監督特集 ~早稲田大学 渡辺康幸~

続いては、現役時代の実績は抜群、監督としても3冠を達成している早稲田大学の渡辺康幸監督について・・・箱根駅伝がテレビ放送されてから最高のスターと呼ばれましたが、私もその考えに賛同です。やはり、大学時代の実績は抜群ですよね!!社会人で故障に泣かされたのが本当に残念でした。。。ついでに、選手時代とはあまりにも違いふっくらした見た目に・・・イケメンランナーとして実力だけでなく、女性人気も抜群だったのに。。。

 

学生時代

高校時代から世代No.1の座を欲しいままにしていましたね。都大路では1区で2年連続区間賞の快挙、1万mの持ちタイム28分35秒は当時の高校歴代でダントツのNo.1であり、現在でも高校歴代5位のタイムとなっています。早稲田大学に入ると、2学年上には三羽烏と呼ばれた武井、花田、櫛部がおり、当時ライバル大学だった山梨学院大学、ライバルだった山梨学院大学のステファン・マヤカと激しい覇権争いを繰り広げていました。あまりにも実績が多くて全てはとても書ききれませんが、個人的にさらにずば抜けていると思う実績を3つ紹介します。

 

まずは全日本4連覇、在学中に一度も負けていないことですねー。中でも伝説となっているのは、4年時の全日本、トップを走る中央大学に1分31秒の大差をつけられてアンカーを走った時ですね!中央大学のアンカーだった松田も当時大学でも上位に入るような選手だったのですが、17kmで追いつくと、最後は見事なスパートで振り切り、4連覇のゴールテープを切りました。この時のタイムである56分59秒は未だに日本人が到達出来ていない大記録です。

 

大学4年で出場した世界陸上での走りも凄かったです。当時は1万mも予選がありましたが、27分48秒という好タイムで予選を突破し、決勝でも27分53秒と27分台を2本揃える走りを見せました。最近は大学生でも27分台で走る選手というのはポツポツと出てきてはいますが、あくまでもペースメーカーがいるなど条件の良い記録会での結果です。世界陸上という大舞台で27分台を連発しているのはやはりレベルが違うと思いますし、好条件の記録会に出ていれば、日本記録も更新していたと思います!

 

最後は箱根駅伝での2年連続66分台で走っていることですねー。3年時に66分48秒の区間記録を樹立、4年時にも66分台で走っています。1年時には2区を走ってチームも総合優勝していますし、2年時にも1区で区間記録となる走りを見せていますが、エース区間の2区での2年連続の66分台というのは、まさに歴代最強ランナーの名に相応しい走りでした。いつかは、持ちタイムだけではなく実績でも渡辺監督を上回るような選手が出て来て欲しいと思います。

 

 

監督就任

渡辺監督が監督に就任した時も、チームは暗黒時代と呼ばれていましたね。シード権も取れず、箱根でも甲斐に低迷するようなチーム状態でしたから。。。よく引き受けたなというのが正直なところでした。就任後は自身が超エリートだったこともあり、なかなか練習メニューなども選手に合ったものにならず、苦戦していましたが、徐々に慣れていくと、スカウトもスポーツ推薦枠を3つ確保し、有力選手も入ってくるようになります。そんなチーム状況で竹澤健介が入ってきてくれたのが非常に大きかったですね!!駒澤ならば藤田敦史、東洋ならば柏原竜二とチームを栄光へと導くには素晴らしい選手との出会いが不可欠ですね。

 

竹澤が大学を代表するエースへと成長を遂げる中、チームは優勝を果たせませんでしたが、八木、三田、矢澤、中山と黄金世代が加入し箱根で2年連続2位となり栄光へと近づいていきます。さらに翌年に平賀、佐々木、前田、さらに翌々年に大迫、志方が加入し、3冠を狙えるチームへと変貌を遂げました。出雲、全日本共に新記録での優勝を飾ると、箱根は柏原率いる東洋と大激戦を繰り広げました。さらに、佐々木、志方を故障で欠く苦しい布陣の中、猪俣、高野、北爪、中嶋と4年生が奮起し、大迫1区の大逃げ作戦も見事にはまり、見事に3冠を達成しました!!!

 

その他

スカウトで有力選手は加入するものの、スポーツ推薦は基本3人、それも全国大会での入賞実績などスカウト基準が厳しく、自己推薦など他のスカウトもありますが、基本的には選手層が厚くなりにくい状況ではあります。そんな中、3冠を達成したのは見事な手腕を発揮したと思います!それ以外で優勝出来ていないのは残念ですが、現在も各学年に有力選手を抱え、優勝候補として2014年度も戦っていくことでしょう。

 

早稲田で良く言われるのが箱根直前の集中練習での怪我人ですね。どの大学も確かに怪我人は出ていますが、早稲田は他大と比べると確かに怪我人が多いように思えます。3冠を達成した時には佐々木、志方と出雲・全日本を走った主力を失い、二人ともその後万全の状態で3大駅伝を走ることは叶いませんでしたからね。。。前回の箱根も5区を任せる予定だった山本、復路のキーマンだった田中を故障で欠きました。それでも4位に入ったのは素晴らしかったですが、5区を山本が走れていれば・・・というのはどうしても思ってしまいますよね。箱根前に合宿で追い込むのはどの大学も行っていることですし、怪我と紙一重の世界ですから難しいですよね。。。素人がどうこう言える問題では無いかなあと思います。

 

スカウトの制限がなくなれば、もっと早稲田は強くなるとは思いますが、今のスポーツ推薦組、進学組、一般組が組み合わさってのチームこそ早稲田の魅力だと思いますし、個人的には今のままでいってほしいなあと思っています。ただ、高校時代に求められる実績が厳しすぎるのはどうかなあとは思いますけどね。正直、監督がほしいと思った選手を3人選べるようにはなって欲しいなあと…今後についてですが、渡辺監督もまだ41歳ですし、このまま長期政権を築いていくことになりそうかなあ?渡辺監督よりも若くて実績が豊富なOB選手もいませんし、特に変える理由も無さそうですからね。今後も優勝候補の一角として君臨し、チームが上手くめぐり合わさった時に、3大駅伝で優勝するようなチームを作り続けて欲しいです!!

 

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