90回箱根駅伝 ~優勝争い展望~

いよいよ、箱根駅伝まで後2日と迫ってきました。明日は実業団駅伝について軽く触れたいと思っているので、優勝争いについての考察を行いたいと思います。3強が全てコケれば明治大学も優勝の可能性があるかもしれませんが、さすがにその可能性は低いと思いますので、優勝争いを3強に絞って、各大学のファンの立場にたって分析してみたいと思います。(左から日体大、東洋、駒澤で、監督のコメントも含めて、現時点での当日変更を考慮してます)

 

1区(山中、田口、中村)

日体:全日本2区区間賞は伊達ではない。東洋の田口に勝つことはもちろん、駒澤の中村ともそんなに差が無いところで来るのではないか?悪くても30秒以内で留めて欲しい。

東洋:監督も前回並に戻っているという話だし、仮にも前回1区区間賞の選手、箱根ではまだ誰にも負けていない。中村に負けるのはしょうがないが、30秒以内では来て欲しいところ。山中には負けてほしくない。

駒澤:大迫が来てくれたのは大きい。二人で一気に抜けだして東洋・日体大を引き離したい。田口・山中ともに1分離されば上出来か?さらに、得意のロングスパートで区間賞を獲得してくれれば申し分ない。

差はともかく、駒澤、日体大、東洋の順で2区にタスキを繋ぐように思えますねえ。後は、どれだけ差をつけられるか、つけさせないかが非常に大事になってきそう。

 

2区:(本田、勇馬、村山)

日体:故障していたとはいえ、上尾ハーフは62分台で走っているし、過去2年連続で2区を走っている経験を活かして理想は勇馬、村山を上回って欲しいが、そうでなくとも粘りの走りで差を最低限に抑えて欲しい。

東洋:少なくとも故障明けの本田を突き放す走りをして欲しいし、2区終了時で日体大よりも前にいたい。駒澤の村山は全日本の走りをされたらしょうがないが、そうでなければせめて30秒以内には抑えて欲しい。

駒澤:本人も言っているように67分前半を出して欲しい。理想を言えば66分台で言って欲しい。3~8区まで流れを変えられる選手がいないだけに、ここで大きくリードを奪ってくれるのが理想。全日本4区区間新がまぐれではないことを証明して欲しい。

 

本田が故障明けということも考慮すると、村山、勇馬、本田の順になりそうかな?2区終了時での3強の位置関係は非常に重要になってきますねえ。駒澤、日体、東洋の順かなあ?1区次第では、東洋と日体の位置関係は入れ替わるかもだけど・・・

3区:(勝亦、悠太、油布)

日体:ここが一番のしのぎどころの区間、確かに勝亦は今シーズン結果を残せてはいないが、前回1区7位、ハーフも63分37秒まで伸ばしてきた。悠太にはどんなに悪くても2分差以内、駒澤には30秒差以内では来て欲しいところ。

東洋:10区間中最もアドバンテージを握れる区間、悠太であれば前回の両大学につけた差である、駒澤に1分20秒、日体大には2分はつけたいところ。前々回7区区間新、前回3区区間賞と箱根に抜群の強さを持つその力を発揮してほしい。

駒澤:上下へのブレが大きそうな勝負どころの区間。前々回3区12位があるがそれは足を痛めてのもの、ハーフ62分台で安定して走れるようになったし、本人も長い距離に自信を持つようになってきた。悠太とは1分以内では来て欲しいし、勝亦とは上尾ハーフでつけた差である50秒くらいは差をつけてほしいところ。1,2区といい流れで持ってきてくれるはずなので、それを活かした走りをしてほしい。

 

ここで駒澤、東洋、日体大の順番になるのかなあと思います。東洋としては、3区終了時で駒澤の前にいるのが理想でしょうが果たして・・・?日体大がここで2強に遅れをとるのはほぼ確実なので、その差をどれだけ抑えられるか・・・ここの戦力差は大きく、それだけに重要な区間となりそうです。

 

4区:(坂本、今井、中谷)

日体:当日変更で往路3枚替えはほぼあり得ないため、坂本が濃厚であり、3区に続いて凌ぎたい区間、今年は即戦力はいないと言われた中で、1万m29分30秒切り、ハーフ63分台を出した坂本は期待の選手であり、東洋、駒澤とそんなに差があるとは思わない。5区に服部がいるという安心感もあるし、悪くても両大学に対し、30秒以内では走って欲しい。

東洋:日体同様、往路3枚替えは考えにくく、今井がそのまま走るだろう。まだ3大駅伝の経験は無いが、前回は怪我が無ければそのまま走っていた選手であり、1万m28分台、ハーフ3分台を持っている選手。日体、駒澤のルーキーたちに負けるわけにはいかないし、監督も区間賞を狙うと言っている。ここで一気に両大学に対し大きくリードを奪って欲しい。

