2013年箱根予選会結果雑感~東農大がトップ通過!!中央は12位とギリギリ…

2014年9月23日

箱根駅伝予選会が本日行われました。学連選抜が無く、23大学と前年よりも実質4枠増枠となったため、前年度のシード落ち+予選13位までがそのまま通過するのでは?という予想が多かったですが、結果としてはその通りになりました。13位に国士舘、14位に亜細亜というのも予想どおりでした。しかし、1~12位は波乱含みでしたねー。箱根予選会の結果を振り返っていきたいと思います。箱根駅伝公式HPにチームごとの成績、個人順位が記載されております。通過13大学だけでよいのであれば、予選会結果にデータを登録してあります。ハーフ換算PB平均持ちタイムもデータを登録しました。大幅に変動がありましたので、よろしければご確認ください。それでは1~13位の大学について簡単に雑感を・・・

 

1位通過:東農大 エントリーは万全でしたが、主力に故障者がいるという話でしたので、正直、増枠での通過だと思っていました。失礼しました。28分台ランナーの戸田、津野が10位、11位と60分切、他の選手もこれまでの苦戦が嘘のように好タイムでゴールし、10番目が85位という充実ぶり。11位、12位が163位、269位なのはいただけませんが、見事なトップ通過を果たしました。箱根予選トップ通過の大学は本戦でもシードを取ることが多いですし、前回の日体大にいたっては本戦でも優勝を果たしています!!その日体大を上回れる歴代3位の好タイムで予選を通過した東農大、本戦でもシード獲得が期待されますね!個人的には津野の5区リベンジを期待したいです!

 

2位通過:山梨学院 オムワンバは故障明けもなんのその、きっちりと57分台の全体トップで荒稼ぎしました。日本人エースの井上も5位に入り、成長した姿を見せてくれました。贅沢をいえば留学生についていってほしかった気もしますが、つかなかった日本人の中でトップというのは立派です。3番手以降が41位~と間があいているのが気にはなりますが、10番手でも105位に抑え、トップと58秒差での2位通過でした。主力を何人か欠いた中での2位通過はお見事です。本戦でもシードを取りたいですね。

 

3位通過:東海大 先日の日体大記録会はフロックではないことを、1年生が20kmに距離対応していることを、チームが確実に成長していることを示してくれました!1年生が6人で大丈夫かな?と思いましたが、廣田が21位、石橋が23位に入り、10番手が73位、12番手が94位はどちらも全体トップの好成績、全員が100位以内は東海大学だけです。10番手の土屋も途中までチームトップを走っており、転倒して腹部に痛みを抱えての走りでしたからね。さらに、元村は怪我の影響で万全ではなく、中川も出場しなかったなかでのこの成績・・・本戦は非常に期待出来るのではないでしょうか???シード権獲得はもちろん、2010年度の4位も・・・はさすがに期待しすぎか?予選落ちを味わったチームが、1年で別人のようなチームに生まれ変わり、本戦でも台風の目となりそうです。

 

4位通過:神奈川大学 毎年安定して通過している神奈川大学ですが、上位もいなければそこまで悪い選手もいないチームという印象でした。しかし、今年は我那覇が6位、柿原が7位と一桁に2人が入るという盛況ぶり。チームのエースが他大のエースにも負けないことを示してくれましたね。チーム10番手が134位とやや苦戦しましたが、8人が2ケタなのはまずまずでしょう。5区で悔しい思いをした柏部も44位ときっちりと走りました。エースの強さがあり、出場出来なかった赤松もいますし、初の予選出場となった選手もしっかりと走ってくれたことを考えると、シード権も狙えなくは無いと思います。是非、去年の悔しさを晴らして欲しいですね。

 

5位通過:國學院大學 派手さはないが、ブレーキもなくきっちりと走る印象の國學院、寺田が13位とエースの役割をきっちりと果たすと、10番手が93位と2ケタで収めました。10番手が2ケタで走れるチームは強いというのが私の考えです。11番手も99位ですが、それが主力の大下だったというのはちょっと心配ですけどね。。。シード権を狙うとなると、もう少しレベルアップが必要とは思いますが、2年連続で10位シードを獲得したしぶとさを、今度の箱根でも発揮してほしいです。

 

6位通過:大東大 もっと上位での通過と思っていましたが、大崎が出れないなどやや誤算があったか?市田兄弟はさすがの走りで孝が8位、宏が9位とともに一桁で走ってくれました。他大のエースにも引けをとりませんね。片川も25位とまずまず、6番手が53位までは良かったのですが、7番手が一気に123位まで飛んでしまいます。層の薄さを露呈する結果となってしまいました。期待のルーキー北村も160位で洗礼を浴びてしまいました。いくらエースが強くても、10人20kmの箱根では選手層の薄さは致命的です。後2カ月半、しっかりと底上げを図ってほしいです。

 

7位通過:専修大 無事に専修大学が箱根路に帰ってきました。増枠無く戻れたのが良かったですね。トップが22位の斉藤とやはり他大のエースと比べると物足りなさはありますが、8番手までが2ケタ、10番手も114位は上出来だと思います。ルーキーの濱野が47位にはびっくりしました。これは、ルーキーの中で東海のスーパールーキーである廣田、石橋につぐ順位です。1年目から箱根デビューが濃厚ですね。エース格の澤野が98位とやや奮いませんでしたが、今後はインカレポイントによる逆転の恐怖もないですし、増枠が無くてもまた箱根に戻れそうかな?と思える結果でした。

