区間記録を振り返る ~箱根駅伝5区~

続いては、小田原中継所から芦ノ湖までの23.4km、全10区間中最長区間の5区の区間記録を振り返っていきます。2006年に距離が2.5km延長され、一気に重要度が増しました。5区で区間賞を取ればそれがほとんど往路優勝に繋がり、5区区間賞のチームがそのまま優勝することも多くなっています。5区への依存度が高まりすぎているのには色々な意見がありますが、現状では各大学とも走力・上り適性がともに揃った選手を育成・見つけ出す必要がありますね。現状の区間配置であるかぎり、最重要かつ有力選手が集まる区間ということになりそうです。5区の区間記録は全て参考記録となってしまいますが、現時点での5区の歴代トップ5は以下のとおりです。

 

 

1 1時間16分39秒 柏原竜二 東洋大 4年 2012年
2 1時間18分05秒 今井正人 順天堂大 4年 2007年
3 1時間18分12秒 駒野亮太 早稲田大 4年 2008年
4 1時間19分16秒 設楽啓太 東洋大 4年 2014年
5 1時間19分17秒 服部翔大 日本体育大 4年 2014年

 

 

区間記録保持者は言わずと知れた東洋の柏原が4年時に記録した1時間16分39秒はまさに驚異的ですね。歴代2位に1分26秒差をつけており、4回走った記録のうち最も悪いタイムでさえ、歴代2位を上回っていますからえ。極めて高いレベルでの安定感に加え、4年時の記録はまさに不滅の大記録と言っていいでしょう。それだけに、この記録が参考記録になってしまうのは残念でなりません。。。91回大会で79分台で区間記録とかになったら、うーん・・・って思っちゃいそうなのが、正直な思いです。また、それ以上に卒業後に目立った活躍が出来ていないのが残念です。日本選手権で勝負するどころか、出場さえ果たせていない状況ですからね。何とかもう一度復活を・・・このまま埋もれてしまっては、箱根5区を走る価値って一体・・・?となってしまいそうです。

 

 

区間歴代2位は山の神と呼ばれた順天堂の今井、4年時に1時間18分5秒という見事なタイムで走っています。しかし、実は2年時にコース変更前の最後のレースで1時間9分12秒、区間記録を実に2分17秒も更新するとんでもないタイムで走っており、このタイムのほうが単純計算でも遥かに区間記録よりも早く走っており、現在の距離に換算すると、1時間16分台で走っていることになります。今井本人も2年時が最も良かったと言ってますし、4年時の記録がベストとして残っているのは、チームとしては圧倒的な力で総合優勝を果たしましたが、個人記録としてはやや不本意なのかもしれません。卒業後は、年々力をつけて特にハーフの距離では日本トップクラスのランナーとなり、マラソンでも2時間10分切りをついに果たすなど、活躍を続けています。

 

 

区間歴代3位は早稲田の駒野が4年時に1時間18分12秒と今井にわずかに7秒しかおくれない一世一代のレースを見せました。1学年下には大学を代表するランナーだった竹澤がおり、決して大学トップクラスとはいえなかった選手ではありますが、見事な走りでチームを往路優勝へと導き、チームも総合2位で早稲田復活への足がかりとなりました。途中からは駒澤の安西との一騎打ちとなり、見ている方としては面白いレースとなりましたが、結局は1分26秒もの差をつけていいますからねー。山の神と言われた今井が卒業した翌年だっただけに、なおさらその走りは衝撃的でしたね。

 

 

区間歴代4位は東洋の設楽啓太が2014年、前回の箱根で記録しています。3年連続で2区を好走している啓太を2区から外してまで5区に持ってきましたが、結果としてはこの起用が当たりました。前年度に圧倒的な走りでチームを優勝に導いた日体大の服部を1秒抑えての区間賞で、チームを総合優勝へと導きました。1年時から結果を残していましたが、学年が上がるに連れて持ちタイムを伸ばし、特に箱根では安定した結果を残し続けましたね。実業団ではまだルーキーで、トラックでは目立った成績を残すことは出来ていませんが、特にロードに強い選手ですし、これからですかねー。コニカミノルタは世代交代にも成長して、ニューイヤー2連覇中のチームですし、そんな強豪の中でさらに輝いて欲しいです。

 

 

区間歴代5位は日体の服部が2014年、啓太同様に前回の箱根で記録しています。2年前は強風の中80分台というダントツの区間賞で、前回の箱根でも好記録が期待されましたが、万全ではなかったことやタスキを貰った位置が悪かったことも有り、前年度のような走りは見せられませんでした。それでも、啓太に遅れたのはわずかに1秒ですし、さすが服部という走りを見せてくれました。卒業後はHONDAに進みましたが、啓太同様これからといった感じですね。HONDAは安定はしているけれども、なかなか優勝までは手が届いていないだけに、同期の悠太とともにHONDAをさらに強くして欲しいです!

 


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