駒澤:確かに中谷の上尾ハーフを見ると距離不安はある。しかし、その後距離を踏む練習をしてその不安は払拭されたはず。そうでなければ、4区と言えどエントリーはされないはず。距離に問題が無ければ、出雲2区2位、全日本5区区間賞の駅伝での実績が光る。日体、東洋はハーフの持ちタイムは負けていても、3大駅伝実績は皆無。ここで突き放して馬場に楽をさせて欲しい。

 

4区はわからないですねえ。。。3強の区間順位がどの順番になってもおかしくない気がします。ハーフの持ちタイムは坂本が一番、駅伝の実績は中谷が一番ですが、今井も力はある選手ですからねえ。5区に繋ぐ非常に大事な区間、ここを上手く走った大学が5区を有利に進めることになりそうです。駒澤としては、4区終了時でトップにいないと厳しいでしょうねえ。

 

5区:(服部、啓太、馬場)

日体:全区間中、全大学中最も自信を持っている区間。前回はあの強風の中80分台で走っている。77分台を出して欲しいし、柏原の記録にも挑戦して欲しい。復路の戦力は3強の中で最も劣るだけに、何が何でも往路優勝かつ2位以下をしっかりと離して欲しい。2分差あれば、逃げ切れるのでは?

東洋:啓太を持ってくるのであれば、80分きりでは満足出来ない。3年連続2区で好走している啓太をわざわざ5区に持ってきたのだから、服部と勝負出来るくらいの走りをしてほしい。4本柱を全て往路に注ぎ込むのだから、往路優勝をして欲しいし、悪くても日体大と1分差ではいて欲しい。駒澤よりは当然前にいてくれないと厳しい。

駒澤:馬場は今や3本柱に次ぐ存在であり、初駅伝ながら、全日本6区区間賞の走りは圧巻。高校時代から駅伝では外さず、持ちタイムは悪いが、監督の言うように80分くらいでは上ってくれるはず。服部に区間記録を出されたらしょうがないが、78分くらいで上ってくるのであれば、往路優勝が理想、悪くても日体、東洋に1分以内でいて欲しい。

 

往路を終えての順位は日体、東洋、駒澤の順になるのかなあ?予想通りの区間変更が行われるのであれば、この順番でないと勝負は決まりそうな気が。。。 復路の戦力が駒澤、東洋、日体大の順になりそうな気がするからなあ。大きな誤算などが無ければ、往路の1~3位がそのまま3強ということになりそうです。

 

6区:(鈴木、日下、西澤)

日体:東洋、駒澤のスペシャリストが抜けるた今回、6区は5区についで稼げる区間であり、前回区間7位、今シーズンに入って成長は著しく、58分台も十分に狙えるのでは無いか?きっと往路優勝してくれる服部が築いたリードをここでさらに広げ、7区以降の選手を楽にさせたい。

東洋:市川の抜けた穴は大きいが、監督も6区は計算できるという話をしているし、日下も60分切りでは下ってくれるはず。ここで東洋に遅れをとるのはしょうがないが、駒澤には勝っておきたい。7区以降仕切り直しとするためにも、何とか凌ぎたい区間。

駒澤:区間記録保持者の千葉が抜けた穴はあまりにも大きいが、前回補欠だった染谷ではなく西澤が選ばれたということは、染谷以上に走れる算段がついたはず。監督は59分半で走ってくれればという話だが、悪くとも60分以内で走ってくれればそんなに差をつけられずに済むはず・・・東洋同様、何とか凌げれば。。。

 

ここは日体が有利でしょうねえ。前回好走した選手が残っている一方、東洋、駒澤はスペシャリストが抜けてしまいましたからね。日下、西澤の6区は未知数ですし、 6区を終えての差は、日体、東洋、駒澤のままで日体が差を広げているのかなあ?6区終了時点で出来る限り離したい日体 vs 出来る限り差を抑えたい東洋・駒澤という状況ですねえ。。。

 

7区:(加藤、弾馬、西山)

日体:7区は山本のままか加藤か木村かというのが難しいですが、出雲・全日本を走った加藤で想定。スピードのあるルーキー二人が相手であっても、ハーフの距離ではいい勝負が出来るのでは?きっとトップで走れるはずなので、トップ効果を活かして好走した前回のように、区間上位でつないでくれれば・・・

東洋:出雲は凡走してしまったが、フォームを変えて距離対応し、上尾ハーフでは2分台、日体にはここで差を縮めて欲しいし、高校時代からのライバルである駒澤の西山にだけは負けてほしくない。全日本で初めてメンバー落ちしたその悔しさを箱根で晴らして欲しい。

