2013年 4年生卒業による影響 ~1万m平均持ちタイム編~

2013年度の1万m平均持ちタイムと、4年生が卒業し、新入生が入った平均持ちタイム比較を行い、戦力ダウン分析をしていきたいと思います。高校時代は走る機会が少なく、大学では走る機会が多い1万mの遷移を見ることは、4年生卒業の影響を測る上で有効な指標だと思っています。 データは以下のようになっています。影響が大きい大学から順に並べています。影響が大きい5大学、少ない5大学をそれぞれ見ていきたいと思います。

 

順位 大学名 新1万m平均 旧1万m平均 1万タイム差
1位  駒澤大学 29:10.37 28:43.82 26.55
2位  東洋大学 28:59.72 28:35.51 24.21
3位  拓殖大学 29:48.70 29:27.11 21.59
4位  早稲田大学 29:13.90 28:54.24 19.66
5位  専修大学 29:31.62 29:12.67 18.95
6位  日本体育大学 29:18.35 28:59.77 18.58
7位  東京農業大学 29:28.14 29:09.90 18.24
8位  帝京大学 29:17.00 28:59.76 17.24
9位  大東文化大学 29:36.33 29:20.88 15.45
10位  中央学院大学 29:27.29 29:12.69 14.60
11位  日本大学 29:19.51 29:04.93 14.58
12位  青山学院大学 29:16.12 29:01.89 14.23
13位  法政大学 29:27.56 29:15.26 12.30
14位  上武大学 29:51.07 29:38.85 12.22
15位  中央大学 29:31.79 29:19.82 11.97
16位  順天堂大学 29:32.02 29:21.97 10.05
17位  国士舘大学 29:33.90 29:23.90 10.00
18位  國學院大學 29:33.58 29:24.33 9.25
19位  明治大学 29:06.04 28:58.79 7.25
20位  城西大学 29:20.17 29:13.01 7.16
21位  東海大学 29:11.93 29:07.87 4.06
22位  山梨学院大学 29:01.40 29:02.02 -0.62
23位  神奈川大学 29:35.67 29:37.95 -2.28

 

なんと、去年戦力ダウンがワースト2位だった駒澤が今年度はワースト1位になっています。去年は撹上、上野、久我、千葉、後藤田といった主力がごっそり抜けたので、しょうがないと言えますが、それを上回っているのがびっくりですね。28分1桁を持つ油布、窪田卒業の影響はもちろん大きいですが、岸本、郡司と29分1桁の選手の穴も大きいです。その一方で馬場、其田が30分オーバー、西山が1万未挑戦など実力通りの持ちタイムではない選手が多いですからね。記録会に参加してくれば、一気に挽回出来る差だと思います。

 

2位は東洋、これは予想通りでしょう。27分台の設楽兄弟、28分台の大津、29分1秒の日下が卒業してしまいますからね。それでも、29分半切りの選手が多いこともあり、唯一28分台を維持しているところが凄いですね。選手層が薄くなったこと以上にエース級の卒業の影響が大きいかと思います。服部兄弟、田口が他大のエースと渡り合って欲しいところです。

 

3位は拓殖大学、ダンカンの影響がとにかく大きいですね。マイナはまだ復帰が確定かわからないので、一旦平均持ちタイムからは除外しています。他には奥谷、木寺といった29分台の選手が抜けたくらいですが、元々30分切りも10人揃えるのがやっとという状況でしたからね。ダンカンだけで10秒以上平均を下げていると思います。底上げに期待したいです。

 

4位は早稲田大学、大迫の抜けた穴が当然大きいです。学生歴代最速ですからね。さらに、28分38秒の志方も抜けますからね。この二人で一気にタイムを下げることになりそうです。学生ハーフを見ても選手層は一気に厚くなってきたようですから、やはりエース級の誕生が待たれますよね。山本以外で1万m28分半を切るような選手が出てきて欲しいところかな。

 

5位は専修大学、28分34秒を持つ澤野、29分1桁の松尾、宮坂と主力級が抜けますからねえ。元々他に28分台がいない専修にとってはこの抜ける穴は特に大きいです。30分切りが合計7人も抜けることによる選手層の低下も気になるところですね。エース級の誕生はそう簡単ではないでしょうから、まずは底上げからですかね。

 

続いては戦力ダウンが少ない大学を取り上げていきます。4年生卒業の影響が少なめなチームはすなわち来年度が勝負の大学とも言えるかと思います。

 

1位は神奈川大学、なんと4年生卒業により平均持ちタイムが2秒以上短縮される逆転現象が起きています。これは珍しいですよね。。。29分57秒を持つ坂本が抜けますが、29分34秒を持つ大野が入ってきているため、その分だけタイムが短縮されています。来年度は主力が3,4年生となり、1年生に期待のルーキーが入るまさに勝負の年と言えそうです。

 

2位は山梨学院大学、神奈川大学同様、平均持ちタイムは新年度のほうがいいです。森井、松山が抜けたダウン以上に、29分3秒を持つ上田、29分30秒を持つ河村の二人の加入がタイムを引き上げています。早くも28分台目前に迫っていますし、井上、兼子、阿部が4年生となる来年度はやはり勝負の年でしょう。箱根棄権から一気に巻き返して欲しいところです。

 

3位は東海大学、昨年度は最も戦力ダウンが大きかった東海ですが、今年度は1万mで大幅に記録を伸ばす下級生が多く、元村、上原の影響もタイムにはそこまで響きませんでした。新4年生に中川、石川、吉川の3本川トリオがいますが、チーム力はさらに再来年度の方が相対的に上になる可能性も秘めていますね。そのくらい新3年生以下には期待の選手が揃っています。来年度は上位進出の足がかりとしたいところです。

 

4位は城西大学、元々4年生の人数が少ないですからね。山口、平田の影響は大きいですが、人数の少なさが逆に幸いしてダウン幅は低めです。新4年生は村山紘太を筆頭に主力がごっそりと揃っています。来年度結果を残さないと、そのままずるずるとチーム力が低下し、最悪予選落ちの危機もあり得ますから、しっかりと底上げをしてほしいところです。

 

5位は明治大学、北、石間、北野がトップ10に入っていました。廣瀬は1万mの持ちタイムは大したことが無いんですよねー。駅伝で見ると、箱根の廣瀬以外の影響はそこまで大きくは無いため、そして新4年生は八木沢、大六野、有村といった最強世代、何度も言っているとおり、全大学で最も来年度が勝負の大学が明治大学だと思います。来年度優勝出来なければ、しばらく優勝は厳しいのではないかというほど戦力が揃っていますからね。東洋、駒澤、早稲田などライバルも強敵ですが、そろそろ優勝という結果が欲しいところです。

 

服部、矢野、本田、鈴木、甲斐らが抜ける日本体育大学、28分台の蛯名、田中、小山らが抜ける帝京大学がともにワースト5に入っていないことがちょっと意外でした。戦力ダウンは大きいのは間違いないですが、11~15番手あたりの選手層がワースト5より厚いということもありますかねえ。それでも、駅伝で結果を残し続けてきた選手が抜ける穴は持ちタイム以上に大きいでしょうし、チーム力アップだけではなく、エース級の育成も求められるところです。

 


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