90回箱根駅伝を振り返る ~帝京大学~

続いては帝京大学について・・・結果はこのようになっております。今年が勝負の年と言われていたものの、故障者が続出で果たしてシードが取れるのか?というレベルまで心配されたチーム、エースの蛯名が2区を走れず7区に回る苦しい区間配置ながら、復路で追い上げて8位とシード権を獲得したのは、さすが帝京という層の厚さを見せてくれました。そんな帝京の走りを振り返ってみたいと思います。

1区は柳原、熊崎を1区と予想している人が多い中で柳原の1区は意外でしたが、区間15位と最低限の走りはしてくれたと思います。タイムも64分2秒は決して悪くはなかったですしねえ。1区で毎レース遅れてしまうのが帝京の悪い特徴でもありますが、個人的にはまずまずだったかなあと・・・28分台も持っていますし、来年は主力となって欲しいですね。2区は5区からコンバートされた小山、蛯名が2区を走れる状態ではなかった以上、他に2区を任せられるのは小山しかいなかったか・・・区間12位は出雲・全日本からすれば上出来ですし、よくつないでくれたと思います。ただ、小山が5区だったらやはりもっと稼げたのではないかなあという気はしてしまいますね。つくづく、蛯名が2区を走れなかったのが痛いと思いました。

 

3区は難波、これまた区間12位と主将として最低限の走りは見せてくれたと思いますが、あまりエース級が集まらなかった3区であるならば、もう少し上の順位を狙えたのかなあという気もします。とはいえ、下級生の頃からずっと安定感が無いと言われていた中、上級生になってからは徐々に安定し、結果を残してくれました。4区は前回同様早川、今シーズンの出来からすると、前回見せた好走(4区2位)は難しいのかな?と思っていましたが、きっちりと箱絵には合わせてきて、区間4位で走ってくれました。帝京が4区は譲れないと自信を持っている区間ですが、さすがに結果を残してきますねえ。

 

5区は竹本、監督が小山を平地に下ろしても5区をしっかりと走れる2年生がいると語っていましたが、結果は区間14位、前回5区5位の小山を2区にしてまで起用するほどだったのかと言われると、ちょっと微妙な結果に終わってしまいました。5区は元々経験者、上級生が好走することが多い区間ですし、しょうがないとはいえ、ちょっともったいなかったかなあ・・・往路を終えて総合12位、10位とは2分11秒差でもう目標はシード、それも結構きつい差だったと思います。

 

6区は千葉、前回は6区3位と素晴らしい走りを見せていましたが、今シーズンはほとんどレースに出ることもないですし、記録会も低調な結果に終わることが多く、実質ぶっつけ本番な箱根で大丈夫なのかと心配しましたが、結果は区間13位と奮いませんでした。中央の代田もそうでしたが、やはりシーズンを通して結果を残せていない場合、箱根だけ好走をするというのは難しいですね。。。6区でシード権との差を縮められなかったのは痛かったかな。7区は蛯名、万全ではなかったでしょうが、それでも積極的に集団を引っ張って前を追っていき、区間4位で走り切るのはさすがです。ただ、やはり万全で2区で蛯名の走りを見たかったですねえ。。。エースと呼べる選手が卒業し、今はまだ蛯名の後を次ぐ選手が誰になるのか正直わからないですねえ。層の厚い帝京ですが、エースが居ないと3大駅伝では上位を狙えないと思いますし、エースの誕生が待たれます。

 

8区は猪狩、前回は8区3位と好走した選手、今シーズンは駅伝こそ出場できていませんが、1万mで大幅にベストを更新するなど、調子自体は悪く無いと思っていたのですが、結果は区間13位・・・前回好走した選手で今回も好走したといえる選手が本当に少なかったですね。やはり、毎年結果を出すというのは難しいですね。展開やコンディションもありますし・・・ここでも総合12位は変わりませんでしたが、シードを争う大学のブレーキなどもあり、徐々にシード権が見えてきました。

 

9区は熊崎、満を持して9区に熊崎を持ってきました。前回は10区を走って好走&総合4位をラストスパートのキレで勝ち取りましたが、今回も堅実な走りで区間8位、総合10位とついにシード権までチームを押し上げました。28分40秒という持ちタイムから言えば物足りないかもしれませんが、プレッシャーのかかる展開の中、区間一桁で走り、シード圏内にまで持ってきたのはさすがの走りだったと思います。来年はエースとなって欲しい選手です。10区は杉山、9区終了時で11位の大東とは50秒差とまだ安心できるようなタイム差ではありませんでしたが、ここで区間3位と最高の走りを見せてくれました。敗れたのは優勝した東洋の大津、準優勝だった駒澤の其田の二人だけでしたからね。これで総合でも8位まで順位をあげてフィニッシュとなりました。

 

シード権を争う大学はどうしても往路から戦力を投入し、尻すぼみになる大学が多い中、さすがは層の厚い帝京で復路にもきっちりと選手を残せましたし、往路で10位以内に入っていなかった大学で唯一、シード権を獲得しました。ただ、前回4位のメンバーがほとんど残り、さらに上も目指せると前回の箱根直後は思っていたチームが、終始シード権を争うレースしか出来なかったのは、残念でもあります。蛯名、難波、猪狩、小山、千葉といったチームの主力が卒業し、戦力ダウンは他大よりも大きいでしょう。それでも、帝京の育成力は素晴らしいものがありますし、3年連続シード権確保を目指して頑張って欲しいです。また、箱根以外ではなかなか結果を残せていませんので、出雲・全日本も徐々に戦えるチームを作り上げていって欲しいです!

 


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