90回箱根駅伝 東洋大学 ~区間配置予想&戦力分析~

続いては、柏原卒業後、3大駅伝で5連続2位という抜群の安定感を誇るも、どうしても勝ち切れない東洋大学について・・・エントリーメンバー箱根成績(直近10年)はこのようになっております。

 

4年:大津顕杜 日下佳祐 設楽啓太 設楽悠太 延藤潤 佐久間建

3年:今井憲久 髙久龍 田口雅也 淀川弦太 齋藤真也

2年:服部勇馬 寺内將人 上村和生

1年:成瀬雅俊 服部弾馬

 

エントリーからは前回5区を走った定方が外れてしまいました。他に外れた選手はメンバー争いに敗れたのかなあという感じですね。唯一3冠を宣言し、それだけの戦力が揃っていると思いましたが、出雲・全日本共に駒澤の後塵を拝しての2位・・・ 個人的には負け方が良くなかったかなあと思います。全日本で言えば、前々回は8区柏原が猛追してやはり柏原のいる東洋は強いと思わせる走りでしたし、前回は8区間中6区間で駒澤を上回り、窪田の大逆転で破れはしたものの、総合力では駒澤よりも上だなあと感じさせましたからねえ。

 

一方の今年は出雲、全日本と合計14区間ある中で、区間賞はわずかに服部勇馬の1つだけ、駒澤に勝った区間は勇馬が走った2区間だけという完敗なんですよね。山に自信があるチームであれば、この差は逆転出来ると思えるのですが、5区、6区ともに経験者がいない現状は正直不安です。それでも、設楽兄弟を始めとするここ最近の箱根への調整力はやはり駒澤を上回っていますし、ハーフの距離を10区間走る箱根では相対的にエースの価値は低下し、層の厚さが大事になりますので、十分に優勝を狙える戦力であることは間違いありません。そんな東洋大学の区間配置予想は以下のとおりです。

 

 

 

悠太-勇馬-延藤-今井-啓太

日下-弾馬-大津-田口-淀川

 

 

 

本当に予想するのが難しい大学ですね。。。設楽兄弟、勇馬、田口をどう配置するのかが当然ポイントになってくるかと思います。前回と同じでもいいとは思うのですが、思い切ってこんな配置にしてみました。1区は悠太、東洋と駒澤は当然優勝を争うライバルですが、思いは一緒です。5区までに出来る限り日体大を離したい!!となると、ともに1区から差をつける展開を狙うかなあと。全日本で1区を走った悠太で一気に投げるのがいいのではと思いました。エース級が1区に来なければ、田口でも区間賞は狙えると思うのですが、駒澤の出雲・全日本の1区の快走が、他大にエース級を投入させると思うんですよねー。悠太には、7区間記録保持者、大迫・中村・久保田らを抑えての前回3区区間賞という実績があります。1区に中村が来ればともに抜けだして日体大に差をつけ、あわよくばリードを奪いたいところですし、来なければ飛び出して駒澤・日体大の両方からリードを奪える可能性もあります。悠太を1区はもったいない気もしますが、出し惜しみをする余裕が今の東洋には無い気がします。1区からいい位置でレースを進めたいところですね。

 

2区は3年連続の啓太を敢えて外し、勇馬と予想しました。2区の経験が抜群で68分が計算出来る啓太を2区を外すのは大きなリスクなのですが、更に大きなリスクが5区での好走が柏原以外ほぼ無いことなんですよねー。よって、2区に勇馬、5区に啓太としました。今年、エース級になった勇馬であれば、2区も区間上位で走ってくれるのではと思います。啓太ほどの走りはさすがに難しいとは思いますが。。。3区は延藤としました。ハーフも63分12秒で走っていますし、距離は問題無さそうです。また、前半から突っ込む走りのため、下り基調の3区当たりが合っているのかなと思いました。出雲、全日本ともに起用されていますし、監督の評価も高いのかなあと。ならば、思い切って主要区間への抜擢もありかなあと・・・ちょっとギャンブル的な配置にも思えますが、無難にいって5連続2位なわけですし、勝負をかけるのも必要かなあと・・・

