90回箱根駅伝を振り返る ~東洋大学~

2014年1月13日

続いては東洋大学について・・・結果はこのようになっております。5大会連続2位と勝ちきれなかった東洋ですが、ついに柏原抜きで初の優勝を勝ち取りました。出雲・全日本ともに駒澤に大きく遅れをとりましたが、さすがに箱根への調整力は見事でした。往路に主力をつぎ込んだにも関わらず、復路優勝を勝ち取り、2位駒澤に復路だけで3分以上の差をつけているのが素晴らしいですねえ。まさに、選手層No.1の強さを見せつけました。そんな東洋の走りを振り返ってみたいと思います。

 

1区は田口、出雲・全日本ともに駒澤に大きく離され、昨年までの勢いがちょっと無いようにも思えましたが、箱根は2年連続区間賞を取っている選手、1区がハイペースになるも終盤までしっかりとついていき、区間3位、駒澤の中村との差をわずか10秒に抑えました。ここで大きく差をつけたかった駒澤にとっては誤算だったでしょうし、東洋としてみればしてやったりといった走りでした。2区は勇馬、序盤早稲田、明治に追いつかれた時にはどうなるかと思いましたが、さすがは勇馬、後半しっかりとペースをあげて早稲田を振り切り、駒澤にも34秒差でタスキを繫ぎました。1,2区で駒澤とすれば悪くても1分、出来れば2分は離したかったところでしょうから、この1,2区の走りが非常に大きかったですね。2区終了時で明らかに東洋が有利になったと思えるほど、田口、勇馬の走りは後続に勢いをつけるものでした。

 

3区は悠太、箱根では2年連続区間賞と箱根では結果を残しているものの、出雲・全日本では駒澤の村山、中村コンビニ差をつけられていました。しかし、今回の箱根では前をいく油布に追い付くと、一気に引き離し、逆に55秒差をつける好走でした。区間2位とも1分14秒差をつける圧巻の走りでした。これで悠太は3年連続区間賞で箱根を締めくくりました。実業団でもさらなる飛躍を期待したいです。4区は今井、前回は前日に足を痛めての当日変更と非常に悔しい思いをしました。今回は2位駒澤には詰められたものの、区間3位の好走、初の3大駅伝出場で結果を残しました。高校時代は駒澤村山のライバルと呼ばれていましたが、大学に入ってからはなかなけ結果を出せずにいた中で、今回の走りは嬉しいですねえ。来年度は主力として活躍して欲しいです。

 

5区は啓太、3年連続2区で好走している啓太を敢えて5区に持ってきました。これが東洋としては大正解でしたね。柏原以外好走したことが殆どなかった距離延長後の5区で初の好走、79分16秒は日体大の服部を1秒抑えての区間賞は素晴らしいの一言に尽きます。駒澤に59秒差をつけての往路優勝となりました。悠太とともに兄弟で区間賞ですねえ。本当にこの設楽兄弟は箱根で結果を残し続けました。実業団は啓太がコニカミノルタ、悠太がHONDAと初めて別チームとなりますが、切磋琢磨していってほしいです。

 

6区は日下、4年生にして初の箱根となりましたが、59分4秒での区間4位はチームとしても上出来な走りだったと思います。59分30秒では走りたいと言っていた中でそれを大きく上回ってきました。6区で駒澤との差を広げたのも大きかったですねえ。こういった選手が箱根駅伝に初出場なのですから、やはり東洋の層の厚さは凄まじいものがあります。7区は弾馬、駒澤西山とのスーパールーキー対決が注目されましたが、前半からハイペースで入ると、そのペースを落とすことなく走りきり、西山を37秒上回る快走で見事区間賞を獲得しました。どの区間の走りも大きかったですが、弾馬の走りは来年にもつながるいい走りでした。

 

8区は高久、故障で出雲・全日本を欠場しましたが、ずっと箱根にだけ照準を絞って合わせてきたということでしたが、これまた完璧なレースを見せてくれました。前半から区間記録に迫るハイペースで走り、最後はやや区間記録からは遅れたものの、64分35秒という好タイム、2位に46秒差をつけての区間賞でした。2位に大差をつけての区間賞というのは本当に力が無いと難しいですよねえ。。。9区は上村、故障明けで3大駅伝初出場で9区はどうなんだろう?と思いましたが、そんな心配を吹き飛ばす走り、区間4位、駒澤の窪田にも28秒しか差を詰められませんでした。東洋は初駅伝となる選手もきっちり走るのがすごいですよねえ。どんどん新戦力が出てきています。

 

10区は大津、10区に回るということは万全ではないのか?なんて思いましたが、とんでもなかったです。これまた、区間記録に迫るペースで走り続け、区間2位の駒澤に1分22秒差をつける完璧と言っていい走りで、ついには2位駒澤に4分34秒差をつけ、10時間52分台というとんでもないタイムで優勝して見せました。5区を除いたタイムでは歴代最強と言われた88回東洋を上回る走り、区間賞5つ、最も順位の悪かった区間でも区間4位というもう他大からすればどうしようもない走りでした。往路、復路共に完璧な走りだったと思います。出雲・全日本の悔しさを晴らす見事な箱根での完全優勝でした。

 

ただ、今シーズンの東洋の戦力は元々群を抜いていますし、3冠してもおかしくない戦力だったんですよねえ。。。それを考えると、箱根しか取れなかったのはちょっと残念だったような。。。まあ、贅沢を言えばキリは無いですけどねー。設楽兄弟、日下、大津とエースが抜け、5,6区と山の経験者が抜け、戦力ダウンが予想される来年ではありますが、東洋であればまた優勝を狙えるチームを作り上げていってくれるのではないでしょうか。また、設楽兄弟のようなエース級を育てていって欲しいですし、実業団でも活躍する選手を増やしていって欲しいです!

 


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