初心者向け特集 ~全日本大学駅伝の紹介~

今回は、全日本について紹介していきます。距離は106.8kmで出雲の2倍以上ある一方、箱根と比べると約半分であり、8区間というのも出雲の6区間、箱根の10区間の中間ということになります。今年度は11月2日(日)に開催されます。大体、文化の日前後に開催されます。5時間以上もかかるレースであり、8時5分スタート→13時半まで私はテレビに釘付けです(笑)推薦で出場が決まる出雲駅伝、関東の大学しか出場出来ない箱根駅伝と違い、シード校以外は全国から予選会を突破した大学のみ出場出来るため、真の大学日本一を決める戦い・・・という触れ書きはありますが、関東の大学が上位をほぼ独占しており、箱根駅伝の爆発的な人気に比べると、遥かに及ばないというのが実情です。

 

 

全日本の8区間は1区:14.6km→2区:13.2km→3区:9.5km→4区:14.0km→5区:11.6km→6区:12.3km→7区:11.9km→8区:19.7kmとなっており、熱田神宮をスタートして、伊勢神宮を目指します。最短区間である3区が9.5kmと10km未満の一方、最長区間である8区は19.7kmもあり、距離のバリエーションに富んでいるのが全日本の特徴でもあります。出雲・箱根駅伝と同様にやはり主要区間と繫ぎ区間と呼ばれる区間があり、距離が長い上位4区間である1区、2区、4区、8区が主要区間、3区,5区,6区,7区が繫ぎ区間と呼ばれています。

 

 

最長区間は8区ですが、8区にタスキが渡る前に勝負がついていることも多いため、出雲と比べても最長区間にエースが投入されることは少ないですねー。むしろ、前半の流れを重視してか、4番目に長い距離であり、比較的走りやすいと言われる2区にエースが投入されることも多いです。出雲は3本柱を抱えているチームが有利でしたが、全日本は主要区間が4つのため、4本柱を抱えているチームが有利と言われています。しかし、実際に柱を4本抱えられるような大学は少なく、どのように区間配置をするか監督の手腕が問われるところです。最終8区にはエース格ではなく、ハーフの距離をしっかりと走れるスタミナ型の選手を配置して対応することもありますし、前回優勝の駒澤は3本柱である中村、村山、窪田をそれぞれ1区、4区、8区に配置し、2区をルーキーに任せるという作戦をとっています。前回2位の東洋は4本柱である悠太、勇馬、田口、啓太をそれぞれ1区、2区、4区、8区に配置することが出来ましたが、そんなチームは稀ですね。

 

 

2番目に距離が長い区間は1区ですが、例年1区にエース格が配置されることは少ないです。2,4,8区に次ぐ4番目の選手が起用されることも少なくありません。前回は駒澤が中村、東洋が悠太とともにエース格を配置したこともあってハイペースになりましたが、普段はスローペースになることも多いです。3大駅伝のどの大会においても1区に誰を配置するかというのは監督にとって悩みの種でしょうねえ。ハイペースになると読んでエース格を配置するか、スローペースとなることを祈ってエース格を外してくるか・・・

 

 

3区は最短区間ではありますが、2区と4区という主要区間に挟まれていること、前半区間であることなどから5,6,7区よりも力のある選手が起用されることが多いですね。ハーフの距離はそこまで得意でないスピードのあるランナーが起用されることもあります。最短区間とはいえ、ここでの20秒、30秒差は後々響いてきますし、距離の割に大事な区間へとなっています。5~7区はまさにつなぎ区間という感じでやはりチームの5~8番手の選手が起用されますねえ。強いて言えば、その間に位置する6区にやや力のある選手を配置し、チームの7,8番手を5,7区に配置するのが一般的でしょうか?ただ、近年の優勝を狙うような大学は、この繫ぎ区間にも有力選手を配置出来るほどの選手層を有しており、過去4年間での優勝校の5~7区の成績(延べ12区間)は区間賞5回,2位4回、3位2回、4位1回という驚異的な成績を残しています。

 

 

全日本は連覇や一時代を築く大学が多く、2013年までに45回開催されていますが、1回大会~20回大会までの間で日体大が2度の3連覇を含む11度の優勝を誇っています。勝率が5割を超えているのはすごいですよね・・・しかし、21回以降は優勝に手が届いていません・・・その他、4~7回で4連覇している大東大、24~27回で同じく4連覇の早稲田も一時代を築いています。そして、今栄華を極めているのが駒澤大学、初優勝は30回大会と遅いですが、そこから16回の間に3連覇2度を含む11回と日体大と並ぶ最多優勝を誇ります。現在も3連覇中であり、2014年大会は史上3校目の4連覇に挑みます。

 

 

時代を築く大学があるということは、その一方で悔しい思いをする大学もあるわけで・・・その代表と言える山梨学院大学は2位が実に10度あるにもかかわらず、未だに優勝がありません。2014年は優勝も狙える戦力と言われるだけに、全日本にかける思いは強いでしょう。また、最近では東洋大学が悲願の初優勝に後一歩手が届かずにいます。過去5大会の成績は2位→3位→2位→2位→2位と2位が4回、特に直近の3回はいずれも駒澤に敗れるという悔しい思いをしています。そんな各大学の全日本にかける思いを考えながら、駅伝観戦をするのもまた面白いと思います。

 


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