駒澤:全日本では凡走も上尾ハーフでは2分台、高校時代のライバルである弾馬とも秒差での決着、似たような状況ではあるが、出雲で5区2位という好走経験、全日本で主要区間を走った経験は弾馬には無いものであり、ここは日体、東洋との差を一気に詰めてしまいたいところ。

 

7区は難しいですねえ。3強全てで期待と不安が入り交じっているように思えます。おそらく、どの大学ファンも自分のところが一番強いはずと思っているのでは? こういう力関係がわかりにくい区間での差が勝敗を分けることになるかもしれませんねえ。個人的に注目の区間だと思っています。

 

8区:(奥野、高久、郡司)

日体:3大駅伝の出場経験は無いものの、上尾ハーフでは63分40秒で走っており、距離不安は無い。9区以降を考えると、ここは何とか差を詰められずに走って欲しいところ。復路では凌ぎどころの区間となりそうかなあ。。。

東洋:復路で勝負をかけるなら、やはりこの区間。いくら故障明けとはいえ、前年度は3大駅伝フル出場、直近の記録会でも1万m28分台の自己ベストを出して完全復活したし、ここで一気に日体、駒澤に差をつけて欲しい。

駒澤:郡司は前回区間11位もトップとは1分差無いし、東洋の大津とも20秒しか差はつけられていない。決して悪い走りではなかったし、今シーズンは調子が良くなかったが、上尾ハーフで63分25秒で走っており、日体大を上回るのはもちろん、怪我明けの高久相手であれば負けないのでは?前回悔し泣きしたその思いを最後の箱根でぶつけてほしい。

 

ここは東洋が一番有利かなあ?ついで駒澤、日体の順になりそうな気がします。ただ、高久が故障明けというのが気になるなあ。学連で28分42秒を出しているから、大丈夫だとは思うけど、不安でもあります。東洋としては、9区が苦しいように思えるので、ここで日体、駒澤を上回っておきたいですね。特に駒澤との差は大事になりそうです。

 

9区:(矢野、延藤、窪田)

日体:前回9区2位で走っているし、全日本は体調不良だったがその後の上尾ハーフで62分台を出しており、不安は無さそう。さすがに窪田に負けるのはしょうがないが、1分以内くらいで抑えてくれれば・・・東洋は上村 or 延藤であればここでリードを奪いたいところかな。

東洋:設楽兄弟が来ないのであれば延藤かなあと予想。上村、淀川の可能性もありますが、今シーズンの実績は延藤が一番ですしね。ここに、前半型オーダーを組むのであればツケがきそうですね。矢野、窪田と手強い相手では有りますが、どれくらいの差で留められるか?

駒澤:復路で確実に計算出来るのは窪田だけ、ここは勝負区間であり、8区終了時でトップであれば文句無しですが、現実的には遅れをとっている可能性が高い。なので、9区終了時ではトップに立っていたいし、本人のいうように区間記録を狙って欲しい。

 

ここはほぼ間違いなく駒澤が有利でしょう。条件次第では区間記録を更新してもおかしくないです。東洋、日体にとっては凌ぎどころの区間になりますねえ。9区終了時の順位が大事になってきます。10区での逆転というのは滅多に無いですからねえ。9区までもつれるような展開になってくれれば、見ている方は面白そうですねえ♪

 

10区:(甲斐、大津、其田)

日体:出雲、全日本とまずまずの走りをしているし、4年目にして初の箱根駅伝でも不安はない。上尾ハーフでも63分31秒までタイムを伸ばしており、10区を任せるには十分。10区での逆転となると難しいかもしれないけれど、トップでタスキを受け取ってくれればそのままトップで2連覇のゴールテープを切ってくれるはず。

東洋:大津が10区なのはやや違和感があるが、10区を走る選手の中では走力は抜けているはず。理想は前々回の8区で区間記録に迫ったあの走りの再現。10区の区間記録も条件次第では更新してほしい。そんな走りが出来れば、トップでタスキを受け取らなくても、日体・駒澤を抜くだけの力はあるはず。

駒澤:まだ3大駅伝出場経験は無いが、ハーフのベスト・セカンドベストは63分19秒、22秒とハーフの成績は随一。2度63分30秒を切っているところが頼もしい。監督の評価も高く、馬場の全日本出場に刺激を受けており、しっかりと走ってくれるのではないか?とはいえ、不安要素もあるため、出来れば9区窪田が勝負を決めて安心して走ってもらえるのが理想。

 

さあ、10区を終えての総合順位はどうなっているでしょうか?10区の走力は大津が抜けているように思えますが、本来であれば8区または9区を任せるべき選手なのでは?調子が悪いのか他の選手の調子が良いのか分かりませんが、違和感はありますねえ。甲斐、其田(猪浦)が走るとすると、いずれも箱根は未経験であり、展開次第では力を発揮できないことも・・・最後まで目が離せない展開となりそうです。どの大学もブレーキなく、力を発揮して欲しいですね!!

 


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