90回箱根駅伝 東海大学の不安要素

続いては、前回の箱根予選を突破することが出来ず、40年続いた連続出場が途切れてしまったものの、今年は有力ルーキーが多数加入したこともあり、一気に箱根予選3位までチームを立て直してきた東海大学の不安要素について・・・過去10年の箱根成績はこのようになっております。箱根予選前の日体大記録会で見せた1万mの驚異的な自己ベストラッシュがまぐれではなく力がついたからだということを、箱根予選会の3位という結果が証明してくれました。個人的には、3位という結果よりも12番手が二桁で走ったということが素晴らしいと思っています。勢いがあるとはいえ、不安要素がいくつも考えられます。

 

まずは経験不足があげられるでしょう。箱根予選会を走った選手12人のうち6人が1年生というびっくりな布陣で臨んできました。もちろん、それだけ有力ルーキーが揃っているのは間違いないですが、1年生は1年生、経験不足は否めません。初の3大駅伝、初の単独走という状況でどこまで力を発揮出来るかは未知数です。また、1年生が多いだけではなく、前回の箱根に出場出来なかったこともあり、箱根経験者は元村、吉川の二人しか居ません。1年生が多い上に上級生も経験が浅いというのが箱根で悪い方向に影響しないかというのが不安ですね。

 

絶対的エースがいないというのも不安要素の一つです。東海といえば、ここ10年、ルーキーから2区を快走した伊達、3年連続区間新記録を達成した佐藤悠基、1年生から2区で快走し、2年時には66分台も出した村澤とずっと絶対的なエースが存在していました。今年は村澤、早川が抜け、絶対的なエースと呼べる存在はいません。元村、中川、白吉、廣田と各学年に柱となる選手はいますが、誰かが絶対的に抜けているということはないでしょう。となると、多少出遅れても何とかなっていた今までとは状況が違います。序盤に出遅れると、そのまま浮上できずに撃沈ということも考えられます。1~3区を走る選手が特に重要に重要になってきそうですね。今までとは違い、総合力で勝負するチームでしょうから。。。

 

山の対策も気になるところですね。5区の過去5回の順位は12-23-15-5-14と区間一桁は1度のみ。それも早川というチームNo.2の選手に敢えて山を任せての5位という結果でした。過去には柴田、中井といった山で区間賞を取った選手もいるのですが、ここ最近の山は苦戦してしまっていますね。もちろん、山の経験者はいませんし、予選からの出場ということで、山対策がどこまで出来ているかは未知数です。両角監督曰く、山は春から準備しているという話ですけどねー。山で好走出来るようだと、シード権はもちろん、一気に上位へ食い込む可能性もありますね。逆にここでブレーキとなってしまえばシードは厳しくなるというまさに鍵になる区間だと思います。

 

また、安定感が無いというのも東海の伝統的?な不安要素のように思えます。伊達、佐藤という絶対的ダブルエースを擁し、脇を固める選手も有力選手が揃っていた時でさえ、ブレーキなどもあって優勝は出来ていませんからねえ。。。スーパーエースの作った貯金を食いつぶしてしまって結局は沈んでしまうという大会も少なくありませんでした。ただ、今年は例年に比べて安定感が増してきているようにも思えます。日体大記録会、箱根予選会は今後を期待させる結果でしたからね。ただ、上尾ハーフではちょっと微妙だった選手も多く、箱根でも結果を出せるのかはやはり楽しみでもあり、不安でもありますね。

 

箱根では未知数な部分もありますが、箱根予選のような戦いが出来れば、十分にシードは獲得出来ると思います。両角体制になって3年目、高校監督時代のような実績を大学監督となった今でも出せるのか、どんな区間配置にしてくるのか、監督の手腕にも注目が集まりますね。個人的には応援している大学の一つなので、是非ともシードを獲得して欲しいと思います♪

 

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