90回箱根駅伝を振り返る ~日本大学~

続いては日本大学について・・・結果はこのようになっております。ここ数年の箱根の結果、全日本でシードを落とし、箱根予選会も8位通過とあっては、正直あまり期待していなかったのですが・・・見事に総合7位でのシード獲得となりました。留学生に頼らず、エースに頼らず、往路・復路共に堅実につないでいく走りでした。これが日大復活の狼煙となるのでしょうか?そんな日大の走りを振り返ってみたいと思います。

 

1区は前回同様荻野、前回と違ってハイペースの中でも何とか粘り区間12位でのスタートでした。前回は13位などで順位的にはほぼ一緒・・・しかし、今回は2区に留学生がいないだけに、この後ズルズル行く可能性が高いかなあと思ってました。そんな不安を吹き飛ばしたのが2区森谷の走り、箱根予選102位、全日本6区10位だった選手が2区を9位で走る好走、総合順位も2つ上げました。去年までの日大とはちょっと違うのかな?と思わせる走りでしたねえ。その流れを引き継いだのが3区竹ノ内、今シーズンに入って大きく伸びてきた選手ですが、3区7位と好走、ここでさらに総合順位を2つあげて8位まで上げてきました。過去2回連続で3区最下位と鬼門になっていた3区での好走、これもチームに勢いをつけたと思います。

 

4区は石川、高校時代持ちタイムNo.1ながら、長い距離への対応に苦しんでいるように思えます。それでも4区12位でまとめたのは良かったと思います。もちろん、高校時代の持ちタイムからすれば物足りないですが、全日本や箱根予選での結果を思えば上出来かと。。。来年は主力となって欲しい選手です。5区はキトニー、本人が上りを得意と話しており、これは区間記録に近いペースで走るのでは?と期待していたのですが、前半スローペースで入った後、その後もなかなか伸びずに区間10位、総合でも8→10位に順位を落としてしまいました。完全防寒しすぎて暑かったなんて小話もありましたが、これはもったいなかったですねー。2区であればほぼ間違いなく区間賞を取っていた選手だと思いますし・・・4区まではほぼ完璧なレース展開でしたが、5区でシードが厳しくなったかなあ?という感じでした。

 

6区は前回同様日向野、タイムは前回よりも悪かったものの、区間10位できっちりとまとめてきました。監督は区間5位以内は狙えると言っていたので、ちょっと物足りなかったのかな?それでも、復路一斉スタートの1秒前という状況で、きっちりと走ってくれたのは良かったと思います。7区は大門、箱根予選会は170位、3大駅伝出場経験は無い選手でしたが、これまた監督が好調な選手として名前を挙げていました。7区14位という結果はまずまず走ってくれたといったところでしょうか。シードを争う大学がここで大きくブレーキし、11位→9位と再度シード圏内に入ってこれたのが良かったです。

 

8区は村越直、箱根予選会は3年連続走るも201位→132位→261位と全く良い所なし・・・正直、ここで一気に遅れると思っていたのですが、区間14位で何とか走ってくれました。総合は11位まで順位を落としましたが、前は十分に見えている状態でしたし、復路では他の選手も頑張りましたが、過去の実績からすればこの村越直の走りが一番大きかったなあと思います。9区は林、前回8区5位と留学生以外で唯一といっていい好走をした選手、日大では比較的安定感のある選手で個人的にも期待していましたが、9区11位と区間順位的にはまずまずなのですが、ここで総合順位を11→8位と伸ばせたのが大きかった。これで一気にシード争いで有利にたちました。9区はシードボーダーの大学がこぞってブレーキしていましたからねえ。。。

 

10区は高松、箱根予選は過去に3度走っていずれも100位オーバー、11位と1分10秒以上の差があるとはいえ、最後まで不安に思っていました。しかし、最後の最後まで私の心配を吹き飛ばす走りを見せてくれました。高松が10区4位と最高の走りでシードボーダーどころか7位に順位を上げてのフィニッシュ、見事にシード権を獲得しました。過去に実績の無い選手が本当に活躍しましたよねー。これは選手の成長ももちろんあるでしょうが、調整が上手くいったというのもあるのかなあ?この部分は監督によるものが大きいように思えます。監督がコロコロ変わっていると、選手の育成はもちろん、スカウトにも悪影響を及ぼしそうですしねえ。これで箱根のシード権とともに出雲の出場権を獲得しました。出雲は大砲がいるチームが有利ですし、今回の箱根だけで終わらずに、3大駅伝を盛り上げていって欲しいです!!

 

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