持ちタイム以上の力があることは明白ですし、最低でも100位以内では走ってくれるでしょうし、50位以内で走っても不思議は無いですね。3年生でも一番期待出来そうです。山岸は全日本予選で2組2位の見事な走り、これには驚きました。1万mの持ちタイムはまだ30分台、ハーフに至っては67分台ですが、これまた持ちタイムは当てになりません。田林も全日本予選で1組9位の好走、3年生トリオの活躍が全日本出場に繋がったと言っても過言ではありません。ハーフの持ちタイムはこれまた66分台・・・しかし、今の走力ならば山岸も田林も100位以内は十分に狙えると思います。3年生の勢いに期待したいです!!

 

 

2年生トリオの森田、志塚、上田はいずれも先月の1万m記録会でベストを更新している選手です。森田は前回の箱根予選で191位という結果でしたが、1万mは29分49秒までタイムを伸ばしており、関東インカレ2部3000m障害でも6位に入っていますし、成長したいところを見せて欲しいです。志塚は前回は159位とこれまた苦しい走り、1万mは29分台となり、前回以上の走りを期待したいですね。上田は30分12秒までタイムを伸ばしてきました。他の選手と比べるとやや物足りない結果だったことや前回の箱根予選会を走っていないことから、今年度も出場しない可能性もありそうかなあ・・・

 

 

未紹介の選手を見ていくと・・・4年で3番手であろう松元は29分47秒でベストを更新、前回の箱根予選会でもチーム3番手で走っており、箱根5区、全日本予選では最終組と重要なポジションを任せられており、それだけ力があるのでしょう。前回並の走りとなる50位以内で走って欲しいところかなあ。大西は前回118位、箱根でも9区18位と苦しい走りでしたが、箱根予選は3年連続で走っており、箱根も2度走っている経験を最後の箱根予選会に活かして欲しいところ。三田村は前回の箱根予選で164位、ハーフも66分台であり、今年度目立った活躍も無いことから、ちょっと12人の出場メンバーに入るのは厳しいのでは?と思っています。石黒は先月の記録会で30分25秒ながらベストを更新、箱根予選会にも2年連続で出場していますが、いずれもチーム11位、12位と予選通過に貢献出来ていないんですよねー。今年こそは期待したいところですが、他選手次第ではやはり出場メンバーに入らない可能性もありそうです。

 

 

ハーフでの持ちタイムにはやや不安はありますが、何と言っても今シーズンは勢いがありますし、予選会も得意としていることからきっちりと予選通過はしてくれると思います。チームの中堅どころの戦力差が小さくなってきたことから、集団走もより生きることになりますしね。前回の箱根終了後は2014年度の箱根予選会はどうなるんだろう?と心配になりましたが、見事に立て直してきましたね。4年生に頼りすぎなくても大丈夫そうなチーム状況も来年度以降を見据えての大きなプラス要素です。まずは予選会をしっかりと突破し、ずっと跳ね返され続けているシード権という高き壁を今年度こそ突き破って欲しいです!!

 

 

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