 

8位通過:日大 どうしてもこのあたりに落ち着いてしまう日大、キトニ―が58分の全体2位と荒稼ぎしましたが、途中まで日本人集団で上位を走っていた荻野が30位、竹ノ内が35位、林が45位と後半順位を落としてしまいました。ちょっと前半飛ばしすぎではないか?と思って見ていたのですが、やはり後半が苦しかったですね。。。問題は5番手以降が100位オーバーだったことかな。森谷が102位、期待のルーキー石川が157位、怪我明けで本来エース級の田村が179位、田村がチーム10番手です。このままでは、また2区でキトニ―が上位につけるものの、3区以降は順位を落とす・・・が繰り返されてしまいます。田村の復活、100位オーバーの選手の奮起に期待したいところです。

 

9位通過:拓殖大 先頭集団にいたダンカンが17位まで順位を下げたのは想定外でしたが、何とか増枠+学連選抜なしが無くても通過できるぎりぎりの順位でした。28分台を出した佐護が30位、全日本予選最終組を任された栩山が40位、監督一押しの東島が63位とここらへんは良かったかな?ただ、7番手でもう100位オーバーなのは苦しいですし、10番手が146位というのも、箱根で戦う上では苦しいかな?シード権獲得は厳しいとは思いますが、軸となる選手を中心に本戦では一つでも上を目指したいですね。

 

10位:城西大 苦しい順位となってしまいました。まだまだ、箱根5区棄権からの復活は先になりそうです。村山が留学生にただ一人日本人でつき、59分17秒という好タイムで全体4位は大変に素晴らしかったです!ただ、平田が5番手で95位と苦戦すると、6番手以降が100位オーバー、主力の一人として期待された松村元が130位、チーム10位が186位では厳しすぎます。ルーキーが一人も走っていませんし、まだ上積みの余地はあるかもしれませんが、現状ではシードは遠くに霞んでしまっていますね。復活を期待したいと思います。

 

11位:上武大 主将の佐々木を欠くなど、苦しい戦いが予想された上武大、倉田が12位で60分切を果たし、一人奮起しますが、3本柱の山岸が32位、佐藤に至っては96位と散々な結果に・・・その佐藤がチーム4位というのが苦しさを物語ります。このままでは、3年生世代が卒業した後に箱根から消えてしまうことも考えられますからね。。。今の3年生がいるうちに、もう一度チームを立て直し、箱根で戦えるチームを作っていって欲しいです。佐藤の不調が特に心配だなあ。。。

 

12位:中央大 中央がまさかの12位に沈みました。箱根の歴史に近い出場回数、連続出場回数を誇る中央、そのプレッシャーも半端無かったとは思いますが、須河、相場の4年生が14位、16位と60分切を果たす好走をみせたものの、2ケタはわずかに4人、主力の多田が127位、代田が150位、徳永が189位となりました。最も気になったのは、出雲の主要区間を走った徳永、松原、町澤が予選に3人とも出場しチーム10位~12位と大ブレーキを起こしているところ。原因が出雲にある可能性は極めて高いでしょう。出雲はそこそこ走っていたわけですし・・・出雲も箱根予選も好走した選手は、最近では駒澤の宇賀地くらいしかしりません。戦力が豊富だった駒澤でさえ、出雲と箱根予選の掛け持ちは高林、宇賀地の主将、駅伝主将のみ、日大は出雲を完全に捨てていました。さすがに予選会を舐めすぎだったのでは?選手の疲労も気になります。下位通過校ではエースの永井が出場せず、出雲組が3人いたことなどを考えると、最も伸び白があるチームと言えるかと思いますが、12位以下の通過でシード獲得は過去に例が無い・・・本戦でどこまで立て直せるでしょうか?厳しい戦いになりそうです。

 

13位:国士舘大学 やはり、国士舘大学が13位となってしまいましたが、予選通過出来たのは良かったと思います。菊池が一時日本人集団の前にいましたが、後半は落ちて46位、武藤が89位、全体2ケタが2人しかいませんでした。これで突破出来るのが13枠の凄さですかね・・・チーム8番手がそれでも122位にいたのは救いかな?現有戦力と箱根予選の結果を考えますと、本戦では繰上、20位以下を避けるのが現実的な目標となってしまいそうですが、それでも箱根に出場出来る経験は何物にも代えがたいでしょうし、本戦までしっかりと調整し、少しでも巻き返してくれればと思います。

 

14位:亜細亜大学 やはり、主力が出ない状況では厳しかったですね。13位の国士舘と4分半もの大差がついてしまいましたから、どうしようもないでしょう。これで、次の95回大会までは厳しくなってしまうのかなあ・・・?7年前に箱根を制覇した大学が予選さえ突破出来ないのには一抹の寂しさを覚えますが、これも箱根駅伝の厳しさでしょうか?

 

これで、シード校10校を含めた、23大学の出場校全てが決まりました。予選会組では、昨年度、頂点にたった日体大を始め、4大学がシードを獲得する盛況ぶりでしたが、今年はどの大学がシードを獲得するでしょうか?箱根本戦まで75日、90回大会の箱根駅伝も、熱戦を期待したいと思います。

 

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