 

4区は前回走る予定だった今井としました。前日の怪我で外れてしまいましたが、そのまま走っていれば結果は変わったかもしれません。今シーズンはハーフも63分台に載せてきましたし、前回走る予定だったわけですから、特に不安も無いでしょう。スピードのある選手ですし、前回は急遽変更となった悔しさをぶつけてほしいです。5区は啓太にしました。先ほども書いたとおり、5区を東洋は苦手としています。距離延長後は76分台を出している柏原以外、83分を切った選手さえいません。ならば、監督の言うようにここにエースを持ってくる戦略も十分にあり得ると思いますし、啓太であれば悪くても80分きりはしてくれると思います。啓太を5区に起用することで平地が手薄になるデメリットはありますが、それ以上に5区に安心感があるメリットのほうが大きい気がするんですよねー。本当に啓太が走るのであればどんな走りを見せてくれるのか大いに楽しみです。逆に凌ぐ区間となれば、5区の実績が無い不安が一気に襲ってきそうな不安もありますね。それだけ、柏原の存在は大きかったですから。。。

 

6区は日下にしました。4年連続6区を走った市川はいませんし、下り候補と言われていた小池はエントリーにさえ入れませんでした。となると、全日本を走った主力以外の選手の可能性が高いかなあと。日下にしたのはあまり根拠は無いですが、チーム10番手以内に入るであろう選手ということで予想してみました。7区は服部弾馬、フォームを変えて長い距離にも対応出来るようになったという話ですし、上尾ハーフでは62分台で走った実績もあります。出雲の走りを見ていると正直不安もありますが、監督も上尾ハーフでの走りは評価しているようですし、起用されるとすれば7区あたりかなあと・・・全日本でメンバーから外れた悔しさを箱根で見せて欲しいです。

 

8区は3年連続で大津としました。区間記録に迫った前々回の好走がどうしても記憶に残っていますが、あの再現はさすがに難しいかなあ・・・88回大会の東洋は本当に神がかっていましたからね。前々回には及ばなくても前回よりはいい走りをしてほしいですね。8区7位というのはさすがに悪すぎましたからねえ。。。9区は田口にしました。主力の1人であることは間違いないですし、1区でなければ9区はどうかなあと・・・主力は往路につぎ込んでいますが、9区に窪田、矢野が来るかもしれないと考えるとある程度の選手を残しておきたいところですからね。今シーズンはどうしても駒澤に突き放される苦しい走りが続いていますが、2年連続で箱根区間賞を獲得している選手ですし、箱根ではやはり強いという走りを見せて欲しいです。10区は淀川にしました。前回は急遽4区を走って11位と苦しい走りになりましたが、今シーズンは自己ベストを更新し、監督も着実に成長していると評価している選手ですからね。全日本にも起用されて7区3位で走っていますし、しっかりと準備をした上で10区であれば堅実に走ってくれるのではないかと思います。

 

少し奇をてらった区間配置になってしまったかもしれません。前回同様、田口-啓太-悠太で1~3区の方がバランスは取れそうな気がしますが、どうしても5区が気がかりですからねえ。。。5区の大事さはある意味東洋が一番わかっているでしょうし、もはやエース級をつぎ込むしかないかなと思っています。また、高久、上村といった怪我から復活してきた28分台選手は敢えて10人からは外してみました。かなり長い間故障をしていたようですし、そうすると夏の走り込みが十分ではないのかなと思うんですよねー。しっかりと走りこみをしていないと、どうしても箱根ではボロが出そうな気がしまして・・・まあ、二人と外しても10人選べるだけの選手層があるとも言えるのですが・・・

 

優勝候補にあがりながら勝ち切れないレースが続く東洋ですが、設楽兄弟が最終学年の箱根だけは何が何でも譲れないでしょう。3冠を狙うと宣言していて、他大に3冠を取られるほど悔しいこともありません。来シーズンは大幅な戦力ダウンが予想されるだけに、今シーズンにかける思いも強いでしょう。是非とも過去5大会連続2位の鬱憤を晴らすような快走を期待したいところです!

 

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